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- Heart View 2019年3月号 Vol.23 No.3 循環器疾患＋αを考える！ 他領域疾患併発患者への治療戦略
商品情報
内容
1. 高齢者心疾患の認知症をどう診るか
2. 心疾患の貧血をどう評価するか
3. ［Expertise］心疾患合併患者非心臓手術の耐術能評価
ほか
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序文
企画にあたって
坂田泰史 （大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学教授）
日本全体における心不全患者の総数は2020年にはおおよそ120万人に達すると予測され，感染症になぞらえてパンデミックとも表現される。大きな理由の１つは，社会の高齢化であることは間違いない。心不全は年齢に応じて発症頻度は増加することより，このパンデミックの理由の１つは高齢化社会であることは疑いない。さらに，心不全患者に対する医療は国家財政にする影響する社会的課題でもある。よって，心不全パンデミックの軽減・特に高齢者心不全治療方針の確立は急務となっている。
心不全は，冠動脈，電気伝導系，心構造，そして心筋・心膜に起因したポンプ機能異常が原因となり，典型的な症状や所見を呈する症候群と定義されることより，まず心臓そのものの治療を薬剤，さまざまなデバイスを用いて行うことは第一歩である。しかし，心不全が全身の症候群である限り，特に高齢化社会では，多くの症例にて他領域疾患の合併が認められ，心臓や血管だけを診ていても，患者さんがよくならないと感じる。
この企画は，「循環器疾患＋αを考える！ 他領域疾患併発患者への治療戦略」という，一見大胆に思える企画である。トピックスとして，以前から心臓との臓器連関が考えられていた腎不全に加え，新しくNASH という病態が注目されている肝臓，合併症として関連が深い貧血や糖尿病など，さらにこの時代の大きな問題である癌や癌治療との関係など，項目は多岐にわたる。今までの循環器内科医には苦手の分野のように思うかもしれない。しかし，他領域の知識や経験を蓄え，今まで積み上げてきた心臓・循環管理の知識・経験と合わすことにより，これからの高齢化社会において，循環器内科医こそが患者さんという人間を守る，という大きな役割を担うことができるようになるはずである。いや，もう既に循環器内科医はその役割を担っているのではないだろうか。
目次
特集：循環器疾患＋αを考える！ 他領域疾患併発患者への治療戦略 企画・構成／坂田泰史
診る
1. 高齢者心疾患の認知症をどう診るか 原田和昌
2. 心疾患の貧血をどう評価するか 内藤由朗
3. ［Expertise］心疾患合併患者非心臓手術の耐術能評価 望月泰秀，大西哲存
識る
4. COPD を併存した心不全 大西勝也
5. 心腎連関において考慮すべき治療法は何か？ 喜多洋平，小板橋賢一郎，柴垣有吾
6. NAFLD/NASH を合併した心血管疾患 小関正博
7. ［Expertise］筋ジストロフィーを合併した心筋症 奥村貴裕
治す
8. Onco-Cardiology 時代の循環器治療 赤澤 宏
9. 膠原病に合併した肺高血圧症 古川明日香，田村雄一
10. 睡眠呼吸障害合併心不全の治療 百村伸一
11. 糖尿病合併心不全の予防と治療 田中敦史，野出孝一
12. ［Expertise］抜歯，内視鏡検査，外科手術時の抗凝固療法 奥山裕司
連載
・【責任冠動脈を追え！PCI エキスパートになるための25 カ条】
第14 条：分岐部病変を正しく評価し治療戦略を考えるべし 三浦勝也，門田一繁
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書籍情報
- ISBN：9784008102303
- ページ数：84頁
- 書籍発行日：2019年2月
- 電子版発売日：2021年9月29日
- 判：A4変型
- 種別：eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数：3
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