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- 医学のあゆみ270巻13号 Glymphatic system
商品情報
内容
企画:安井正人(慶應義塾大学医学部薬理学教室)
・近年,脳のリンパの仕組みの解明に向けてglymphatic systemという新しい概念が提唱された.睡眠との関係やアクアポリンの関与,さらにはAlzheimer病の病態生理との関連も指摘されており,非常に注目されている.
・本特集では,脳のリンパに関する研究に従事する第一人者により,解剖学的アプローチから分子生物学,ライブイメージング,ヒトの画像解析に至るまで,それぞれの立場からの最新の知見と見解をまとめる.
・脳のリンパの仕組みがより詳細に解明されることで,神経変性疾患,神経免疫疾患や認知症の病態に対する理解が深まり,それらの疾患に対する新しい予防,診断,治療法の開発へとつながることが切望される.
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序文
はじめに
最近,脳特有のリンパの仕組みがホットな話題となっている.脳には解剖学的に毛細リンパ管が存在しないということは,脳外科医などの専門家を除いてはあまりしっかりと認識されていないかった.考えてみれば,末梢組織と異なり,脳の毛細血管では血液脳関門が形成されているので,脳が末梢と異なる独自のリンパ系システムを獲得しているのは当然ともいえる.しかしながら,その実態はまだまだ謎に包まれている.
近年,脳のリンパの仕組みの解明に向けた重要な研究成果が報告された.髄膜リンパ管の発見とglymphatic systemという新しい概念の提唱である.とくに後者は,睡眠との関係やアクアポリンの関与,さらにはAlzheimer病の病態生理との関連も指摘されており,非常に注目されている.
一方で,glymphatic systemの全貌をきちんと理解するためには,まだまだ実験データに基づいた詳細な解析が必要である.とくにin vivoライブイメージングによる観測が必須である.また,ミクロレベルで見ると,細胞外液の溶質と溶媒(水)の通り道はかならずしも一致しているわけではないということは,きちんと認識しておく必要がある.実際,アクアポリンのポアを通過できるのは,水分子のみである.
この領域はまだまだ分からないことが多いが,その重要性に対する認識は急速に高まってきている.今回このような機会をいただき,脳のリンパに関する研究に従事する日本の第一人者の先生方に,解剖学的アプローチから分子生物学,ライブイメージング,ヒトの画像解析に至るまで,それぞれの立場からの脳のリンパに対する最新の知見と見解をまとめていただいたことは,たいへん意義がある.
脳のリンパの仕組みがより詳細に解明されることで,神経変性疾患,神経免疫疾患や認知症の病態に対する理解が深まり,それらの疾患に対する新しい予防,診断,治療法の開発へとつながることが切望される.
慶應義塾大学医学部薬理学教室
安井正人
目次
特集:Glymphatic system
脳の排泄系と,その関連疾患……山岸拓磨・小野寺理
Glymphatic systemとMRI──ヒトでの可視化に向けた取り組み……長縄慎二
脳リンパ排泄のメカニズム……木多眞也
脳脊髄液循環説とglymphatic system……平瀬肇
解剖学的見地からみたCSF吸収動態――髄膜-脈管外通液路とCSFリンパ吸収との関係……三浦真弘・山田茂樹
生体マウスから捉える血管周辺スペースの生理変動とその機能……石川智愛
TOPICS
【公衆衛生】
魚摂取と大動脈疾患死亡リスク……山岸良匡
【消化器内科学】
採血で知る炎症性腸疾患の活動性――新規血清マーカーLRG……藤本穣・仲哲治
【輸血学】
科学的根拠に基づいたBloodless medicine……藤島直仁
連載
【医学・医療におけるシミュレータの進歩と普及】
31.骨髄穿刺シミュレータ……鈴木利哉
【健康寿命延伸に寄与する体力医学】
19.身体活動の普及促進のための多部門アプローチ……井上茂
【地域医療の将来展望】
4.住民参加の地域医療……藤本幸男
フォーラム
ボリビアに根付くJICA母子保健プロジェクトの活動……湯浅資之
【医療社会学の冒険】
17.ことばの映画 吃音を描く……美馬達哉
【対話―ダイアローグのはじめかた】
1.対話(ダイアローグ)とは何か……孫大輔
雑誌特集
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書籍情報
- ISBN:9784006027013
- ページ数:70頁
- 書籍発行日:2019年9月
- 電子版発売日:2021年9月8日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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