救急医学 2021年9月号 第45巻第10号 臓器提供・臓器移植

  • ページ数 : 129頁
  • 書籍発行日 : 2021年9月
  • 電子版発売日 : 2021年9月8日
¥3,080(税込)
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商品情報

内容

特集 臓器提供・臓器移植

移植医療は難しい…だけど。だから。臓器提供の適応やプロセス、ドナー管理や家族ケアのポイント、臓器移植時のタイムスケジュール、そして脳死判定の最新知識まで、救急医が臓器提供・臓器移植に“戸惑わない”ために必要な知識を凝縮。

救急医学バックナンバー

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序文

特集 臓器提供・臓器移植


1997年に臓器移植法が,そして2010年に改正臓器移植法が施行されました。その間に今号企画担当者は外科医として,あるいは救急医として,脳死下での臓器提供,臓器の摘出,そして移植,移植後の管理と,臓器提供・臓器移植のさまざまな時相に携わる機会を得ました。それぞれの局面にドラマがあり,それぞれのメンバーに役割があります。そこで思ったのは,本人や家族の臓器を提供したいという意思を受け,臓器移植を待ち望む患者によりよい形でつないでいくためにはどうしたらよいのだろうか,ということです。現実的には,臓器提供・臓器移植に携わる各医療スタッフは,自らの仕事は理解していても,他科医師や他職種スタッフの役割や考え方までは十分に理解できておらず,それが関係者間での摩擦につながることもあると思われます。また,移植医療の実践は限られた施設にとどまっており,移植医療や臓器提供・移植後のケアはまだ日常のものとして認識されていないのも実情でしょう。

フランスの画家,ポール・ゴーギャンの絵に「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」というものがあります。何のために移植医療があり,現状では何が行われてどのような状況で,今後どうなっていくのか,どうしていくべきなのか。それを今一度学ぶために今号では,移植医療に関する総論的な内容から関連スタッフの実際の動き,そして,本誌読者の救急医がとくに携わるであろう患者・家族対応や脳死判定のポイントについて,臓器提供・臓器移植の両面から取り上げる特集を企画いたしました。

救急領域の先生方のみならず,臓器提供・臓器移植の各局面に携わるさまざまな専門・立場の先生方から,貴重な解説をいただきました。まさに,移植医療の全体が描かれた“絵”のような本特集号が,救急の場からのよりよい移植医療の展開につながることを確信し,お届けします。


『救急医学』編集委員会
企画担当:堺市立総合医療センター救命救急センター 臼井 章浩

目次

Ⅰ.臓器提供・臓器移植の全体像

臓器提供・臓器移植の過去・現在・未来/厚生労働省健康局難病対策課移植医療対策推進室 田中 彰子

臓器移植の概要と適応,症例数,成績/日本移植学会広報委員会/北里大学医学部附属新世紀医療開発センター 吉田 一成

臓器・組織提供の適応とプロセス/日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院第一救急科部兼救命救急センター 稲田 眞治

臓器提供に係るスタッフの動きと役割─ A Day in the Life/藤田医科大学保健衛生学部看護学科総合生命科学 朝居 朋子

臓器摘出術の流れ/北海道大学大学院医学研究院移植外科学分野 川村 典生 他

臓器提供に関する地域連携/聖隷浜松病院救命救急センター 渥美 生弘

Ⅱ.臓器提供・臓器移植も見据えた患者・家族対応

終末期における患者・家族支援/山口大学大学院医学系研究科保健学専攻 須田 果穂 他

臓器保護を意識した患者管理/聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院救命救急センター 若 竹 春 明

患者・臓器管理のピットフォール─移植側の目線から/国立循環器病研究センター病院移植医療部 福嶌 教偉

臓器移植後の救急疾患/京都府立医科大学移植・一般外科 吉川美喜子 他

Ⅲ.脳死判定の実践と展望

法的脳死判定のノウハウ・ピットフォール/高知大学医学部災害・救急医療学講座 西山 謹吾

脳死判定の新しい国際的コンセンサス/香川大学医学部救急災害医学 黒田 泰弘

ECMO 装着下における脳死判定のあり方/岡山大学学術研究院医歯薬学域救命救急・災害医学講座 内藤 宏道 他

連載

救急医四方山話 たまに読む小説から想うこと/宮崎県立延岡病院救命救急センター 長嶺 育弘

災害医療体験記 災害時は,産業医も大忙し!/地域医療機能推進機構人吉医療センター緩和・在宅医療センター 渡邉 龍太郎

救命救急センター紹介 弘前大学医学部附属病院高度救命救急センター/弘前大学医学部附属病院高度救命救急センター 花田 裕之


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書籍情報

  • ISBN:9784012004510
  • ページ数:129頁
  • 書籍発行日:2021年9月
  • 電子版発売日:2021年9月8日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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