• ページ数 : 328頁
  • 書籍発行日 : 2021年8月
  • 電子版発売日 : 2021年9月15日
¥6,380(税込)
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商品情報

内容

生涯使える助産師のための新実践書

分娩の解剖・生理、正常/異常経過、介助技術、産痛緩和ケア、急変対応、帝王切開術、無痛分娩など全てを網羅。コマ送り写真解説や「アセスメントのPoint」、コラム「先輩助産師からのアドバイス」、事例集で構成し、実践に即した知識・技術・ケアが学べる。

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序文

編集にあたって

このたび、分娩領域に関する、助産師のための臨床実践のテキストを発刊する運びとなりました。この1 冊で分娩期に関する知識や助産技術を体系的に学べるように、解剖・生理学、正常・異常経過、分娩介助技術、緊急時対応、帝王切開術、無痛分娩など分娩に関する大事な項目を網羅しています。助産師だからこそ、分娩にこだわりたい思いも込めて『THE 分娩』と題しました。

この本のねらいは「助産師の自立性の強化」です。多くの助産師は病院に勤務し、周産期医療を支えています。施設の規模によらず、助産師には、「的確な助産診断」「正常から逸脱させない助産技術」そして「医師と連携する力」が必要です。病院では、ハイリスク妊産婦の増加に伴い医師との協働は必須であり、誰にも頼らず助産師だけで完結させることは難しいでしょう。それゆえ連携・協働の実現として、「チーム医療」が産婦人科医師と助産師間で認識されています。チーム医療は医師主導を前提としたものではなく、助産師の自立性をはばむものでもありません。責任をあいまいにせず、知識、理論、助産診断に基づいた助産ケアを提供する、その助産実践能力がどれだけあるかが、チーム医療の中での助産師の自立性に大きく関わっています。

どのような施設であれ、正常逸脱の徴候に最初に気付くのは、妊産婦の最も近くで寄り添う助産師であることが多いはずです。助産師による正常逸脱時のアセスメント力の向上と適切な助産実践は、安全な周産期管理につながるのです。本書は、助産師の実践能力の強化と自立性の強化を応援する実用本です。新人助産師からベテラン助産師まで、また助産師学生の方々にも読み込んでいただきたい内容を盛り込んでいます。身近に置いて、すぐに手にとって確認できるような、現場で使えるテキストになるよう努めました。実用書としての位置付けのため、臨床実践でご活躍の専門の先生方に執筆をお願いし、最新の知見を解説していただきました。実践家ならではの経験知やエビデンスは、助産師たちの実践をさらに力づけることになるでしょう。

妊産婦の方々に、安心と満足感の高い助産ケアを提供するために、また自信を持って助産実践ができるように、本書が役立つことを心から願っております。

末筆で失礼いたしますが、本書作成にあたり多大なご尽力を頂きましたメディカ出版の福嶋隆子氏、編集者の方々に心から感謝申し上げます。

また、コロナ禍のご多忙な中、医学監修をお引き受けくださいました聖隷浜松病院の村越毅先生にこの場をお借りして深謝いたします。


2021年6月

石川紀子 中川有加

目次

【第1章】分娩の生理

分娩の3要素

A 産道(長﨑澄人/中田雅彦)

B 娩出力(井上裕美)

C 娩出物:胎児および胎児付属物(岩端秀之)

【第2章】入院時の助産診断

入院の必要性の判断

判断に必要な助産技術とアセスメント(中川有加/石川紀子)

◆事例集(中川有加)

【第3章】分娩期の助産診断と分娩介助

1)分娩第1期、第2期の助産診断とアセスメント

A 正常分娩経過(石川紀子/中川有加)

B 破水の診断と処置(石川紀子)

C 回旋機序(石川紀子)

D 内診所見による分娩進行状態の診断(石川紀子)

E 分娩期のアセスメントと助産診断(中川有加/石川紀子)

F 分娩第1期、第2期の助産ケア(中川有加/石川紀子)

2)分娩介助技術

A 仰臥位分娩の正面介助・側面介助と会陰保護(中川有加)

B 側臥位分娩の介助方法(西山綾子/中根直子)

C フリースタイル分娩における介助方法(田中律子/中根直子)

3)分娩第3期の助産診断とアセスメント

A 胎盤娩出術(中川有加)

B 胎児付属物の観察(石川紀子)

C 分娩第3期の積極的管理(今井晶子)

4)分娩第4期の助産ケア

A 助産ケア(中川有加)

B 早期母子接触(中山真紀子/中野玲二/中川有加)

◆事例集(石川紀子/中川有加)

【第4章】胎児心拍数モニタリング(松岡隆)

1)胎児心拍数関連の定義と用語

A 心拍数基線(正常脈、頻脈、徐脈)

B 基線細変動・サイナソイダルパターン

C 一過性頻脈

D 一過性徐脈(変動·遅発·遷延)

2)胎児心拍数モニタリングの評価

胎児機能不全の波形パターンと診断

【第5章】分娩期の異常

1)陣痛の異常

A 微弱陣痛(森川守)

B 過強陣痛(森川守)

2)胎位・胎勢・胎向・進入・回旋の異常

A 胎位・胎勢・胎向・進入の異常(仲村将光)

B 回旋異常(仲村将光)

3)産道損傷

A 会陰裂傷・腟壁裂傷(井上裕美)

B 子宮頸管裂傷(井上裕美)

4)胎盤の異常

A 前置胎盤・癒着胎盤(本間千夏)

B 常位胎盤早期剝離(田嶋敦)

5)羊水と臍帯の異常

A 羊水混濁(神保正利)

B 臍帯下垂・臍帯脱出(岩端由里子/長谷川潤一)

6)子宮に関する異常

A 子宮破裂(橋井康二)

B 子宮内反症(林優)

C 弛緩出血(石川浩史)

7)アナフィラクトイド反応

羊水塞栓症(小田智昭)

8)産科ショックとDIC、止血手技

産科出血への対応(坂口仁美/荻田和秀)

9)産科処置

A 分娩誘発・陣痛促進(田中啓)

B 会陰切開と縫合(井上裕美)

C 吸引分娩・鉗子分娩、子宮底圧迫法(クリステレル胎児圧出法)(永松健)

D 肩甲難産(鈴木真/末光徳匡)

【第6章】帝王切開術(村越毅)

1)選択的帝王切開術

選択的帝王切開術の管理と助産ケア

2)緊急帝王切開術と特殊な帝王切開術

超緊急帝王切開術(グレードA)、幸帽児帝王切開術、死戦期帝王切開術への対応

◆事例集

【第7章】産科麻酔と無痛分娩(入駒慎吾)

1)産科麻酔総論

産科麻酔の分類

2)無痛分娩の実際

無痛分娩管理と合併症、助産ケア

◆事例集

【第8章】分娩期におけるチーム医療(長谷川潤一)

チーム医療と助産師の果たす役割

A 事例で考える分娩期のチーム医療

B テクニカルスキルとノンテクニカルスキル

【第9章】出生直後の新生児のケア

1)出生直後の新生児のアセスメント

生理的変化と正常·異常の判断、処置(中野玲二)

2)新生児蘇生法(NCPR)

蘇生処置の適応と人工呼吸(中野玲二)

3)全身観察

新生児に特徴的な所見と観察(中山真紀子)

4)新生児の異常への対応

呼吸窮迫症候群(RDS)、胎便吸引症候群(MAS)の診断と処置(中野玲二/廣瀬彬)

◆事例集(廣瀬彬)

※各項目中の「先輩助産師からのアドバイス」(石川紀子/中川有加)

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書籍情報

  • ISBN:9784840475549
  • ページ数:328頁
  • 書籍発行日:2021年8月
  • 電子版発売日:2021年9月15日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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特記事項

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※コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。

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