関節外科 2020年10月号 Vol.39 No.10 外傷性肩関節前方不安定症の治療戦略

  • ページ数 : 141頁
  • 書籍発行日 : 2020年9月
  • 電子版発売日 : 2021年8月25日
¥2,640(税込)
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商品情報

内容

特集:外傷性肩関節前方不安定症の治療戦略
外傷性肩関節前方不安定症手術に関連したバイオメカニクス
若年者の外傷性肩関節前方不安定症に対する外旋位固定の治療
関節窩骨形態・骨性Bankart病変の経時的変化-関節窩骨欠損の拡大と骨片の骨吸収- ほか

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序文

introduction

2010年11月号の本誌において,筒井廣明先生の企画編集で「外傷性肩関節脱臼の治療戦略」という特集が組まれ,14名の肩関節治療の専門家が執筆されました。この10年間で,何が新たにわかり何が変わったのか,そして何が変わらずに行われているのか興味をもち,この特集「外傷性肩関節前方不安定症の治療戦略」を企画し,14名の肩関節外科医に執筆いただきました。そのときと同じ執筆者は山本宣幸先生,高橋憲正先生,鈴木一秀先生の3名で,その他は新メンバーです。ぜひ読み比べてみてください。

肩関節前方不安定症の病態のバイオメカニクスは何を治したらよいのか決定するうえで不可欠な情報であり,10年前と同じく山本宣幸先生に解説をお願いしました。初回脱臼後の外旋位固定は井樋栄二先生が報告し保存療法の革命となった若年者における外旋位固定の効果について北村歳男先生にご報告いただきました。前方不安定症の形態的な自然経過について中川滋人先生に,鏡視下Bankart法の術後に生じる関節窩前縁の骨欠損について酒井忠博先生に詳述いただきました。いまだ再発率が直視下法に比べてやや高いことが課題である鏡視下Bankart法の治療成績向上を目的としたDAFF(double anchor footprintfixation)法を山田真一先生にご紹介いただきました。また,手術するうえで対応すべき要素である大きな関節窩骨欠損に対する烏口突起移行術以外のアプローチとして,山田真一先生に鏡視下人工骨移植を,渡海守人先生に鏡視下腸骨移植を解説いただきました。

術後再発率の高いコリジョンアスリートの治療成績をいかに向上させるかは肩関節外科医にとって大きな課題であり,鏡視下Bankart法に腱板疎部縫合術やHill-Sachsremplissage法を併用し,すべて鏡視下に解決する方法を星加昭太先生,直視下Bristow法は一貫して本法を実施している山崎哲也先生,欧州におけるスタンダードである直視下Latarjet法を田中誠人先生,Bankart法とBristow法をすべて鏡視下で行う方法を鈴木一秀先生,鏡視下Bankart法の後に直視下Bristow法を行う方法を田崎 篤先生,直視下Bristow法の後に鏡視下Bankart法を行う方法を私が,それぞれなぜその術式を選んでいるのかのコンセプトも交えて報告させていただきました。オーバーヘッドアスリートの利き手側においては,安定性と十分な外転外旋可動域という相反する2つの要素を満たす必要があり,微妙なさじ加減を求められますが,その難題について高橋憲正先生に解説いただきました。最後に,高齢化が進む日本において高齢者の症例も増えつつあり,ひとたび反復性や陳旧性(恒久性)に移行すると治療に難渋することとなります。その対応においては高齢者特有の局所や全身状態の問題点への配慮が必要であり,原田洋平先生に高齢者の対応について述べていただきました。

本特集を読んで知識の整理をしていただき,日常診療にぜひお役立てください。


あさひ病院スポーツ医学・関節センター
岩堀裕介

目次

特集:外傷性肩関節前方不安定症の治療戦略  企画・編集:岩堀裕介

外傷性肩関節前方不安定症手術に関連したバイオメカニクス  山本宣幸

若年者の外傷性肩関節前方不安定症に対する外旋位固定の治療  北村歳男

関節窩骨形態・骨性Bankart病変の経時的変化-関節窩骨欠損の拡大と骨片の骨吸収-  中川滋人

鏡視下Bankart修復術後の関節窩骨形態の変化  酒井忠博ほか

鏡視下Bankart法の工夫−関節窩骨欠損に対する人工骨移植とknotless DAFF法−  山田真一ほか

関節窩骨欠損に対する関節鏡視下腸骨移植術  渡海守人ほか

コリジョンアスリートの外傷性肩関節前方不安定症に対する治療戦略

①鏡視下Bankart法&腱板疎部縫合&Hill-Sachs remplissage  星加昭太ほか

②直視下Bristow法  山崎哲也

③直視下Latarjet法  田中誠人

④鏡視下Bristow・鏡視下Bankart法  鈴木一秀

⑤肩関節脱臼に対する鏡視下Bankart修復術 open Bristow法併用法  田崎 篤ほか

⑥直視下Bristow法・鏡視下Bankart法  岩堀裕介

オーバーヘッドアスリートの外傷性肩関節前方不安定症に対する治療戦略  高橋憲正

高齢者の外傷性肩関節前方不安定症に対する治療戦略  原田洋平ほか

原著論文

・日本人におけるCORAIL®︎ stemの使用サイズの傾向  井上宏介ほか

連載

・スポーツドクターの現場

第10回  野球  大歳憲一ほか

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書籍情報

  • ISBN:9784008203910
  • ページ数:141頁
  • 書籍発行日:2020年9月
  • 電子版発売日:2021年8月25日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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