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Heart View 2018年11月増刊号 Vol.22 No.12 臨床シナリオに基づく外来診療スキルアップ -こんな外来患者さん,先生ならどうしますか?-

  • ページ数 : 275頁
  • 書籍発行日 : 2018年10月
  • 電子版発売日 : 2021年7月21日
¥6,160(税込)
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商品情報

内容

特集:臨床シナリオに基づく外来診療スキルアップ-こんな外来患者さん,先生ならどうしますか?-
1.冠動脈疾患
a. 心筋トロポニン陽性ながら心電図変化が有意ととれない非胸痛患者/谷口良司
b. 非典型的な症状とは思いつつも不安定狭心症などが除外しきれない胸痛患者/中橋秀文,小菅雅美,日比 潔 ほか

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序文

企画にあたって
猪又孝元(北里大学北里研究所病院循環器内科)


国全体で考えれば,医師にとって医療行為の多くを占めるのは外来診療である。患者さんにとっても,その医療機関のイメージを決めるのは外来の現場であることが多い。しかし,外来での診療技術が系統的に教育されることは少なく,学会などでその内容が議論される機会も乏しい。侵襲的処置が花形とされる循環器診療では,その傾向が顕著である。しかし,外来診療を軽視する循環器医師が多いわけではない。むしろ,診断や治療の方向性を決める岐路として,その重要性を自覚していることがほとんどである。問題は,そのスキルが系統立てて確立できていないところにある。

外来診療は,入院診療とは別世界である。広汎な知識,的確な情報収集,迅速な判断が求められ,特に循環器新患外来にその傾向が強い。円滑な運用には,ある程度の診療パターン化とバランスシート,割り切った決断,さらには,患者さん・ご家族の心をなびかせる説明能力が求められる。一見生死とはかけ離れた安定患者であっても,診療フローの重要な入口であることから,外来診療に苦手意識を感ずる若手医師は多い。あるいは,エビデンスが乏しいことを隠れ蓑に,自己流に陥る外来診療の姿を見受けることもある。

本特集では,成書では扱われることの少ないリアルワールドの症例を,臨床シナリオ別に取り上げて専門医の先生方にご解説いただいた。私がこの数年に自身の外来診療で経験し,自身なりに対応を行いつつも,果たして最善の策であったかと自問自答した臨床シナリオである。外来の現場でなんらかの判断を求められる事象は,エビデンスに乏しく,ガイドラインなどでは明記されないことも少なくない。まさに明日の外来診療で出くわすかもしれない場面を通じて,循環器外来医という新たなポジションの可能性を感じ取ってほしい。

目次

1.冠動脈疾患

a. 心筋トロポニン陽性ながら心電図変化が有意ととれない非胸痛患者/谷口良司

b. 非典型的な症状とは思いつつも不安定狭心症などが除外しきれない胸痛患者/中橋秀文,小菅雅美,日比 潔

c. 3 カ月前に冠動脈にDES を留置されDAPT 施行中に胃癌が見つかり,胃摘出術が必要とされ外科から相談を受けた患者/東條大輝

d. 冠動脈CT で狭窄はないが,胸痛のある患者/田邉健吾

e. 20 年前に冠動脈攣縮が誘発されCa 拮抗薬内服を継続するも,その後まったく胸痛の出現がないため服薬中止を希望する患者/野村章洋,川尻剛照

f. 投薬内容が十分に検討されないまま,冠動脈バイパス手術後に逆紹介となった患者/田中信大

2.弁膜症

a. フレイルと息切れが進み歩行困難となりつつある超高齢AS 患者/目黒健太郎

b. かたくなに手術を拒む高度僧帽弁逆流症患者/折居 誠

c. 単独の高度TR による右心系が著明に拡大したNYHA Ⅲ心不全患者/衣笠良治

d. 感染性心内膜炎の既往のある発熱患者/泉 知里

3.心筋疾患

a. 特発性拡張型心筋症と診断されたセカンドオピニオン希望の患者/奥村貴裕

b. 心エコーでの左室流出路圧較差がないものの,息切れが強い肥大型心筋症患者/久保 亨

c. 無症状の心尖部肥大型心筋症患者/藤田崇志

d. 他臓器サルコイドーシスでの心臓チェックで,造影MRI でわずかにLGE 陽性となった患者/矢﨑善一,丸山周作

e. 心臓チェックを依頼された他臓器アミロイドーシス患者/小山 潤

f. 高度心肥大を呈する高血圧患者/大蔵隆文

4.心膜・腫瘍疾患

a. 心タンポナーデも生じず,貯留量も変化の少ない高度心膜液貯留患者/飯野貴子

b. スクリーニング目的の心エコー図で心腔内腫瘤像を指摘された患者/岩田真一

c. 急性心膜炎の既往を有し,発熱を伴う胸痛で来院した患者/田中秀和

5.先天性心疾患

a. 幼少時の川崎病罹患時に冠動脈瘤を指摘され,無症状ながら就職時にハートチェックを求められた患者/片山博視

b. 手術適応のない少量シャントのみを呈する心室中隔欠損症で,学校からの運動制限の問い合わせがあった患者/矢崎 諭

6.心不全

a. 心不全治療薬により血圧が80 〜90mmHg でふらつきが強いと訴える難治性心不全患者/渡邉雅貴

b. 抗アルドステロン薬で高K 血症が露呈するNYHA ⅢのHFrEF 患者/西畑庸介

c. 心房細動と高血圧を背景にNYHA Ⅲ,BNP 500pg/mL 前後から脱却できない高齢HFpEF 患者/伊勢孝之

d. 無症状ながら人間ドックでBNP 250pg/mL を指摘された患者/前田美歌

e. ACE 阻害薬,β遮断薬,抗アルドステロン薬の導入後,速やかに左室駆出率がほぼ正常化し,強い減薬希望を求める拡張型心筋症患者/木田圭亮

f. 減塩食で食欲減退が著しい難治性心不全患者/日髙貴之

7.不整脈

a. 特に誘因なく数カ月に1 回ほど意識消失をきたす患者/鈴木 誠

b. 会社の健診でBrugada 型心電図との指摘を受けた患者/野田 崇

c. 単発・単形性の心室期外収縮が頻発し,しきりに動悸を訴える患者/村川裕二

d. 毎年受けている会社健診で初めて完全左脚ブロックを指摘された無症状患者/岩橋徳明

e. 完全房室ブロックでDDD ペースメーカを植込み,遠隔期に心機能の低下を指摘された無症状患者/小板橋俊美

f. 無症状ながらカテーテルアブレーション施行を熱望する非弁膜症性の発作性心房細動患者/深水誠二

8.肺循環疾患

a. 人間ドックでTRPG高値を指摘されるも無症状の患者/谷口泰代

b. 2回目の肺血栓塞栓症発症から1年が経ち,抗凝固療法の継続必要性につき相談を受けた患者/山田典一

c. 長年のCOPD治療中に心エコーで肺高血圧と右心不全を指摘され,呼吸器内科よりコンサルトを受けた患者/大塚寛昭,赤木 達,中村一文

9.大動脈疾患

a. 径4cm の胸部大動脈瘤を指摘された無症状患者/柴田 講

b. 偽腔開存型の大動脈解離で血圧コントロール後に退院した患者/圷 宏一

10.末梢血管疾患

a. 弾性ストッキングを着用しても下腿浮腫が高度に続く患者/金田宗久

b. 間欠跛行を自覚しないABI 低値患者/冨山博史

c. 上肢の脈左右差から左鎖骨下動脈近位部の閉塞が見つかった無症候患者/河原田修身

11.高血圧

a. ときどき血圧の急上昇があり,不安でたまらないと訴える高血圧治療患者/甲斐久史

b. 高血圧の管理状況で腎機能データが昇降するCKD Stage 3 の患者/浦手進吾,涌井広道,田村功一

c. 近医より二次性高血圧の除外を求められた高血圧初発患者/座間味 亮,大屋祐輔

d. 夏と冬とでは血圧が異なり,季節ごとに降圧薬の服用方法を変えたいと力説する患者/浦田秀則

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書籍情報

  • ISBN:9784008102212
  • ページ数:275頁
  • 書籍発行日:2018年10月
  • 電子版発売日:2021年7月21日
  • 判:A4変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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