動画でわかる呼吸リハビリテーション 第5版

  • ページ数 : 340頁
  • 書籍発行日 : 2020年12月
  • 電子版発売日 : 2021年3月12日
¥3,850(税込)
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商品情報

内容

呼吸リハビリテーションに必要な知識と手技が習得できる入門書。患者指導や手技のコツ、急性期から安定期における病態・疾患別の呼吸リハビリテーションの進め方など、リハビリテーションの実際がよくわかるよう臨床の視点を重視してまとめた。新型コロナウイルス感染症などの最新のトピックスや知識の整理に役立つコラムも充実。
約60分におよぶ動画により、場所を選ばずにいつでも手技を確認できる。

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
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序文

序文(第5版)

2019 年暮れに中国で始まった新型コロナウイルス感染症は,世界中に拡大し未だ収束の気配がありません.本感染症の流行により,私たちの生活様式も一変しました.医療現場においてもその対応を余儀なくされ,呼吸リハビリテーション(以下,呼吸リハ)のあり方にも変更を求められています.

このような状況下,このたび『動画でわかる呼吸リハビリテーション』の改訂第 5 版を出版することになりました.本書は,呼吸リハに携わる医師,看護師,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,薬剤師,栄養士など,全ての医療スタッフに必要な知識や技術の習得はもちろん,現場において良質で安全な呼吸リハを実施するための具体的な実用書となることを目的に発刊しました.初版は 2006 年8 月,第 2 版は 2008 年 9 月,第 3 版は 2012 年 11 月,第 4 版は 2016 年 3 月の刊行となり,予想を超える反響を得て今日に至っていることは編者として大変喜ばしく感謝しております.

2018 年 11 月に日本呼吸ケア・リハビリテーション学会,日本呼吸理学療法学会,日本呼吸器学会は,合同で「呼吸リハビリテーションに関するステートメント」を発表しました.このステートメントの中で,呼吸リハは,「呼吸器に関連した病気をもつ患者が,可能な限り疾患の進行を予防あるいは健康状態を回復・維持するため,医療者と協働的なパートナーシップのもとに疾患を自身で管理して,自立できるよう生涯にわたり継続して支援していくための個別化された包括的介入である」と定義されました.さらに,維持期から終末期まで,急性期,回復期,周術期の各ステージでシームレスに介入することが強調されています.

このような呼吸リハの進歩に対応すべく,今回の改訂では,項目立てとその内容を大きく変更しました.第 1 章「呼吸リハビリテーションとは」と第 2 章「呼吸リハビリテーションに必要な呼吸器の知識」では,最新の知見をもとに内容を刷新しました.第 3 章「病態別呼吸リハビリテーションの進め方」では,「行動変容とセルフマネジメント」「肺非結核性抗酸菌症(肺 MAC 症)」を新しく取り上げました.その他の章においても加筆・修正を行い,さらに紙面はオールカラーにするなど,ほぼ全面的な改訂となりました.最新の知見などを紹介するコラムでは,新型コロナウイルス感染症や新型タバコ(加熱式タバコ)をはじめ 10 編ほど追加しています.動画は,DVD で確認していただいていましたが,読者の皆さまからの要望を受けまして QR コード対応とし,場所を選ばずに確認できるようにしました(*).呼吸リハの現場や教育の場など,どこにいても活用していただけます.

本書が旧版と同様に,多くの読者に迎えられるのであれば編者らの望外の喜びであります.

最後に,本書の刊行に際しまして,初版から継続して多大なご尽力を賜わっております中山書店編集部の佐藤武子氏に心から感謝を申し上げます.


2020年12月

高橋仁美,宮川哲夫,塩谷隆信

目次

1章 呼吸リハビリテーションとは

1節 呼吸リハビリテーションの定義 (塩谷隆信)

2節 呼吸リハビリテーションと身体活動 (塩谷隆信)

3節 呼吸器疾患とフレイル,サルコペニア (塩谷隆信)

4節 呼吸リハビリテーションのリスク管理 (高橋仁美)

2章 呼吸リハビリテーションに必要な呼吸器の知識

1節 正常な呼吸のメカニズム (佐野正明・佐藤一洋)

2節 呼吸リハビリテーションが必要となる病態と疾患 (佐野正明・佐藤一洋)

3節 呼吸不全の病態生理 (塩谷隆信)

3章 病態別呼吸リハビリテーションの進め方

1節 セルフマネジメント教育とアクションプラン (桂 秀樹)

2節 行動変容とセルフマネジメント教育 (竹川幸恵)

3節 急性期の呼吸リハビリテーション

 ① 急性呼吸不全・ARDSに対する呼吸リハビリテーション (横山仁志)

 ② 胸・腹部における周術期の呼吸リハビリテーション (玉木 彰)

4節 安定期の呼吸リハビリテーション

 ① COPD(慢性閉塞性肺疾患) (高橋仁美)

 ② 間質性肺炎 (神津 玲・花田匡利)

 ③ 肺非結核性抗酸菌症(肺MAC症) (千住秀明・髻谷 満・大野一樹)

4章 呼吸リハビリテーションに必要な評価

1節 フィジカルアセスメント (佐藤一洋)

2節 呼吸機能の評価 (玉木 彰)

3節 動脈血液ガスの評価 (玉木 彰)

4節 X線画像による評価 (佐藤一洋)

5節 呼吸困難の評価 (佐竹將宏)

6節 運動耐容能の評価 (佐竹將宏)

7節 呼吸筋力の評価 (大倉和貴)

8節 四肢筋力の評価 (佐竹將宏)

9節 栄養状態の評価 (山田公子)

10節 ADL・QOLの評価 (加賀谷斉)

11節 心理状態の評価 (加賀谷斉)

12節 身体活動の評価 (川越厚良)

5章 呼吸リハビリテーションのプログラム

1節 コンディショニング (高橋仁美・宮川哲夫)

2節 運動療法 (高橋仁美・宮川哲夫・大倉和貴・岩倉正浩)

3節 栄養療法 (塩谷隆信・山田公子)

4節 酸素療法 (塩谷隆信)

5節 在宅人工呼吸療法 (中田隆文)

6節 薬物療法と吸入指導 (塩谷隆信・斎藤陽子)

7節 教育指導(ADL・禁煙)と心理面のサポート (黒澤 一)

8節 作業療法 (髙島千敬)

9節 喀痰吸引 (伊藤登茂子)

6章 呼吸リハビリテーションの実際

1節 入院中で酸素吸入下の患者へ運動療法を施行した例 (菅原慶勇)

2節 ICUで排痰を目的とした呼吸理学療法を施行した例 (菅原慶勇)

3節 外来でCOPD患者に歩行を中心とした運動療法を施行した例 (清川憲孝)

4節 在宅で呼吸リハビリテーションを継続しているHOTの例 (阿部留美子)

5節 在宅でNPPV下の患者に座ってできるCOPD体操を施行した例 (鎌田直子)

6節 体重減少が進行する重度COPD患者に外来で長期栄養補給療法を施行した例 (柳田仁子・山田公子・菅原慶勇・塩谷隆信)

7節 呼吸困難が強いサルコペニアのCOPD患者にSABAアシストとIMTを施行した例 (川越厚良・佐々木佳奈・菅原慶勇・高橋仁美・塩谷隆信)

略語一覧

索引

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書籍情報

  • ISBN:9784521748344
  • ページ数:340頁
  • 書籍発行日:2020年12月
  • 電子版発売日:2021年3月12日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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