形成外科 2015年9月増刊号【特集】美容外科に必須の形成外科の基本知識と手技

  • ページ数 : 196頁
  • 書籍発行日 : 2015年9月
  • 電子版発売日 : 2021年3月3日
¥5,940(税込)
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内容

第58巻増刊号 近年,形成外科での基本的なトレーニングを受けることなく美容外科の道に進む若い医師が増えている。このため,美容外科における医療事故が年々増加し,あるクリニックでは集団訴訟も起こっている。そこで,この度本誌では「美容外科に必須の形成外 科の基本知識と手技」というテーマで増刊号を企画した。

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序文

近年,形成外科での基本的なトレーニングを受けることなく美容外科の道に進む若い医師が増えています。このため,美容外科における医療事故が年々増加し,あるクリニックでは集団訴訟も起こっています。正常な人体に侵襲を加える美容外科は,やはり形成外科のトレーニングを受けた専門医によって行われるべきと考えられます。そこで,この度本誌では「美容外科に必須の形成外科の基本知識と手技」というテーマで増刊号を企画致しました。

本号の目的は,大学や病院で形成外科によって行われている手術の臨床解剖の知識や手技が,実はその部位に対して行われている美容外科手術にとってもいかに重要か,ということを理解してもらうことです。例えば,鼻に対する美容手術の名手と呼ばれている先生方の多くの手技は,口唇裂の患者さんの鼻変形の修正術を基礎としておられます。インプラントによる乳房再建が上手な先生は,乳房増大術(豊胸術)においても絶対に名手となるはずです。すなわち両者には多くの共通点があり,特に重要なポイントについてはほぼ同じ,といっても過言ではありません。

本企画によって若い先生方が,形成外科の基本的知識と手技が美容外科とどのように関連しているかをよく理解し,形成外科の十分なトレーニングを受けたうえで美容外科の道を選んでくれることを切に希望致します。そして,美容外科での医療トラブルすなわち不幸な患者さんが減少し,さらに美容外科が正式な医療の1 つとして国民に受け入れられるようになれば幸甚に存じます。


『形成外科』編集委員会(編集担当:清川兼輔)

目次

I.口唇裂後の鼻変形

口唇裂後の鼻変形 →[隆鼻,鼻尖形成] (杠 俊介)

II.眼瞼・眼裂

1 上眼瞼(眼瞼下垂) →[重瞼,上眼瞼形成] (野平久仁彦ほか)

2 下眼瞼(内反,外反) →[しわとり,baggy eye] (山脇孝徳ほか)

3 内眼角(monglian fold) →[内眼角形成] (三川信之ほか)

III.顔面骨(骨切り・骨移植)

1 頬骨(変形) →[頬部の輪郭形成] (渡辺頼勝ほか)

2 上顎骨 →[上顎部の輪郭形成] (山下昌信)

3 下顎骨(前突症) →[下顎部の輪郭形成] (倉片 優)

4 短鼻を除く鼻変形―斜鼻を中心に― →[鼻根・鼻背部の形態修正] (柏 克彦ほか)

IV.顔面神経麻痺・痙攣

1 前頭部(眉毛下垂) →[眉毛挙上] (上田和毅)

2 頬部(鼻唇溝,口角) →[鼻唇溝部のフェイスリフト] (舟山恵美ほか)

3 ボツリヌストキシン療法 →[しわとり] (多久嶋亮彦ほか)

V.乳房再建(インプラント)

乳房再建(インプラント) →[インプラントによる乳房増大] (冨田興一ほか)

VI.皮弁・筋皮弁

1 大胸筋皮弁 →[乳房増大・縮小] (力丸英明ほか)

2 腹直筋皮弁 →[腹部脂肪吸引,腹壁形成] (小野健太郎ほか)

3 前外側大腿皮弁,後部大腿皮弁,殿溝皮弁 →[大腿部・殿部の脂肪吸引,殿部形成] (荻野晶弘ほか)

VII.皮膚陥凹変形への脂肪移植(注入)

皮膚陥凹変形への脂肪移植(注入) →[顔面のしわとり,輪郭形成] (島倉康人ほか)

VIII.レーザー治療

1 色素班(いわゆるシミ) →[しみとり] (大城貴史ほか)

2 皮膚凹凸変形,傷あと →[にきび跡・こじわとり] (河野太郎ほか)

IX.再生医療

再生医療―現状と今後の可能性― (吉村浩太郎)

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書籍情報

  • ISBN:9784014105813
  • ページ数:196頁
  • 書籍発行日:2015年9月
  • 電子版発売日:2021年3月3日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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