• ページ数 : 320頁
  • 書籍発行日 : 2019年5月
  • 電子版発売日 : 2021年6月23日
¥3,300(税込)
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商品情報

内容

AMR対策において活躍が期待されるすべての医療従事者に!

本書は、抗菌薬治療の基本的な考え方や実際がわかるというコンセプトのもと薬学生、新人・若手薬剤師のみならず、指導薬剤師も楽しく読んでいただける1冊です。“おさらい”を意識しつつも、薬剤師が実際の臨床現場で遭遇する疑問や問題を解決するのに活きる構成です。第2版ではここ数年の診断法や抗菌薬の進歩に沿った見直しをおこないました。また、血中濃度の測定法やシミュレーション結果の上手な使い方、薬剤感受性に基づく薬剤選択、ワクチンなどの新しい項目を追加しました。症例も人工関節感染やカテーテル関連血流感染など、実践的かつ最近のトピックを取り上げており、読み進めながら抗菌薬に関するおさらいができます。

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序文

まえがき
―第2版改訂によせて―


2016年に出版された『抗菌薬おさらい帳』も、好評のうちに第2版を出版する運びとなりました。ひとえに読者の皆様のおかげだと思っています。

この3年のうちに、感染症診療、抗菌薬使用をとりまく環境も大きく変わってきています。

まずはAntimicrobial Stewardship(AS)、すなわち抗菌薬適正使用支援という言葉がすっかり定着し、2017年にはASガイダンスがわが国でも発表され、2018年にはその流れを受けて、診療加算がつきました。医療界全体の中でも、はっきりと認識された証拠であり、大きな進歩と言えるでしょう。薬剤師を軸として、医師らがサポートしつつも、臨床検査技師や看護師らと多職種連携を組んでASを推し進める抗菌薬使用支援チーム(AST)も、全国の病院でおなじみになりつつあるのではないでしょうか。

新薬も続々登場です。抗菌薬の開発は全く期待できない、既存薬を大事に使っていきましょう、というスローガンはもっともでしたが、ふたを開けてみれば、この3年の間にフィダキソマイシン(商品名ダフクリア)、テジゾリド(商品名シベクトロ)やタゾバクタム・セフトロザン(商品名ザバクサ)、そして抗インフルエンザ薬のバロキサビル マルボキシル(商品名ゾフルーザ)といった、歴史に名を残すかもしれない画期的な薬剤がどんどん登場して、感染症診療に大きな注目が、さらに集まるようになっています。

その中での改訂ですので、この数年の診断法や抗菌薬の進歩に沿って、しっかりと見直し、追加を進めてみました。TDMに関しても血中濃度の測定法やシミュレーション結果のうまい使い方、診断ではreview of systemsや検出菌の薬剤感受性に基づく薬剤選択、そしてワクチンなどの新しい項目を追加しました。症例も人工関節感染やカテーテル関連血流感染など、実践的かつ最近のトピックを取り上げてみました。もちろんASに関しても、そのプログラムの理解や具体的な取り組み、経営の視点からも一緒に考えていただきたいという思いで項目を追加しました。

そして、新しいキャラクターも登場し、さらに楽しく読んでいただけるように工夫しています。

少しページも厚くなりましたが、一層充実した読み物になった気がします。今回の第2版も、抗菌薬を勉強するすべての医療者のお役に立てるものと信じていますので、ぜひ楽しく読み進めていただければと思っています。


2019年4月

関 雅文

目次

まえがき

其の零 プロローグ

1. ペニシリンの発見に始まる耐性菌の歴史 の巻

2. Antimicrobial Resistance の巻

まとめ

其の壱 感染症を理解する

1. 感染症はなぜ起こる の巻

2. 耐性菌って? の巻

 忍法補足の術:感受性って?

3. 感染臓器って? の巻

4. 原因菌と常在菌 の巻

5. 感染症検査 の巻

まとめ

其の弐 抗菌薬を理解する

1. 抗菌薬はなぜ覚えにくい? の巻

2. 抗菌薬勉強時の落とし穴 の巻

3. どうやって覚える? の巻

4. ペニシリン系薬 の巻

5. セフェム系薬 の巻

6. カルバペネム系薬 の巻

7. キノロン系薬 の巻

8. アミノグリコシド系薬 の巻

9. マクロライド系薬 の巻

10. テトラサイクリン系薬 の巻

11. 抗MRSA薬 の巻

12. CDI治療薬 の巻

13. 抗真菌薬 の巻

14. 抗インフルエンザ薬 の巻

 忍法補足の術:ワクチン・ギャップ/効果的な肺炎球菌ワクチン

15. 抗ヘルペスウイルス薬 の巻

まとめ

其の参 TDMを理解する

1. TDMを始める前に知っておきたいこと の巻

2. 薬物血中濃度の測定法 の巻

3. TDMシミュレーションソフトウェアの上手な使い方 の巻

 忍法補足の術:Exposure-Response(E-R)解析

4. 抗菌薬のADME の巻

5. 抗菌薬のPK/PD の巻

 忍法補足の術:増殖速度定数と世代時間

6. 抗菌薬の移行性 の巻

まとめ

其の四 処方のここに注目!

1. 患者背景を理解する の巻

2. 患者重症度を理解する の巻

 忍法補足の術:アンチバイオグラム

3. 患者の訴えにも注目 の巻

 忍法補足の術:ROSで全身をスキャンする?

4. 抗菌薬感受性結果が判明した! の巻

5. 初期治療から最適治療への流れ の巻

6. 現場での処方確認 の巻

7. 意外に高い?抗菌薬 の巻

8. 医師から見た薬剤師 の巻

9. 薬剤師から見た医師の思考回路 の巻

10. 薬剤師の思考回路 の巻

11. 腎機能低下患者の場合 の巻

12. 透析患者の場合 の巻

まとめ

其の伍 投与後のここに注目!

1. 投与後のモニタリング? の巻

2. 副作用発生 の巻

 忍法補足の術:医薬品副作用被害救済制度

3. その結果,本当に大丈夫? の巻

4. その抗菌薬,いつまで投与するの? の巻

5. 熱が下がって,白血球も下がってきた…時の恐ろしさ の巻

6. 感染症治療の新旧バイオマーカー の巻

7. ソースコントロールはできていますか? の巻

8. 効果があった!その基準は? の巻

まとめ

其の六 症例にチャレンジ!症例でポイントを振り返ろう

症例1:肺炎 の巻

症例2:尿路感染症 の巻

症例3:腎障害 の巻

症例4:発熱-主訴と全身所見をROSで補完する の巻

症例5:耐性菌による人工関節感染 の巻

症例6:カテーテル関連血流感染症(CRBSI) の巻

まとめ

其の七 Antimicrobial Stewardship Program(ASP)

1. ASPを理解する の巻

2. ASP推進のための取り組み の巻

3. 経営からみた感染管理部門(ICT,AST) の巻

まとめ


資料

1.細菌,真菌の種類

2.主な抗菌薬・抗真菌薬一覧表

3.抗菌薬の配合変化と併用禁忌


あとがき

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書籍情報

  • ISBN:9784840751834
  • ページ数:320頁
  • 書籍発行日:2019年5月
  • 電子版発売日:2021年6月23日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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