病理と臨床 2016年 1月号(34巻1号)遠隔病理診断とデジタルパソロジー

  • ページ数 : 108頁
  • 書籍発行日 : 2016年1月
  • 電子版発売日 : 2021年4月28日
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商品情報

内容

特集テーマは,「遠隔病理診断とデジタルパソロジー」.遠隔病理診断に関わる諸規則と今後の方向性,遠隔病理診断の依頼を受けることの可能な医療機関,東北地方における遠隔病理診断の現状と新たな取り組み,沖縄県における遠隔病理診断,IHEと病理画像の標準化,海外のデジタルパソロジー事情,等について考察する.連載記事として,[マクロクイズ],[CPC解説],[各種顕微鏡の進歩],[今月の話題],他を掲載.

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序文

遠隔病理診断とデジタルパソロジー

特集編集

白石泰三 [三重大学医学系研究科腫瘍病理学講座]

森 一郎 [国際医療福祉大学三田病院病理]


これまで顕微鏡下でのみ行われていた病理診断が,遠隔病理診断(テレパソロジー)でモニター上で診断されるようになった.顕微鏡の遠隔操作についてもインターネットの発達などを受けて,実際に鏡検しているのに近い操作性を獲得しつつある.一方でバーチャルスライドの発達は,顕微鏡標本全視野のデジタルデータ化を可能にした.医療の世界では,既に放射線画像やエコー画像,心電図などの情報は全てデジタルデータとして電子カルテ内で並列に扱われており,これで病理もやっと放射線診断などと同じスタートラインに立つことが可能になる.デジタル化された病理画像は遠隔病理診断に容易に応用可能であるだけでなく,収納性,検索性,可搬性,再現性など様々なメリットをもっている.さらに,コンピュータ処理が容易である点からは,これまで考えられなかった数々の可能性が開けつつあり,病理診断におけるこれまでの常識が大きな変化を余儀なくされるデジタルパソロジー新時代が始まっている.

本特集では,遠隔病理診断の歴史的経緯と現状について解説し,またこれまでの経験からまとめられた遠隔病理診断ガイドラインについて紹介する.次に,実際に遠隔病理診断を日常業務として行っている先生方に,それぞれの地域における実践についての紹介をお願いした.次に,遠隔病理診断と密接に関連しながら広まりつつあるデジタルパソロジーの可能性について述べ,これに対して現在の法律,保険制度の問題と今後の見通しについて解説していただいた.また,既に広く行われつつある教育への応用を紹介し,デジタルパソロジーで避けて通れない標準化の問題について,IHE(Integrating the HealthcareEnterprise)との関連で,現状と今後の見込みなどについて解説した.最後に,実際に遠隔病理診断の依頼を受ける用意がある医療機関についてアンケート調査の結果を紹介した.

この企画が,読者の遠隔病理診断およびデジタルパソロジーに関しての理解に役立ち,来たるデジタルパソロジー新時代についての良いイントロダクションとなることを願っている.

目次

特集

遠隔病理診断の始まりとこれまでの経緯/澤井高志

遠隔病理診断のガイドラインと診断に際して留意すべき点について/土橋康成

遠隔病理診断に関わる諸規則と今後の方向性/佐々木 毅

遠隔病理診断の依頼を受けることの可能な医療機関/林 昭伸

東北地方における遠隔病理診断の現状と新たな取り組み/渡辺みか

滋賀県における全県型遠隔病理診断ICTネットワーク事業の紹介/真鍋俊明ほか

沖縄県における遠隔病理診断/國吉真平ほか

病理診断のパラダイムシフト,デジタルパソロジー新時代の到来/森 一郎

デジタルパソロジーの教育への応用/佐々木功典ほか

IHEと病理画像の標準化/東福寺幾夫

カレントトピックス:海外のデジタルパソロジー事情/八木由香子

連載

<マクロクイズ>[81]/森永正二郎

<CPC解説>[78]

高度な骨髄癌腫症とPulmonary tumor thrombotic microangiopathyを合併した胃癌の一剖検例/吉本多一郎ほか

<各種顕微鏡の進歩>[10]

光音響顕微鏡/石原美弥

<今月の話題>

医療事故調査制度における茨城県病理解剖支援体制/野口雅之

PD─L1の免疫染色/比島恒和ほか

<ひろば>

いわゆる微小乳頭癌成分Micropapillary componentについて/近藤武史

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書籍情報

  • ISBN:9784011203401
  • ページ数:108頁
  • 書籍発行日:2016年1月
  • 電子版発売日:2021年4月28日
  • 判:B5変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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