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ミレイ先生のアドラー流勇気づけ テレワーク・在宅勤務トラブルサポート 産業保健スタッフ・ビジネスパーソンの悩みを解決!

  • ページ数 : 192頁
  • 書籍発行日 : 2020年11月
  • 電子版発売日 : 2021年4月28日
¥2,640(税込)
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商品情報

内容

テレワークに対応した支援&面談技法を学ぶ

登場人物との会話文&豊富なマンガ風イラストを通して、ミレイ先生がさまざまな悩みやトラブルを解決! ウィズ コロナ時代のコミュニケーションのあり方、組織の心理的安全性やレジリエンスの育て方、1 on 1ミーティング、ハラスメント対策、メンタルヘルスサポートなどを勇気づけたっぷりで紹介する。

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
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序文

はじめに

本書を手に取っていただき、ありがとうございます。

2019 年末に発生した新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)の世界的な感染拡大をきっかけに、2020 年には企業のテレワークや在宅勤務が一気に拡がりました。

私はふだん、産業医や心理カウンセラーとして活動していますが、最近では、テレワークを長期的に導入していこうとするクライアント企業の求めに応じる形で、メンタルヘルスやコミュニケーション面からのコンサルティングサポートも行っています。

テレワークが導入されてから起こってきた、ハラスメントなどのコミュニケーション上のトラブル、メンタルヘルス不調などの課題をみていると、どうやら「テレワークが始まったから」という理由だけで発生しているのではなさそうです。

ほとんどのケースで、企業の組織文化の課題やマネジメントのあり方、コミュニケーションの課題、社員がそこはかとなく抱えているストレスや言葉にできない心のモヤモヤなど、以前から潜在していた課題がたまたまテレワークをきっかけに明るみに出たにすぎないということに気づきました。

しかし、問題がでてきたということは、よりよい組織をつくっていくための問題を解決するチャンスだとも言えるのです。

未知の感染症だけでなく、技術革新や気候変動などの影響で、今後も社会や経済の状況はめまぐるしく変化していくことが予想されます。否が応でも、組織も個人も大きな変化に対処していかなければなりません。

本書は、たんに「テレワークを円滑に導入し、運用していくためのノウハウをまとめただけのマニュアル」ではありません。テレワーク導入をきっかけにして、大きな変化が当たり前になってくる社会における会社組織や人材育成のあり方、従業員の心身の健康管理のあり方などを根本から整えたいと考える経営者、部下を持つ管理職、人事担当者、教育担当者、産業保健スタッフ、一人ひとりの働く人たちの道しるべとなることを念頭に置き、書きました。

本書では、テレワークに前向きに取り組めるような、組織の心理的安全性や、レジリエンス(ストレス耐性、心のしなやかさ)の育て方、コミュニケーションのあり方、1 ワン oオンn 1 ワンミーティング、ハラスメント対策などについても具体的に言及していて、「テレワークの教科書」的な座右の書となりえると自負しています。

私たちが幸せを感じながら働いていくためには、所属感(ここは自分の居場所で、周りの人は仲間だなと感じられること)と貢献感(今の自分にできることで仲間の役に立っていると感じられること)が必要です。

オフィスワークで同じ空間で過ごすことで、「意識しなくてもなんとなく行われていたコミュニケーション」は、テレワークでは通用しません。このような状況で、部下が所属感や貢献感をもてるように意識的にかかわっていくためには、管理職の想いや考えを言語化して伝えるための、ある程度のトレーニングが必要です。

本書では、部下が所属感と貢献感を感じられるような声掛けの仕方やかかわり方についても具体的に紹介しています。コミュニケーションのトレーニングのためにも、ぜひご活用ください。

また、今後は会社と個人のあり方も変わっていくかもしれません。変化に翻ほん弄ろうされるだけでなく、どんな環境でも自分らしく持ち味を活かしながらリラックスして仕事をしていくためには、「自己受容(ありのままの自分をそのままに受け入れていること)」が大切です。そのためには感情、とくに「ネガティブな感情とどうつき合うか」が重要になってきます。

日本の教育では、「できない部分にばかり注目してダメ出しをして、指示されたとおりのことを遂行できる、自分を抑えて周囲に合わせる生き方」が求められる傾向にあるので、勇気がくじかれている人がとても多いように感じます。そのため、自分の感情や気持ちがわからないという人が多く見受けられるのです。

感情はポジティブな感情だけでなく、ネガティブな感情であっても、自分らしい人生をつくっていくための大きなヒントになります。感情に気づけるようになるためのワークにも触れていますので、ぜひ取り組んでみてください。

新型コロナの影響で、個人も組織も大きな変化を迫られました。大変な状況の中でも、変化によってよくなったことも必ず見つかるはずです。本書を読むことで、「“大変なことが起こった”と感じるような一見ネガティブに感じられる状況は、組織も人も“大きく変わるチャンスなのだ”」と受け止めることができる人がひとりでも増えることにつながれば、筆者としてうれしく思います。


2020年9月

上谷 実礼

目次

第1章 変化の多い時代を乗り越えていくのに大切なこと

1 新型コロナウイルス感染拡大後にテレワークを導入してみたけれど

2 変化の多い時代に求められる「あり方」とは?

・「やり方」だけでは変化に対応できない

・コミュニケーションに対する意識の変化

3 アドラー心理学と勇気づけ

・アドラー心理学について

・幸せになるには居場所と仲間が必要

4 すべての課題は対人関係の図式(成り立ち)で考える

・すべての悩みは対人関係の悩み

・テレワークに関連する悩みも、対人関係の悩み

第2章 テレワークと1on1ミーティングを導入していくための組織の「あり方」と「やり方」

1 テレワークに対応するために、組織はどうあればよいのか?

・ふだんから心理的安全性を築くことが重要

・心理的安全性が感じられるとパフォーマンスが向上する

・不信・不安・不満を生まないための情報開示

2 チームメンバーのエンゲージメントを高める「1on1ミーティング」

・部下のための定期面談を工夫する

・「ヨコの関係」で信頼関係を構築する

・面談で大切な「目的の共有」

・部下がリラックスできる雰囲気づくり

3 テレワークの基本的なルールを整備する

・就業規則の整備

・労働環境に関するルール

・評価についてのルール

・オンライン会議に関するルール(ビデオ編)

・オンライン会議に関するルール(発言編)

・コミュニケーションについてのルール

・内発的動機づけを高める

第3章 テレワークに対応していくためのマネジメントの「あり方」と「やり方」

1 テレワークに対応していくためのマネジメントの「あり方」

・テレワークにおける上司と部下の関係でもっとも大切な「信頼」

・仕事では「信用」も大切

・部下をひとりの人として大切にする「尊敬」

・テレワークにおいてあらためて見直したい育成の意味

・大切なのは、部下のタイプに合わせてかかわり方を変えること

・部下の育成に必要な「協力的なヨコの関係」

・対人関係に向き合う態度

・ヨコの関係はどんな相手とも築ける

・勇気がくじかれるとき

・勇気づけになる「正の注目」と、勇気をくじく「負の注目」

・まずは上司自身が自分をねぎらい勇気づける

2 部下がなかなか成果を出せないときの対応

・「目標の一致」ができていない

・部下自身が自分で決めた目標ではない

・大切なことの優先順位がつけられていない

・知識や経験が足りないなど、やり方がわからない

・そもそも適性のない業務を担当している

・部下の勇気がくじかれていて、課題を乗り越えようとするエネルギーがわいていない

3 テレワークに対応していくための勇気づけのスキル

・挨拶は勇気づけの第一歩

・「ありがとう」がいちばんの勇気づけ

・聴き上手になる

・共感する(相手の関心事に関心をもつ)

・課題を分離する

・課題の分離は、部下の課題に協力するための入り口

・課題を分離し、目標を一致させ、共同の課題にする

・オンライン環境でも心理的安全性を確保するために

第4章 変化の多い時代に対応していくための個人の「あり方」と「やり方」

1 大きな変化に対応していくために個人はどうあればよいのか?

・競合的な心の構えだと悩み深い人生になる

・対人関係には自分との関係も含まれる

・自分自身に対して競合的な状態

・自分自身に対して協力的な状態

・「やり方」より「あり方」を先に整えることが大切

2 自分とも他者とも良い関係をつくっていく

・自己肯定の状態

・自己否定の状態

・自己犠牲の状態

・自己受容の状態

3 大きな変化に対応していくために自分の感情を理解する

・感情はコントロールできるもの?

・感情をコントロールすると副作用がある

・感情的な人と感受性豊かな人は違うの?

・人間には自己調節機能が備わっている

・自分の感情に気づく

第5章 オンライン面談や1on1ミーティングで役立つスキル

1 面談に必要なスキル

・ミーティングや面談でいちばん必要な基本的スキルは「傾聴」

・話を促すために「あいづちを打つ」「大きくうなずく」

・重要なキーワードをキャッチして「伝え返す」

・テンションを上げて「身ぶり」を大きくする

・様子を確認しやすい映り方「バストショット」

・「視線」の位置

・基本になる声掛けと話題選び

・相手にペースを合わせる

・沈黙を恐れず、とにかくじっくり話を聴く

・話の流れを促すためにタイミングよく「質問する」

・面談後に評価した結果を伝え返す「フィードバック」

2 面談における上司のかかわり方の事例(1on1ミーティングの具体例)

第6章 事例に学ぶ! テレワークに伴うトラブル&ハラスメント対策

上司によるハラスメントのトラブル

事例 01部下がきちんと仕事をしているか信用できないので、もっと管理したい!

上司とのコミュニケーションのトラブル

事例 02上司と関係が悪く、テレワークでの仕事中に孤独や不安を感じる

1on1ミーティングのトラブル

事例 03オンライン1on1ミーティングがただの雑談タイムになってしまう

メンタルヘルスのトラブル

事例 04テレワークの影響で、新入社員の休職者・退職者の増加が心配

事例 05テレワーク不可の業種に劣等感を抱いて、テレワークの人がずるいと感じる

事例 06メンタルヘルス不調者や心配事を抱えている従業員のテレワーク中の様子が心配

発達障害が疑わしい人のトラブル

事例 07丁寧に指導しても、都合よく物事をとらえて失敗や問題行動を繰り返す人のフォローに疲れてきた

働き方の変化に対する労働意欲低下のトラブル

事例 08客先に出向かないオンラインの営業に慣れず、モチベーションが保てない

テレワーク中の家族でのトラブル

事例 09夫婦ともにテレワークの際に家事や育児の分担が不公平でイライラする

事例 10独身で実家暮らし。テレワークに理解のない同居家族の無神経な発言にイライラする

事例 11コロナ離婚の危機! テレワークで夫がずっと家にいて、毎日イライラする

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  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784840472685
  • ページ数:192頁
  • 書籍発行日:2020年11月
  • 電子版発売日:2021年4月28日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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