敗血症controversy

  • ページ数 : 344頁
  • 書籍発行日 : 2021年4月
  • 電子版発売日 : 2021年4月5日
¥5,940(税込)
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商品情報

内容

敗血症診療,Next Stageへ!

臨床医であるか研究者であるかによっても,そこから想起するイメージの異なる「敗血症」.臨床の最前線,研究の最先端の場に存在する敗血症のさまざまな”controversy”について,気鋭のエキスパートたちが明快な解説を加えます.敗血症に関する確立したエビデンス,最新の知見を概観できる唯一無二の書.

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目次

▶ INTRODUCTION

 敗血症Next Stage!敗血症のcontroversy を追え [近藤 豊]

 敗血症の疫学

 敗血症の原因と重症化に関わる因子

 敗血症の治療

▶ CONTROVERSY

 01 Sepsis–3とSepsis–2,どちらが良いか?診断補助マーカーの有用性は? [吉村旬平]

 Sepsis‒2の問題点とSepsis‒3改定の経緯

 Sepsis‒3の特徴と問題点

 感染症診断におけるバイオマーカーの意義

 治療期間の設定におけるバイオマーカーの意義

 02 敗血症の輸液はどのようにすべきか? [中森裕毅]

 初期輸液量

 血圧の目標値

 敗血症性ショックの病態

 敗血症のフェーズ

 初期輸液以後の輸液

 輸液の種類

 03 Hour–1バンドルとは何か?EGDTは不要か? [茂野綾美 本間洋輔]

 EGDTについて

 EGDTからバンドルへ

 敗血症バンドルの発展

 Hour‒3からHour‒1へ

 抗菌薬投与までの時間と予後の関係

 初期輸液と予後の関係

 04 敗血症患者の適切な気道管理とは? [角谷隆史 小倉崇以]

 挿管前準備

 挿管前処置

 Rapid sequence intubation(RSI)

 Cannot ventilate, cannot intubate(CVCI)

 05 敗血症患者の最適な血液培養とは? [中山 泉]

 血液培養の意義

 血液培養採取の原則

 血液培養にまつわるcontroversy

 06 敗血症に対する抗菌薬投与はどのように行うべきか?[久保健児]

 開始タイミング

 薬剤選択

 用法用量

 レジメン期間

 07 敗血症に対するステロイド投与は予後を改善するか?[福田龍将]

 ステロイド使用の理論的背景

 高用量ステロイド

 低用量ステロイド

 フルドロコルチゾン

 ショックへの進展

 新型コロナウイルス感染症(COVID‒19)

 08 敗血症に対するサイトカイン吸着療法,エンドトキシン吸着療法は有効か? [仲村佳彦]

 病 態

 血液浄化療法開始のタイミングに関するエビデンス

 サイトカイン吸着療法のエビデンス

 エンドトキシン吸着療法のエビデンスと適応基準

 09 敗血症に対する血漿交換は有効か? [湯本哲也]

 病態と理論的背景

 TPEの適応基準

 TPEの施行方法

 TPEの合併症

 敗血症に対するTPEのエビデンス

 10 敗血症による乳酸アシドーシスに重炭酸ナトリウムは有効か? [戸部 賢 高澤知規]

 アシドーシスの病態

 重炭酸ナトリウムによるアシドーシス補正の実際

 重炭酸ナトリウム投与のメリットとデメリット

 重炭酸ナトリウム投与に関するエビデンス

 敗血症性AKI について

 代謝性アシドーシス補正の別の選択肢: 腎代替療法

 11 敗血症に対する抗凝固療法は有効か? [田上 隆]

 病 態

 アンチトロンビンⅢ製剤

 トロンボモデュリンアルファ

 敗血症・敗血症性凝固障害・敗血症性DICにおける抗凝固療法の意義

 12 敗血症の栄養療法はどのようにすべきか? [苛原隆之]

 敗血症の栄養療法の要点

 最近の知見

 これからの可能性

 13 敗血症に対する免疫グロブリンはもはや不要なのか? [宮本和幸]

 免疫グロブリンの歴史

 免疫グロブリン製剤の構造と機能

 免疫グロブリンが敗血症に効果的とされる機序

 免疫グロブリンが敗血症に効果的でないとされる機序

 免疫グロブリン製剤の種類

 敗血症に対するIVIG 投与―IVIG は敗血症に有効か?

 原因菌によりIVIG 療法の効果は異なるのか?

 敗血症に対する免疫グロブリンのcontroversy

 14 敗血症における循環作動薬はどのように使用すべきか? [青木 誠]

 病 態

 敗血症性ショックに対するノルアドレナリンの薬理学的作用機序

 15 敗血症に対するバソプレシン,セレプレシン投与は有効か? [青木善孝]

 昇圧薬投与を有効と判定する基準は何か?

 生理学的背景

 バソプレシンのエビデンス

 バソプレシンの歴史的背景

 セレプレシンのエビデンス

 セレプレシンの歴史的背景

 セレプレシンが再び脚光を浴びることはないのか?

 16 敗血症による発熱は解熱すべきか? [高氏修平]

 敗血症の発熱の意義,機序

 診断基準と発熱(Sepsis‒2とSepsis‒3の違い)

 敗血症における低体温

 解熱療法のcontroversy

 COVID‒19 患者の発熱について

 17 敗血症にβブロッカーは有効か? [田澤和雅]

 敗血症性ショックの病態

 β遮断薬の位置づけと知見

 臨床現場での実感

 18 敗血症に対するECMO は有効か? [近藤 豊]

 病 態

 敗血症性ショックに対するVA‒ECMO

 敗血症に対するVV‒ECMO

 ECMO 装置とその管理

 19 トロポニンは敗血症の予後を予測できるか? [堀内 優]

 トロポニンとは?

 トロポニン陽性は予後不良因子か?

 敗血症に伴う心機能障害とsepsis‒induced cardiomyopathy

 治 療

 20 ARDSを発症していない敗血症患者へ肺保護換気を行う必要はあるのか? [岩永 航 諸橋優祐]

 ARDS における肺傷害の病態生理

 肺保護換気とは? 具体的セッティング方法

 21 敗血症に対する鎮痛,鎮静はどのように行うべきか? [金井克樹 石田亮介]

 なぜ鎮痛,鎮静が必要なのか

 敗血症と鎮痛

 敗血症と鎮静

 鎮痛・鎮静とせん妄

 22 敗血症に対するビタミン投与の是非 [中島幹男]

 ビタミンC

 サイアミン

 ビタミンC+サイアミン補充療法

 ビタミンC+サイアミン+ステロイドのカクテル療法

 23 敗血症の長期予後に関係する因子は何か? 退院後の敗血症患者はどうなるか? [岡田遥平]

 敗血症の長期生命予後の疫学

 PICS,ICU‒AW の疫学

 PICS‒F の疫学

 敗血症後の生活の質,社会生活

 長期予後改善のために

 Shared decision‒making,advanced care planning について

 24 敗血症にobesity paradox はあるのか? [土谷飛鳥 堤 悠介]

 Obesity paradox は本当にあるのだろうか?

 システマティックレビュー・メタアナリシス(SR‒MA)のまとめ

 Obesity paradox 肯定派

 Obesity paradox 否定派論文

 重症患者とobesity paradox

 Obesity 領域の最新の考え方

 疫学的な視点からの考察

 25 小児敗血症の初期循環作動薬はアドレナリン?ノルアドレナリン? それともドパミン? [谷 昌憲]

 SSCG2012

 本邦における現状

 海外における現状

 小児敗血症の初期循環作動薬に関する2本のRCT

 小児敗血症に対するノルアドレナリン

 小児敗血症に対するバソプレシン

 循環作動薬の投与経路

 日本版敗血症診療ガイドライン

 最新版SSCG

 26 小児敗血症に対するサイトカイン吸着療法・エンドトキシン吸着療法は有効か? [石原唯史]

 敗血症と吸着療法

 小 児領域におけるエンドトキシン吸着療法・サイトカイン吸着療法の実際

 小児領域における敗血症に対する血液浄化療法

 27 敗血症に対して抗PD–1抗体は有効か? [井上茂亮]

 敗血症患者における免疫抑制とT 細胞の疲弊

 PD‒1/PD‒L1 阻害による免疫賦活効果

 敗血症領域におけるチェックポイント阻害薬の臨床試験

 28 敗血症における基礎研究の有効性と限界 [和田剛志]

 DIC の新たな病態概念“Dysregulated Inflammatory & Coagulofibrinolytic responses”

 進化系フローサイトメトリー“Cytometry by time‒of‒flight(CyTOF)”

 敗血症研究におけるマウスの使用

 29 敗血症に対するプレホスピタル研究の有効性と限界 [関口浩至]

 プレホスピタルで考慮されるべき敗血症の病態

 敗血症の早期認識に関するプレホスピタル研究の有効性と限界

 早期の輸液療法に関するプレホスピタル研究の有効性と限界

 救 急車内での病院前抗菌薬使用に関するプレホスピタル研究の有効性と限界

 30 AI を用いた敗血症研究の有効性と限界 [後藤匡啓]

 敗血症の診断・予後予測

 敗血症フェノタイプと治療効果の異質性

 敗血症の治療方針支援

▶ CONCLUSION

 敗血症の過去,現在,そして未来へ [近藤 豊]

索 引

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書籍情報

  • ISBN:9784498166301
  • ページ数:344頁
  • 書籍発行日:2021年4月
  • 電子版発売日:2021年4月5日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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