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- 実験で使うとこだけ生物統計2 キホンのホン 改訂版
商品情報
内容
基本をまとめた1巻に続き、2巻では統計検定の実際についてできるだけわかりやすく原理を解説しています。統計検定に悩んでいる研究者や学生のみなさまに!
■ 実験で使うとこだけ生物統計1 キホンのキ 改訂版
序文
改訂版 はじめに
本シリーズの初版は実験研究者の視点からわかりやすく読み切れる生物統計の本をめざして執筆し,多くの方々にご好評をいただいた.しかしながら,統計が専門ではない私が十分に理解していないことが災いし,専門家からみると偏った記述になっている部分があったことから,いくつかの改善点のご指摘を受けた.それを受け,より正確でわかりやすい内容をめざし,改訂することとなった.改訂にあたっては,さらにわかりやすい記述を心がけ,また,間違いのないように統計学の専門家に査読をいただいた.専門家からは不適切な記述に加えて,統計の考え方に関するいくつかのご指摘をいただき,それらも加えて修正した.
◆◆◆
細かい部分までは書けないが,大きな修正点は以下のとおりである.
①t分布に関連する説明に誤りがあったため,t分布がかかわる標準誤差(3-7~3-9)およびt検定(5-5~5-9)の記述を修正した.
②パラメトリック検定とノンパラメトリック検定の適用範囲をより詳しく記載し,両者の検定力の違いに関しても追記した(4章)
③二元配置分散分析での多重比較の問題点(7-5)については,統計の限界とそれにどのように対応するのかをより率直に説明した.
◆◆◆
統計検定は実験結果を客観的に判断するためのツールであるが,ある程度主観の入り込む余地がある.これを利用すると検定結果を操作することが可能である.このような統計検定の利用は本来許されることではない.しかし,どうしても有意差が欲しい場合が出てくると,都合のよい検定法に走りがちとなる.初版から研究の目的は真実を知ることであり,有意差を得ることではないことを重ね重ね書いてきたつもりである.
本改訂版が読者のみなさんの統計検定のさらなる理解に貢献できることを祈念する.
2017年2月
池田郁男
目次
5章 2群の実験を正しく検定する方法は?
5-1 正しい検定方法にたどりつく! 2群の実験と3群以上の実験では検定方法が異なる!
5-2 対応のある実験と対応のない実験
5-3 片側検定と両側検定を判断する
5-4 群数が2群の場合の検定 一般的な検定の手順
5-5 対応のない2群の検定(unpaired t test) パラメトリック検定の原理をt検定を例に理解する
5-6 滅多に起こらない稀な確率の決め方 有意水準,危険率
5-7 対立仮説の立て方で検定結果は異なる! 両側検定と片側検定の違い
5-8 対応のある2群の検定(paired t test)
5-9 等分散か不等分散か? 等分散性の検定(F検定)とは
5-10 ノンパラメトリック検定の原理を理解する
6章 3群以上の実験を正しく検定する方法は?
6-1 3群以上の場合の実験計画
6-2 3群以上の実験を行う前の心構え!
6-3 一般的な検定の手順
6-4 一元配置分散分析の簡単な原理
6-5 対応のある場合の一元配置分散分析 反復測定による一元配置分散分析(repeated measures ANOVA)
6-6 ノンパラメトリックの分散分析
6-7 多重比較をする前の一元配置分散分析は 何のためにあるのか?
6-8 3群以上になるとなぜ多重比較か? 多重性の問題
6-9 多重比較の考え方の基本
6-10 どの多重比較法を選べばよいのか?
6-11 多群の実験で注意すべき多重比較の欠点
6-12 多重性の問題は他にもある!
7章 二元配置分散分析の正しい使い方は?
7-1 2つの因子は影響し合っている? 二元配置分散分析で何がわかるのか?
7-2 二元配置分散分析の簡単な原理 交互作用はどのように計算されるか?
7-3 二元配置分散分析の利点と限界
7-4 二元配置分散分析での水準間比較と群間比較
7-5 二元配置分散分析での多重比較の問題点
あとがき
付録1 本書で使用した記号と意味
付録2 2群の場合の検定手順
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書籍情報
- ISBN:9784758120777
- ページ数:173頁
- 書籍発行日:2017年3月
- 電子版発売日:2018年3月30日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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