関節外科 2022年1月号 Vol.41 No.1 変形性足関節症の臨床

  • ページ数 : 100頁
  • 書籍発行日 : 2021年12月
  • 電子版発売日 : 2021年12月15日
¥2,640(税込)
ポイント : 48 pt (2%)
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

特集:変形性足関節症の臨床
変形性足関節症の疫学
変形性足関節症の病態と画像診断
変形性足関節症の病態とバイオメカニクス ほか

≫ 「関節外科」最新号・バックナンバーはこちら
関節外科(2022年度年間購読)受付中!

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版

序文

introduction


今,変形性足関節症に対する治療の議論が熱いです。変形性膝関節症や股関節症と比較して頻度が少なく,変形性足関節症はこれまでは大きく注目されることはありませんでした。また,関節症の原因が外傷によるものの比率が高く,手術治療のオプションとしては関節固定術がgold standardとされ,手術法に関して議論になることも少なかったように思います。しかし,最近ではさまざまな手術のオプションが増え,学会等でもディスカッションする機会が増えてきました。特に骨切り術に関して,その適応は施設により大きく異なり,まだ混沌としている状況にあります。下位脛骨骨切り術(low tibial osteotomy;LTO)は1980年代に開発された術式であり,適応に関しては2期と3a期の関節症に限定されますが,脛骨遠位斜め骨切り術(distal tibial oblique osteotomy;DTOO)が登場し,なかには4期の症例にまで適応されるようになっております。これらはともにわが国で開発された術式であり,さらに深化させる必要があります。膝関節では膝周囲骨切り術という概念が一般化してまいりましたが,足関節に対しても足周囲骨切り術として総合的に議論する時代が来ているのかもしれません。

また,人工足関節に関しても,これまでわが国ではTNK ankle® とFINE ankle® の2つしか臨床で使用できるモデルはありませんでしたが,外側侵入で行うTM ankleTMが2018年に導入されました。また,昨年度はアルミナセラミック製の人工距骨が保険収載され,人工足関節置換術において,人工距骨を併用した術式(combined TAA)が開発されました。これは再置換術に用いられるだけではなく,距骨に大きな損傷がある変形性足関節症に対する初回手術としても用いられるようになり,良好な成績が報告されてきております。このように手術治療の選択肢が多くなり,適応を明確にするために画像診断も進歩してきております。また,手術治療だけではなく,最近では保存治療にも注目が集まっております。これまで変形性足関節症に関しては,変形性膝関節症の治療のエビデンスを応用して考えられることがほとんどでありましたが,今後はより専門的に足に関して発展していくものと考えております。

本特集では,現在わが国で考えられている変形性足関節症に関する事柄のすべてが網羅できるように編集いたしました。是非皆様方のお役に立つことができれば幸甚に存じます。


奈良県立医科大学整形外科学
田中康仁

目次

特集:変形性足関節症の臨床  企画・編集:田中康仁

introduction  田中康仁

変形性足関節症の疫学  西村明展ほか

変形性足関節症の病態と画像診断  三井寛之ほか

変形性足関節症の病態とバイオメカニクス  黒川紘章

変形性足関節症の保存療法  高倉義幸

スポーツ診療における変形性足関節症  武田 純

変形性足関節症に対する下位脛骨骨切り術  宮本拓馬

変形性足関節症に対する遠位脛骨斜め骨切り術  野坂光司ほか

変形性足関節症に対する鏡視下足関節固定術  大田悠貴ほか

変形性足関節症に対する人工足関節置換術(TNK ankle®)  神崎至幸ほか

変形性足関節症に対する人工足関節置換術(FINE ankle®)  平尾 眞

変形性足関節症に対する人工足関節置換術(TM ankle™)  矢野紘一郎

人工足関節置換術後の再置換術について  森田成紀ほか

連載

・伝わらないコトバたち(第2回)

「ギプスとキャスト」  河村 直

「DDHとCDH」  福島健介

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 10.0 以降

    外部メモリ:10.8MB以上(インストール時:24.0MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:43.2MB以上

  • android icon

    AndroidOS 5.0 以降

    外部メモリ:10.8MB以上(インストール時:24.0MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:43.2MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784008204101
  • ページ数:100頁
  • 書籍発行日:2021年12月
  • 電子版発売日:2021年12月15日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。