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- 脊椎脊髄ジャーナル31巻1号 脊髄ニューロモデュレーションの現状
商品情報
内容
特集にあたって・・・高橋敏行
脊髄刺激療法―総論・・・久保田真由美, 他
慢性疼痛に対する頸髄の脊髄刺激療法・・・笹森 徹
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序文
特集にあたって
脊髄脊椎疾患の外科治療は,さまざまな神経除圧や矯正固定など根治的な手技が発展を遂げており,良好な機能回復や疼痛制御をもたらしています.一方で,脳や脊髄機能に不可逆的変化をきたし通常の外科治療では限界が生じている病態もいまだに多く存在します.電気刺激や髄腔内薬物投与による脊髄ニューロモデュレーションは,根治的ではないものの難治性の神経機能障害を緩和修飾することにより,痙縮や疼痛,血流障害に対し効果を発揮しています.また,国内では仙骨神経刺激療法(sacral neuromodulation:SNM)が便失禁や過活動膀胱に対して適応が認められています.
残された脊髄機能を最大限有効活用するために,ニューロモデュレーションがいったいどのような病態に,どの程度の効果が期待できるのか? 最新機器や技術進歩により以前より何が進歩しているのか? この治療法の現時点での限界や問題点は何か? について,各エキスパートの先生方にわかりやすく解説をしていただいております.
久保田先生には脊髄刺激療法の原理と治療効果について総論的説明をしていただき,笹森先生と上利先生には,難治性疼痛に対する頸髄および胸腰髄留置法についてデバイスの進歩や具体的手技を提示していただきました.また,立山先生には四肢循環不全による脊髄刺激療法の適応と効果について改善機序を含め詳細に解説いただいております.内山先生と河野先生には,脳および脊髄に由来する痙縮に対するバクロフェン持続髄注療法の期待できる効果と課題について豊富な実績をもとに言及していただいております.関戸先生と山名先生には排泄障害に関連する仙髄神経刺激の作用機序と適応効果について最新の情報を提供していただきました.
難治性病変を有する患者にとって福音となるべきこれらの治療法を脳・脊髄脊椎疾患に携わる多くの医療関係者ばかりではなく,愁訴に関連する多くの科の先生方に認知理解し普及につなげていただければ幸甚です.最後に,執筆にご協力賜りました先生方にはあらためて深謝いたします.
藤枝平成記念病院脊髄脊椎疾患治療センター 高橋敏行
目次
特集
脊髄ニューロモデュレーションの現状
特集にあたって・・・高橋敏行
脊髄刺激療法―総論・・・久保田真由美, 他
慢性疼痛に対する頸髄の脊髄刺激療法・・・笹森 徹
疼痛に対する脊髄刺激療法―胸腰髄留置法・・・上利 崇, 他
四肢虚血に対する脊髄刺激療法・・・立山真吾, 他
脳性痙縮に対するITB療法・・・内山卓也
脊髄性痙縮に対するITB療法・・・河野 修
特発性過活動膀胱と神経因性下部尿路機能障害に対する仙骨神経刺激療法・・・関戸哲利
便失禁に対する仙骨神経刺激療法(sacral neuromodulation : SNM)・・・山名哲郎
Nomade
骨を知らずして脊椎脊髄外科医は務まらない・・・高畑雅彦
イラストレイテッド・サージェリー
胸椎後縦靭帯骨化症に対する後方除圧矯正固定術・・・今釜史郎, 他
書評
『ニュースタンダード脳神経外科学 第4版』・・・阿部 弘
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書籍情報
- ISBN:9784013003101
- ページ数:78頁
- 書籍発行日:2017年12月
- 電子版発売日:2021年5月26日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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