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- 医学のあゆみ267巻1号 ロボット支援下手術の最前線
商品情報
内容
(企画:久米春喜/東京大学大学院医学研究科泌尿器外科学分野)
ロボット支援手術は出血が少なく,視野が広く,操作性もよいため,その優位性が示さつつある.前立腺癌では癌の切除断端の陽性率が劇的に減り,尿禁制も早期に改善し,術後の腎機能低下が最小限に抑えられた.2018年4月には多くの手術でロボット支援手術が保険収載された.今後は泌尿器科だけでなく,ほかの診療科でもロボット支援手術が浸透していくものと考えられる.本特集では各分野のエキスパートの先生方から,ロボット支援手術の最新情報を概説いただく.
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序文
はじめに
数年前までは,ロボット支援下手術について話しても,まったく知らないと答える患者さんやご家族がほとんどであった.しかし,最近では患者や家族の方からロボット支援下手術を申し出ることも多くなった.それだけロボット支援下手術の知名度が上がったのだと思う.
著者は2011年にアメリカに短期留学をし,ロボット支援下手術という“ものすごい手術”を目の当たりにした.当時すでにアメリカの前立腺癌手術の7~8割はロボット支援下で行われていたと記憶している.それまでは断片的なビデオしか見たことはなく,最初から最後までというのははじめてであった.
アメリカで見たロボット支援下手術は出血が少なく,視野がよく,操作性もすぐれていた.前立腺摘除術では,解剖に則って正確で,きれいな手術を行っていた.また尿道吻合も容易に行っていた.ロボット支援下手術の優位性は火を見るよりも明らかであった.大きな衝撃であった.
その後,日本で前立腺摘除,腎部分切除のロボット支援下手術が保険収載され,一気に広まった.前立腺癌では癌の切除断端の陽性率が劇的に減り,尿禁制も早期に改善した.腎癌では阻血時間が短縮し,術後の腎機能低下が最小限に抑えられた.このことを日本の多くの泌尿器科医が実感した.
これらに引き続き,2018年4月に多くの手術でロボット支援下手術が保険収載された.今後は泌尿器科だけでなく,ほかの診療科でもロボット支援下手術が浸透していくものと考えられる.ゆくゆくは日本の手術を大きく変えるであろう.
そこで,本特集では各分野から21名のエキスパートの先生に執筆をお願いし,その分野についてわかりやすい解説をいただいた.本特集がロボット支援下手術に関わっている方々や,これから関わろうとする方々の役に少しでも立てれば幸いである.
企画:久米春喜/東京大学大学院医学研究科泌尿器外科学分野
目次
【総論】
ロボット支援下手術の歴史と現状……塩田真己・江藤正俊
臨床ビッグデータからみるロボット支援下手術……杉原亨
ロボット支援下手術新規導入の注意点,医師・メディカルスタッフ教育……藤村哲也
【各論】
根治的前立腺全摘除術――手術適応と概要……森實修一・武中篤
RALPの治療成績,合併症など――LRP,ORPとの比較……山口剛・福原浩
ロボット支援下前立腺全摘除術――機能温存のための術式の工夫……小島祥敬
ロボット支援下腎部分切除術の適応と手術手順……田邉一成
ロボット支援下腎部分切除術における手術ナビゲーションシステムの有用性……三宅秀明・本山大輔
筋層浸潤膀胱癌に対するロボット支援下根治的膀胱全摘除術+腔内回腸導管──腔内尿路変向術のメリット……白木良一
ロボット支援下根治的膀胱全摘除術・体腔内回腸新膀胱造設術──最新の低侵襲膀胱全摘除術……大山力
縦隔腫瘍に対するロボット支援下手術……中村廣繁・春木朋広
ロボット支援下肺悪性腫瘍手術の実際……須田隆
食道悪性腫瘍に対するロボット支援下手術……瀬戸泰之
da Vinciを用いた僧帽弁形成術の現在点……藤田知之
胃癌に対するロボット支援下胃切除術……細田桂・山下継史
ロボット支援下噴門側胃切除,“観音開き法”食道残胃吻合……後藤愛・宇山一朗
胃癌に対するロボット支援下胃全摘術……牛丸裕貴・他
ロボット支援下直腸切除・切断術……塩見明生
子宮頸癌,子宮体癌に対するロボット支援下手術……西洋孝
咽喉頭癌に対する経口的ロボット支援下手術……大森孝一・楯谷一郎
ロボット支援下肝切除……川原敏靖・古川博之
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書籍情報
- ISBN:9784006026701
- ページ数:120頁
- 書籍発行日:2018年10月
- 電子版発売日:2021年6月18日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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