整形外科 Knack & Pitfalls 外傷の初期治療の要点と盲点

岩本 幸英 (監修・編集) / 文光堂

  • ページ数 : 426頁
  • 書籍発行日 : 2007年7月
  • 電子版発売日 : 2021年3月5日
¥16,500(税込)
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商品情報

内容

整形外科の領域において日常診療に役立つ“コツ”と,陥ってはならない“落とし穴”をまとめた実践的なシリーズ!

従来の外傷の教科書は,部位別に診断・治療について解説しているものが多いが,本書は,部位を問わない外傷の一般的な治療方針,外傷処置の基本手技についても解説している点が特徴である.治療方針と,応用編の続発症・合併症の章は,構成(見出し)を揃えているため,読者がすぐに必要な箇所を探すことができる.応急処置,手術手技についてはイラスト・写真を経時的に並べているためわかりやすい.

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序文

序文

この度,整形外科Knack & Pitfallsシリーズ第8弾「外傷の初期治療の要点と盲点」を刊行する運びとなりました.

骨折をはじめとする外傷は,幅広い守備範囲が特徴である整形外科の中でもとりわけ重要な分野であり,整形外科の基本といっても過言ではありません.歴史的には,第1次,第2次世界大戦における戦傷兵の治療に整形外科医が大いに貢献したことが,今日の整形外科の隆盛につながったといわれています.また,平和な現代社会においても,交通外傷,スポーツ外傷,労働災害,骨粗鬆症関連骨折などが後を絶たないので,外傷は整形外科の永遠のテーマだといえるでしょう.また,整形外科の新人教育においては外傷のトレーニングが最も重要です.私は常々,新人整形外科医に対し,将来実力のある整形外科医になるためには,最初の数年間,待ったなしの対応が必要な外傷症例の多い病院で研修し,その後脊椎,小児整形外科,腫瘍など,サブスペシャリティ色の強い優れた病院で研修するのがよいと説明しています.

外傷といってもきわめて範囲が広いので,本書では記載内容を初期治療に絞り,その診断と治療の要点と盲点について,経験豊富な先生方に,現場に即したご執筆をお願いしました.従来の外傷の教科書の多くは,部位別骨折の治療に関する記載が中心ですが,本書スタンダード編では,救急医学の専門家の力も借り,全身状態の把握,対応について十分に記載した点,部位を問わない治療の基本方針,小手術も含めた応急処置について数多くのページ数を割いた点が特徴的です.また,応用編では,外傷の診断と治療で最も留意すべき合併症・続発症の診断と治療や,特殊な骨折の治療について記載していただきました.本書では,救急患者を前にして急いでページをめくっても,必要な項目をすぐに探し当てられるよう,全項目が簡潔かつ明快に記載されています.また,本書の内容は,整形外科専門医試験受験者や,すでに専門医の資格を持っておられる先生方が必ず知っておかなければならない内容ばかりなので,ご自分の知識のチェックにも役立てていただけるものと存じます.

本書が皆様の日常診療のお役に立てることを願ってやみません.


2007年7月

九州大学教授 岩本幸英

目次

[スタンダード編]

I 救急患者への基本的対応

1.救急外来における心構え

2.全身状態のチェックポイント

3.1次救命処置(BLS)・二次救命処置(ALS)

4.ショックへの対応

5.多発外傷における整形外科外傷への初期対応─JPTECとJATECTMの展開─ 

II 外傷治療の基本方針

1.骨折に対する一般的な治療方針

2.骨折・脱臼に対する部位別の治療方針

3.脊椎・脊髄損傷の治療方針

4.末梢神経損傷の治療方針

5.小児患者への対応

6.高齢者への対応

III 外傷の処置

1.骨折・脱臼に対する処置

2.軟部組織損傷に対する処置

3.脊椎・脊髄損傷患者の救急処置 

4.骨盤輪骨折・仙腸関節脱臼の救急処置

5.切断指(肢)に対する処置

6.熱傷に対する処置

7.凍傷に対する処置

8.電撃傷に対する処置

9.咬傷に対する処置

10.異物の確認と摘出

IV 手術の基本

1.瘢痕を最小にする皮膚縫合

2.新鮮創傷処置

3.骨折の内固定材料に関する基礎知識

4.骨折手術に用いる器械・器具

5.骨折手術の基本手技

6.断端形成術

7.切断指再接着術

8.血管吻合

9.末梢神経縫合

10.腱縫合

[応用編]

I.救急外傷に伴う合併症・続発症

1.コンパートメント症候群

2.主要動脈損傷

3.Volkmann 阻血性壊死・拘縮

4.骨折脱臼に伴う神経麻痺

5.気胸・血胸

6.クラッシュ症候群(圧挫症候群)

7.脂肪塞栓症候群

8.ガス壊疽

9.破傷風

10.壊死性筋膜炎

11.肺血栓塞栓症・深部静脈血栓症

12.複合性局所疼痛症候群(CRPS)

13.心的外傷後ストレス障害(PTSD)

II.特殊な骨折に対する治療

1.骨欠損に対する処置

2.病的骨折の診断と治療方針

3.人工関節周囲の骨折への対処

4.偽関節手術の基本

5.軟部組織欠損を伴った開放性骨折─Gustilo分類IIIBを中心に─

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書籍情報

  • ISBN:9784830627583
  • ページ数:426頁
  • 書籍発行日:2007年7月
  • 電子版発売日:2021年3月5日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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