エビデンスに基づく Q&Aでわかる皮膚感染症治療

  • ページ数 : 384頁
  • 書籍発行日 : 2020年7月
  • 電子版発売日 : 2020年7月10日
¥8,800(税込)
ポイント : 160 pt (2%)
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

皮膚科医にもエビデンスに基づく診療と,患者さんに根拠を持った説明が求められる時代となった。
しかしエビデンスに乏しい領域では,ガイドラインが必ずしも策定されていない。そのような閉塞状況を打開すべく,本書は皮膚感染症に絞ってエビデンスに基づいた診断から治療方法までを完全網羅した。
患者中心の臨床決断を支援し,より良好な医師-患者関係を構築するための1冊。

あわせて読む → 「エビデンスに基づく」シリーズ

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版

序文

はじめに

今回,本書『エビデンスに基づく Q&Aでわかる皮膚感染症治療』を,宮地良樹先生,常深祐一郎先生とともに編集,上梓することができた.「エビデンスに基づく Q&A」シリーズとしては,『スキンケア』に続く第二弾,「エビデンスに基づく」シリーズとしては4冊目となるこの本は,皮膚科に関連する感染症を網羅的に取り扱っている.気になった疾患や知りたい事柄があればその項目から読み始めてもいいし,細菌,真菌,ウイルス,性感染症などの総論,最近の動向から読み進めていただくとその領域の疾患の全体像やトピックスが掴めると思う.執筆陣も現在臨床の最前線で活躍している,油の乗っている先生方にお願いした.ページをめくっていくと執筆者の豊富な知識とともに感染症に対する熱い思いが伝わってくることであろう.そして,何よりも「エビデンス」をベースとして,豊富な写真や図を盛り込み,日頃の皮膚感染症における疑問を「Q&A」方式で解決していくこの本は,単なる教科書でも,アトラスでも,治療本でもない,非常に総合力の高い一冊になったのではないかと自負している.若手の先生もベテラン専門医も是非しっかりと読み込んでいただいて,知識の確認,アップデートをしていただきたいと思う.

本書には近年の海外渡航者,インバウンド旅行者の急増,そして東京オリンピックも予定されていたことから,「輸入感染症」についての項目も設けた.しかし,今年に入ってから新型コロナウイルスCOVID-19のパンデミックで世界も我々の生活も一変してしまった.人類は新しい病原体に対してかくも脆いのかと思うとともに,感染症という学問の重要性を再認識している.近年,皮膚科に限らず感染症を専門とする臨床医が減少してきている.今回のことを,そしてこの本を機に一人でも多くの皮膚科医が感染症に興味をもち,闘う医師となっていただけたら,望外の喜びである.

最後になるが,非常にスピーディーでアイデアに溢れた2名の共同編集者とこの本を作れたことは,自分にとって刺激的な経験であり,大変感謝している.また,すべての執筆者に深謝したい.


2020年6月

愛知医科大学 渡辺大輔

目次

1章 細菌感染症

 総論

  1.皮膚細菌感染症概論

  2.抗菌薬の最近の動向

  3.耐性菌:その機序と対策

  4.消毒の功罪

 抗菌薬の使い方:単純性皮膚感染症

  1.表在性皮膚感染症

  2.深在性皮膚感染症

  3.二次感染:外傷,熱傷,術創など

 コラム PVL産生株

 抗菌薬の使い方:複雑性皮膚感染症

  1.褥瘡

  2.壊死性筋膜炎

 全身性感染症

 番外編 化膿性汗腺炎

2章 真菌感染症

 総論:疫学と分類,最近の動向

 抗真菌薬の使い方:表在性真菌症

  1.足白癬

  2.体部白癬,股部白癬

  3.頭部白癬,Celsus禿瘡,白癬性毛瘡

  4.トンズランス感染症

  5.爪白癬

  6.カンジダ症(間擦疹,趾間びらん,爪囲炎)

  7.口腔カンジダ症

  8.マラセチア感染症

 抗真菌薬の使い方:深在性真菌症(スポロトリコーシス)

3章 ウイルス感染症

 総論

  1.皮膚ウイルス感染症概論

  2.抗ウイルス薬最近の動向

  3.抗ウイルス薬以外の治療動向

 抗ウイルス治療薬の使い方:ヘルペス

  1.単純ヘルペスウイルス感染症

  2.水痘

  3.帯状疱疹

 抗ウイルス治療薬の使い方:疣贅

  1.尋常性疣贅,扁平疣贅

  2.尖圭コンジローマ

  3.伝染性軟属腫

 抗ウイルス治療薬の使い方:急性発疹症

  1.麻疹

  2.風疹

  3.突発性発疹

  4.伝染性紅斑

  5.手足口病

  6.伝染性単核(球)症

4章 抗酸菌感染症

 総論:最近の動向

 抗酸菌感染症治療薬の使い方

  1.皮膚結核

  2.非結核性抗酸菌症

  3.ハンセン病

5章 性感染症

 最近の動向

 性感染症治療(梅毒など)

6章 節足動物による皮膚感染症

 1.疥癬

 2.シラミ症

 3.マダニ刺症とダニ媒介性感染症

7章 輸入感染症

 皮膚関連の輸入感染症の種類

 皮膚幼虫移行症

 マダニ刺症

 デング熱

 ハンセン病

 皮膚型/粘膜皮膚型リーシュマニア症

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 10.0 以降

    外部メモリ:19.5MB以上(インストール時:46.8MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:78.0MB以上

  • android icon

    AndroidOS 5.0 以降

    外部メモリ:19.5MB以上(インストール時:46.8MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:78.0MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784521748313
  • ページ数:384頁
  • 書籍発行日:2020年7月
  • 電子版発売日:2020年7月10日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。