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  • 1枚の画像から鑑別診断へ~とっておきの100例

1枚の画像から鑑別診断へ~とっておきの100例

  • ISBN : 9784307071086
  • ページ数 : 370頁
  • 書籍発行日 : 2018年4月
  • 電子版発売日 : 2021年7月9日
  • 判 : B5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
販売価格 (ダウンロード販売)
¥8,800 (税込)
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商品情報

画像所見から鑑別診断検討までの考え方を解説する症例・画像集!

限られた画像所見から鑑別診断を行うには、患者の主訴や既往、現症を考慮した論理展開が必要です。本書は鑑別診断まで至る画像診断医の考え方を症例ベースで解説しています。頭頚部から胸腹部、骨軟部まで、教訓的・学術的な症例を100例収載しています。参考文献を挙げつつ治療法についても触れており、症例画像を学習しようという読者だけでなく、内科や外科、総合診療など、画像検査を行う全ての医師が参考になる内容です。

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
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■ 序文

序文


画像診断関連学会では国内外を問わず,毎年恒例のimage interpretation session(いわゆる症例検討会)はメインイベントの1 つであり,メイン会場が満席の盛況ぶりである。いつも熱気に溢れており,その領域のエキスパートによる診断のプロセスを学べる絶好のチャンスとなっている。case of the month やinteresting case 等ショートコラムが掲載されている英文誌や邦文誌もある。


金原出版月刊誌・臨床放射線の「今月の症例」の連載は,昭和41年から現在に至るまで脈々と続いている。common and uncommon disease の典型例や非典型例,教訓を含んだ例,示唆に富む例,提示画像や病歴からは想像できないような意外な展開を示す例など,明日からの日常診療に役立つことも少なくない。鑑別診断の絞り込みは,所見の取り方やどの項目を重要視するかによって,大きく変わってくる。「今月の症例」では,最初のページの提示画像と病歴をみて,自分なりに考えて,次ページからは,解答の糸口となる画像,所見や解説,鑑別診断への道筋が示され,最終診断名に辿りつく構成になっている。短編小説のような感覚で,物語が小気味よく展開していく。さっと目を通してコンパクトな知識を得るのもよいであろうし,または日常診療の現場で遭遇する状況を想定して,次に行われた画像検査や解説へと読み進みたい誘惑をぐっと我慢して自分なりに思いを巡らせるのもよいかもしれない。


「今月の症例」は1971年(昭和46年)16巻6号から始まっており,日常診療に役立つ貴重な症例も多く,いずれも全国各施設から投稿されたその折々の「旬の症例」とも言える。確かに見たことがあるが,どの号に載っていたか思い出せないことも少なくない。かといって10年間分の雑誌をめくって探し出すのも容易ではない。そのため,多数例を1冊にまとめた書籍化への要望も多かった。これまでに多田信平先生と大場覚先生の編集により1987年までの14年間分を1冊の本にまとめて「1枚のX線写真から─鑑別診断の進め方と考え方─」と題して1988年に,その後大場覚先生の編集により1988年から2004年までの17年間の中から100症例選んで「1枚の画像から厳選100例」と題して2005年に刊行されている。


この度,第3冊目として,2005年から2016年までに掲載された「今月の症例」から100例を厳選し,「1枚の画像から鑑別診断へ─とっておきの100例─」と題して,企画させていただいた。疾患の範囲は,①脳神経,②頭頸部,③胸部,④心・大血管・血管,⑤食道・胃,⑥十二指腸・小腸・大腸,⑦肝・胆・膵・脾,⑧泌尿器・後腹膜,⑨産科・婦人科,⑩骨・軟部まで,小児も含めて全領域が網羅され,オールラウンドな知識が得られるようになっている。単純X線写真がめっきり減って,今や画像診断の中心であるUS・CT・MRI・RI が多くなっているのも時代の流れであろう。当初は表裏の2頁だったが,最近は豊富なマルチモダリティの画像と熱心な執筆により次第に多数頁になってきている。10年分の100 例を収載すると相当なボリュームとなるが,100例とも症例単位の読み切りなので,必要に応じてどの頁からでも読み始めることができるであろう。長きにわたり寄稿していただいた執筆者に厚く御礼を申し上げる次第である。本書が日常診療の一助となれば,執筆者一同の喜びである。


平成30年3月
松永尚文

■ 目次

❶ 脳神経

001 自室内で意識障害で発見され,救急受診後無治療で改善した

002 10年前の交通事故で頸椎捻挫し,数年前から慢性頭痛,起立時の頭痛増悪を自覚するようになった

003 出生直後から無呼吸発作,チアノーゼが出現した

004 右上肢の運動障害,言語障害,頭痛,嘔吐をきたした

005 海外(ガーナ)旅行から帰国9日後より発熱,関節痛が出現し,抗生剤投与を受けるも,40℃台の発熱と意識障害のため救急搬送された

006 5年前から緩徐な進行性右下肢痛が背部へも広がり,1年前からふらつき,ふるえ,動作緩慢,小声が生じ,8カ月前に転倒,6カ月前から症状が急激に悪化した

007 嘔吐,下痢,傾眠傾向,体幹動揺や顔面・四肢の振戦,頭部MRIで異常の見られた乳幼児

008 緊急帝王切開で出生後,活気不良,酸素飽和度低下で緊急搬送された新生児

009 術後繰り返す菌血症に対しメトロニダゾールが投与され,歩行困難,右顔面神経麻痺,構音障害,意識レベル低下をきたした

010 左内斜視,左視力低下,左視神経萎縮が出現し,頭部MRI検査で異常が認められた4歳,男児

011 咽頭痛と発熱,約1週間後に目のかすみ,左視力低下を自覚するようになった

012 日齢12に発熱し,日齢17に無呼吸発作,発作時に右手を小刻みに動かしていた女児

013 もの忘れ,歩行の不安定性があり,脳SPECTで異常のみられた70歳代,男性

❷ 頭頸部

014 半年前に前頸部の腫瘤を自覚し,CTで甲状腺腫瘍と診断された

015 生後2カ月頃から繰り返す呼気性喘鳴,犬吠様咳嗽を呈した5カ月,女児

016 頸部痛,嚥下痛が出現し,血液検査にて炎症反応の軽度上昇がみられた

017 咽頭痛があり,下根部の腫大を指摘された

018 次第に増大する左頬部腫脹があり,疼痛も次第に増悪してきた

019 15年前から口腔内腫瘤が緩徐に増大してきた

020 以前から右耳下腺腫脹を繰り返していた5歳,女児

021 めまい,嘔気,耳鳴りが出現した

022 食欲低下,易疲労感が出現し,他院で甲状腺機能亢進症と診断され,メルカゾール内服するも症状が悪化した

023 転落後頸部痛,両側上肢筋力低下,しびれをきたし,緊急搬送された

024 左眼痛が持続し,その後複視が出現してきた

025 顎下部の腫脹を自覚し,左顎下部に熱感を伴う4cm大の硬結を触知できたため,当初セフェム系抗菌薬が投与されたが,その後ニューキノロン系抗菌薬に変更するも病変は増大してきた

❸ 心・大血管・血管

026 他院で右冠動脈左室瘻が指摘されており,辺縁に円弧状の石灰化を有する巨大な腫瘤性病変がみられた

027 胸部不快感で右心不全と診断され,心カテーテル検査で右心系の酸素飽和度が上昇していた

028 胸痛と意識喪失で救急搬送され,心電図異常がみられた

029 4年前妊娠時に子宮筋腫を指摘されるも放置していて,CTで子宮腫瘍と下大静脈内腫瘍が指摘された

030 5カ月前から右腰部腫脹,疼痛が徐々に増悪してきた

031 心窩部痛があり,超音波・CTで腹部腫瘤を指摘された

032 1年前から労作時の胸痛があり,心電図・心エコーで肥大型心筋症が疑われ,心エコーで心臓腫瘍が指摘された

❹ 気管支・肺・縦隔

033 咳嗽,時々血痰がみられ,右上肺野の陰影は軽度縮小するも,その後増大してきた

034 発熱,全身倦怠感,咳嗽,呼吸困難感で発症し,両側肺炎と診断された若年男性

035 労作時呼吸困難をきたし,両側中下肺野に蝶形様陰影がみられた

036 血痰,呼吸苦が出現し,両肺に広範な陰影がみられた

037 出生直後から嘔吐,努力性呼吸,生後1カ月健診で体重増加不良を指摘された

038 検診で発見された縦隔腫瘍に対し手術が施行されたが,周囲との癒着が強く,生検のみで終了となり,迅速病理診断で悪性リンパ腫が疑われた

039 胸部異常陰影を指摘され,CT・MRIで多発肺結節の認められた50歳代,女性

040 検診で両側肺野に広範囲に異常陰影を指摘されたが,1年前の検診では異常はみられなかった

041 労作時呼吸困難,呼吸時にヒューヒューという異音を感じるようになり,呼吸困難が増強してきた

042 咳や痰が出現し,右胸水と右胸壁に沿った腫瘤が見られた

043 交通事故による左大腿骨骨折の翌日から不穏が出現し,呼名への反応がなく,脈拍160/分,酸素飽和度69%であった

044 3日前に自動車同士の衝突事故に遭い,軽く息が詰まる感じが徐々に増悪してきた

045 発熱,血痰,呼吸困難,酸素飽和度低下,両肺に非区域性で濃淡のあるスリガラス様濃度上昇がみられた

046 喘鳴,呼吸困難で緊急入院し,左気管支内に腫瘤が見られた

047 気管支喘息で加療中,喘鳴,咳嗽で受診し,CT検査中に呼吸停止で緊急入院となった

048 2年前前胸骨下端に胸壁腫瘤を自覚していたが,その後同部に腫脹・疼痛が出現し,4カ月前から右下腿の痛みも出現した

049 1 カ月前から持続する抗生剤に反応しない発熱,掻痒感があり,胸部異常陰影が更に拡大した

050 自宅で複数個の子供用ビーズ玩具を口に含んで遊んでいたところ激しい咳嗽が出現した6歳,男児

051 4年前から慢性咳嗽で経過観察中,2年前から咳嗽と痰が増悪し,本年から喘息様発作が出現するようになった

❺ 食道・胃

052 慢性B 型肝炎で経過観察中,職場検診によって両側下肺野内側で心陰影に重なってなだらかな立ち上がりを呈する腫瘤影が認められた

053 腹膜透析中に消化管穿孔をきたした

054 腹痛,体重減少があり,貧血,CEAおよびCA19-9高値を伴っていた

055 以前より週に2〜3回の嘔吐があり,急に胸部正中の痛みを自覚した 血液検査で炎症反応がみられた

❻ 十二指腸・小腸・大腸

056 発熱,腹部膨満があり,腹部単純X線で腸閉塞が疑われた新生児

057 10年前より左鼠径ヘルニアの既往があり,突然左側腹部痛で救急受診された

058 上気道炎の5日後に心窩部痛と下腿伸側に皮疹,下血が出現した

059 入浴中意識朦朧状態で発見され,腹部CT で上行結腸からS状結腸まで広範囲にわたる腸管壁に異常がみられた

❼ 肝・胆・膵・脾

060 咽頭痛があり,好酸球増多を指摘された

061 右季肋部痛で救急受診,血液検査で炎症反応と肝機能の著明な増悪が認められた

062 突然の腹痛,腹部膨満が出現,炎症所見と貧血を伴っていた

063 コントロール不良の糖尿病があり,腹部CT・頭部MRIで異常が認められた

064 腰痛で加療中,肝門部に6cm大の腫瘤が認められた

065 3 年前から次第に増大する肝腫瘤,右肺下葉にも結節があり,術後の病歴聴取が診断の手がかりとなった

066 膵尾部と左副腎との間に嚢胞性病変を指摘された

❽ 泌尿器・後腹膜

067 成人検診の超音波検査で左腎洞内腫瘤を指摘された

068 400m走に出場した日の夜,嘔吐と激しい両側背部痛が出現した

069 突然下腹部痛,腹部膨満,嘔吐が出現し,下腹部に限局する圧痛と反跳痛が認められた

070 微熱が出現し,CTで腎に異常がみられた

071 頻尿,下腹部痛が出現し,超音波検査で子宮上方に8cm大の嚢胞性病変が認められた

072 腰痛,発熱が出現し,6年前から指摘されていた後腹膜腫瘍が増大してきた

073 10年前から右腎腫瘍が指摘され,4年前には単純X線で石灰化が認められた,70歳代,女性

❾ 産科・婦人科

074 妊娠後期に左腋窩に腫瘤を自覚,徐々に増大し,8cm大の腫瘤が触知された

075 腹部膨満感が出現し,CTで骨盤内腫瘤,大量腹水,両側胸水が指摘された

076 32年前に虫垂切除,14年前に帝王切開の既往歴あり,13年前から下腹部正中の腫瘤が徐々に増大してきた

077 妊娠8カ月頃より右股関節痛が出現し,1カ月後には安静時痛も出現してきた

078 妊娠31週のMRIで,回腸から直腸にかけて腸管が拡張し,胞巣状を呈していた

079 腹痛・嘔吐で受診し,腹部単純X線で異常が認められた

080 頸部痛,下肢違和感,歩行障害が出現し,第10胸椎レベルより遠位の感覚障害が認められた

081 異所性妊娠が疑われた33歳,女性

082 突然の左背部痛で受診し,超音波検査で左尿管結石と右下腹部の腫瘤を指摘された14歳,女性

083 不正性器出血を主訴に受診した1経妊1経産の30歳代,女性

084 18年前に後腹膜腫瘍を指摘され,complicated renal cyst で経過観察中,左側腹部の圧迫感を自覚した

❿ 骨・軟部

085 下肢脱力から歩行困難となり,下部胸椎に膨隆性・溶骨性変化が見られた

086 右拇指腫脹に気づき,徐々に右拇指痛が出現し,右拇指腫瘤を指摘された

087 1年前から右肩,右手,左肘の関節痛が出現した

088 3カ月前から左胸部腫瘤に気づき,腹部単純X線で内部に不整な粒状石灰化がみられた

089 慢性関節リウマチ,腎不全で通院中,3カ月前から左側胸部に柔らかい腫瘤を触知し,9カ月前には右側胸部にも腫瘤を認めるも,無治療で消失した

090 徐々に進行する両下肢麻痺をきたし,MRIで第3胸椎に腫瘤性病変を指摘され,骨転移が疑われた

091 肺炎で入院中,突然意識レベルが低下し,血圧低下と著明な発汗がみられた

092 左膝内側疼痛,腫脹,熱感,疼痛が増悪し,近医にて骨腫瘍を指摘された

093 3,4年前より左脛骨の疼痛を放置しており,5カ月前から両下肢痛が増強し,歩行困難となった

094 3歳になった頃から歩行障害が出現し,骨折の既往を指摘された

095 数年前から多関節痛が出現し,息切れ,下腿浮腫を伴っていた

096 卵巣癌術後7カ月のPET/CTでFDG集積がみられた

097 腰痛があり,MRIで胸椎,腰椎,仙骨に異常が認められ,精査である疾患が判明し,抗がん剤治療前後でPET検査が行われた

098 高速道路で車を運転中に誘因のない背部痛で緊急搬送され,両下肢完全麻痺をきたした

099 左腕を受傷した20歳代,男性

100 2カ月前から左膝痛が出現した11歳,女児


診断名索引(邦文)

診断名索引(英文)

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