画像診断 2021年8月号(Vol.41 No.9)CT再入門 −新技術で何がわかる?−

  • ページ数 : 128頁
  • 書籍発行日 : 2021年7月
  • 電子版発売日 : 2021年8月6日
¥2,640(税込)
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商品情報

内容

低管電圧撮影・金属アーチファクト低減,逐次画像再構成法・AI再構成などの新しい技術について,どのような効果があり,これら新しい機種はどのような場合に有効なのか,近年の進歩の様子と最新技術を解説.

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*都合により,紙版の誌面と異なり割愛される箇所があることがございます(p. 976〜977「急性期脳梗塞」は未収載となっておりますは未収載となっております).

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序文

序説

近年,CTの技術的進歩は著しく,低管電圧撮影法,金属アーチファクト低減再構成法,逐次近似画像再構成法,人工知能再構成法などの新しい撮影法やソフトが,臨床にどんどん導入されるようになってきた.また,CT装置もdual energy CT,面検出器CT,超高精細CT,立位CTなど,新たなハードが登場してきている.しかし,このような新しい技術をどのように活用すると有効なのかは,必ずしも十分理解されていないように思われる.

このような新しい技術が登場すると,それに関連するトピックが系統的に学会や研究会で議論され,それを評価した書籍も出てくる.しかし,CTについては全身にわたって包括的に議論できるような学会がない.モダリティ単位での学会としては,日本超音波医学会,日本磁気共鳴医学会,日本核医学会,日本インターベンショナルラジオロジー(IVR)学会があり,超音波,MRI,SPECT/PET,IVRには系統的に検査法について議論する場がある.しかし,CTを対象とした大規模な学会は国内にも海外にもないため,これだけの進歩がありながら,その有効性を広く浸透させることは容易ではないように思われる.

このような状況を鑑みて,2019年に最先端CT研究会を立ち上げた.ただ,学会・研究会も既に多いことへの配慮,また採算性についての懸念もあったため,独立した研究会ではなく2016年に創設したAdvanced Medical Imaging研究会(Society of Advanced Medical Imaging;SAMI)の分科会としての位置づけにした.SAMIは,各モダリティについて全領域の進歩を学ぶ会を目指しているので,CTで全領域を学ぶ場をSAMIの下に置くと収まりが良いと考えたからである.今回は,この研究会の中で議論してきた内容をベースにして,この10年くらいのCTの進歩を一覧できるような特集を目指した.

最近の進歩の内容は6つに分類できると考えており,項目は,以下の通りとした.

①CTの撮影法update

②CTの再構成法update

③面検出器CTの活用

④超高精細CTの活用

⑤dual energy CTの活用

⑥立位CTの活用

立位CTについては,現時点では契約関連の視点から公開できないこともあり,記載できる内容が限定的になっていることをご了承いただきたい.

放射線科医や診療放射線技師にとって,病院に最新の技術や診断法を取り入れていくことは重要な役割であるので,この特集が最先端技術を検査に取り入れていく際の一助になると幸いである.また,この企画を読んでいただくことで,新しいCTの臨床応用や適応についての概略を把握していただき,研究会や学会で議論する輪が少しずつ広がっていき,ひいてはCTの進歩や新たなCTの普及に少しでも貢献できれば嬉しく思う.


陣崎 雅弘
(慶應義塾大学医学部放射線科学[診断])

目次

【特集】

序説 陣崎 雅弘

1. 総論 CTの撮影法update 船間 芳憲,白坂 崇ほか

2. 総論 CTの再構成法update 檜垣 徹,中村 優子ほか

3. 面検出器CTの活用

頭部外傷 船曵 知弘

頭部全体の血流評価 長谷 学,堤 啓ほか

嚥下機能評価 稲本 陽子

小児の体動対策 前田 恵理子

小児の心奇形 前田 恵理子

胸膜下肺癌の壁側胸膜への癒着浸潤 山城 恒雄,岩澤 多恵

冠動脈評価 折居 誠,吉岡 邦浩

胸腹部血管疾患の血流評価 田中 利洋,井上 健ほか

関節動態 山田 稔,山田 祥岳ほか

4. 超高精細CTの活用

術前シミュレーションの脳血管描出 永田 紘之,村山 和宏ほか

耳小骨奇形 山城 恒雄

顔面神経周囲進展 久保 優子

声門癌 久保 優子

冠動脈のステント評価 谷脇 正哲,大西 圭一ほか

癌の病期分類への影響-肺癌(特にT因子) 梁川 雅弘,富山 憲幸

小さな膵癌 曽根 美雪

骨梁構造の描出 森谷 浩史,佐藤 勝彦

末梢気管支の描出 森谷 浩史,平井 健一郎ほか

下腿・足の血管描出 田中 良一,吉岡 邦浩

5. Dual energy CTの活用

急性期脳梗塞 野口 京

脳動脈血栓除去術後の造影剤漏出と出血との鑑別 福田 幸太郎,石黒 太一

心筋梗塞 太田 靖利,岸本 淳一

冠動脈石灰化除去 太田 靖利,夕永 裕士

肺塞栓症 田村 全,山田 祥岳ほか

肝細胞癌の治療効果判定 中村 優子,檜垣 徹ほか

肝脂肪の定量 兵頭 朋子

胆石成分分析 片平 和博

急性消化管虚血 尾田 済太郎

尿路結石の成分評価 山口 聡,石田 裕則ほか

副腎皮質腺腫 福倉 良彦,熊谷 雄一ほか

脊椎圧迫(椎体)骨折 野水 敏行,荒井 和徳ほか

痛風性関節炎 福田 健志,嘉山 玲奈ほか

炎症性関節炎 福田 健志,嘉山 玲奈ほか

6. 立位CTの活用

脊椎すべり症 山田 祥岳,山田 稔ほか

鼠径ヘルニア 山田 祥岳,山田 稔ほか

骨盤臓器脱 横山 陽一,山田 祥岳ほか

【連載】

すとらびすむす

Radiologist’s High 遠藤 正浩

画像診断と病理

神経核内封入体病 鹿戸 将史,佐藤 裕康ほか

ここが知りたい!

画像診断2021年3月号特集

「肝胆膵の新WHO分類完全解説」 原留 弘樹,山田 哲ほか

Picked-up Knowledge from Foreign Journals

COVID-19後遺症 小野 修一

AI画像診断は,いま

AIが放射線科の臨床へ与えるインパクト −臨床への導入,活用の仕方− 中浦 猛

CASE OF THE MONTH

Case of August 戸山 保千代,山田 幸美

The Key to Case of June 加藤 亜結美,藤井 進也

投稿 症例

新型コロナワクチン接種後のDWIBS像 田中 直,服部 学ほか

General Radiology診断演習

新たに生じる“可能性” 黒川 遼

Refresher Course

ミトコンドリア病の画像スペクトラム 住田 薫

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書籍情報

  • ISBN:9784780905434
  • ページ数:128頁
  • 書籍発行日:2021年7月
  • 電子版発売日:2021年8月6日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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