Heart View 2018年1月号 Vol.22 No.1 右心不全を考える

  • ページ数 : 84頁
  • 書籍発行日 : 2017年12月
  • 電子版発売日 : 2021年10月29日
¥3,080(税込)
ポイント : 56 pt (2%)
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

特集:右心不全を考える
 診る   
 1.右心不全の診断・重症度判定はどのように行うか
 2.心エコーによる右室機能評価法はどこまで進んでいるか
 3.[Expertise]肺高血圧症,不整脈原性右室心筋症の遺伝子診断を治療にどう生かせるか
ほか

Heart Viewバックナンバー

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版

序文

企画にあたって

坂田泰史(大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学)


右心不全には,左心不全に起因するものと,右室機能障害・右室の後負荷増大・前負荷増大に起因するものと,大きく分けて2つのタイプがあります。左心不全に起因するものは,まずは左室機能を改善することに注力すればいいですが,臨床上治療が難渋するのは後者のタイプと考えます。本特集では,主に後者,つまり右室機能障害・右室の後負荷増大・前負荷増大に起因する右心不全に注目し,今後何を解決しなければいけないのかの課題を提案していきたいと思います。

「右心不全を診る」では,身体所見を中心に,他の画像診断や血液検査所見への繋ぎ方をご教授いただいています。身体所見は,今後どのような画像診断が出現しようとも,人間である医師が診断する限りfirst touchであり続ける検査法です。心エコーもそのアクセスのよさは失われることはないと思います。

「右心不全を識る」では,右心不全の原因として見逃されやすい2つの疾患である収縮性心外膜炎と右室梗塞を取り上げました。どちらも存在を思いつくことが治療への第一歩となる疾患です。さらに,今後激増することが予想される成人先天性心疾患による右心不全について基本的な知識を習得することを目的としました。約60年前,世界で最初の人工心肺装置による先天性心疾患の手術が行われて以来,多くの命が外科医によって救われています。成人になられて右心不全に苦しまれる前に,循環器内科医も管理できるように今から準備が必要です。

「右心不全を治す」では,基本的な治療手段である利尿薬,三尖弁逆流に対する外科的介入の考え方,さらに右室への後負荷軽減を目的とする肺動脈拡張薬の使い方についても学びます。特に,三尖弁逆流に対する外科的介入について,今後はカテーテル治療の導入が予想され,よりresponderの層別化が求められることになります。

最後にexpertiseについて,診断・治療の最末端にある肺高血圧のゲノム診断,補助人工心臓装着時の右心不全に取り組みます。どちらも必ず今後の医療に導入されてくるものであり,今どの程度まで進歩しているのかを知ることは必要です。右心不全について学ぶべきことは何か,それすらまだ確立されていない状況ですが,世に溢れている右心不全症例について一歩一歩学んでいくことは重要です。

当代きってのエキスパートによる右心不全特集,どうぞお楽しみください。

目次

特集:右心不全を考える  企画・構成/坂田泰史

診る   

1.右心不全の診断・重症度判定はどのように行うか  猪又孝元

2.心エコーによる右室機能評価法はどこまで進んでいるか  楠瀬賢也,山田博胤

3.[Expertise]肺高血圧症,不整脈原性右室心筋症の遺伝子診断を治療にどう生かせるか  朝野仁裕

  

識る   

4.収縮性心膜炎でなぜ右心不全が起こるのか  朝倉正紀

5.右室心筋梗塞を見逃さないために  肥田頼彦,森野禎浩

6.成人先天性心疾患における右心不全にどう対処すべきか  相馬 桂,八尾厚史

  

治す   

7.右心不全における利尿薬の上手な使い方  石原嗣郎

8.三尖弁逆流の外科的治療は行うべきか  泉谷裕則

9.肺動脈性肺高血圧症の薬物治療はどこまで広がったか  杉村宏一郎,下川宏明

10.[Expertise]左室補助人工心臓治療における右心不全の問題  簗瀨正伸

連載

・【責任冠動脈を追え!PCIエキスパートになるための25カ条】

 序:PCIエキスパートの心得総論  中村正人

・【魅せる!聴かせる!学会発表プレゼンテーション技法】

プロローグ  渡部欣忍

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 10.0 以降

    外部メモリ:10.4MB以上(インストール時:24.5MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:41.6MB以上

  • android icon

    AndroidOS 5.0 以降

    外部メモリ:10.4MB以上(インストール時:24.5MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:41.6MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784008102201
  • ページ数:84頁
  • 書籍発行日:2017年12月
  • 電子版発売日:2021年10月29日
  • 判:A4変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。