Heart View 2022年7月号 Vol.26 No.7 SHDカテーテル治療の現状を知ろう~教育から適応,治療まで

  • 書籍発行日 : 2022年6月
  • 電子版発売日 : 2022年6月6日
¥3,080(税込)
ポイント : 56 pt (2%)
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

特集 SHD カテーテル治療の現状を知ろう教育から適応,治療まで
診る
 1 大動脈弁狭窄症の重症度評価 : 心エコー図検査による重症度評価とピットフォール
 2 僧帽弁閉鎖不全症の超音波診断
 3 左心耳の形態・機能・リスク評価
ほか

≫ 「Heart View」最新号・バックナンバーはこちら
Heart View(2022年度年間購読)受付中!

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版

序文

企画にあたって

森野禎浩(岩手医科大学内科学講座循環器内科教授)


十数年ほど前になりますが,ベアメタルや薬剤溶出性ステントを次々に世に出し,15年以上世界をリードしてきた企業が,冠動脈インターベンション事業からの撤退を表明しました。次世代デバイスの開発不振,競合社の参入による収益性の低下などの原因が考えられますが,冠動脈ビジネスの将来性を冷徹に見極めた大企業の決断に,とても動揺しました。現在の施設に異動しまもない時分で,教室の成長のためには,ほかの成長分野への積極的なシフトチェンジを図らざるをえない,と考える契機になりました。それが,structural heart disease(SHD)インターベンションだろう,というシグナルも比較的明瞭でした。

15年以上1例もPTMC の経験のない施設でも,地道な取り組みを10年続けることで,年間300例近いSHD 治療施設に変貌でき,稼動額の最大を占めるほどのインパクトをもつ医療カテゴリになることを経験しました。早期から積極的に取り組んだ施設は,よく似た経験をされたのではないでしょうか。

この大きな「うねり」には,循環器の臨床医療そのものを飲み込む勢いがあります。組織の生き残りを賭け対応する(患者さんや若い医師に選択される)には,優先順位を明確にし,完全にこれに乗るか(手術や検査枠などの古い慣習との決別が必要でしょう),そうでない場合は,別の得意領域を伸ばしほかの医療機関との差別化を図る,戦略が不可欠になるでしょう。これからの循環器医の資質としても,専門性にかかわらず,この領域の概要を理解し,アップデートし,初期的な適応判断ができることが求められます。潜在的な治療選択肢について,患者さんに紹介しない訳にはいかなくなるでしょう。

本誌はわが国を代表する循環器系機関誌として,多彩なバックグラウンドの読者を有します。「SHD カテーテル治療の現状を知ろう 教育から適応,治療まで」というテーマを頂き,読者の「多様性」に対応できる,多視点の企画にできるよう努めました。SHD カテーテル治療としてTAVI,MitraClip,心房中隔欠損閉鎖栓治療,左心耳閉鎖術,卵円孔閉鎖術,経皮的心室中隔焼却術の5つの代表治療を取り上げ,「診る」では治療対象となる疾患の重症度やリスク評価を,「識る」では疾患に関するより深く掘り下げたより専門的な知識を,「治す」では治療法の実際や課題を網羅しました。各々,あえて「診る,識る,治す」の3部構成に切り分け,ずいぶん読みやすい特集号になりました。さらに,全編を通じ,「どのように人材教育をするか?」という視点を含めるよう依頼しました。意を汲んだ執筆者のおかげで,従来にない切り口や項立ての素晴らしい特集に仕上がり,刊行に至りました。本誌が1人でも多くの医療者のお役に立つことを,執筆者一同,願ってやみません。

目次

特集 SHD カテーテル治療の現状を知ろう教育から適応,治療まで 企画・構成/森野禎浩

診る

1 大動脈弁狭窄症の重症度評価 : 心エコー図検査による重症度評価とピットフォール 木村晃久, 林田晃寛

2 僧帽弁閉鎖不全症の超音波診断 磯谷彰宏

3 左心耳の形態・機能・リスク評価 橋本 剛

4 卵円孔開存の超音波診断と塞栓リスク評価 高谷陽一

5 閉塞性肥大型心筋症の画像診断と重症度評価 時田祐吉

識る

6 AS を「さらに深く」識る 猪原 拓

7 心房細動アブレーションで抗凝固療法は中止できるか? 山内康照

8 潜因性脳梗塞の診療:循環器内科医と脳神経内科医の協力 北川友通,三村秀毅,井口保之

9 Expertise 心房性機能性僧帽弁閉鎖不全症とは?  北田修一,瀬尾由広

10 Expertise 大動脈二尖弁はどのような転帰を辿るか 上岡智彦

治す

11 TAVI で治す:大動脈弁狭窄症に対するカテーテル治療の最前線 古賀将史,田邉康宏

12 MitraClipTM システムによる経皮的僧帽弁接合不全修復術:そのエビデンスと適応を考える小﨑遼太,松本 崇

13 閉鎖栓で心房中隔欠損症を治す 今井逸雄

14 経皮的中隔心筋焼灼術(PTSMA)で治す 髙見澤 格

15 脳卒中予防にインターベンションを活用する(PFO 閉鎖・左心耳閉鎖) 坂本知浩

連載 心臓の解剖【知っておきたい知識 -疾患の病態生理から治療へつなげる解剖学-】

第16 回 肺動脈弁構造の基本 井川 修

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 10.0 以降

    外部メモリ:15.6MB以上(インストール時:34.7MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:62.5MB以上

  • android icon

    AndroidOS 5.0 以降

    外部メモリ:15.6MB以上(インストール時:34.7MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:62.5MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784008102607
  • ページ数:0頁
  • 書籍発行日:2022年6月
  • 電子版発売日:2022年6月6日
  • 判:A4変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。