リハビリテーション医学大辞典

  • ページ数 : 868頁
  • 書籍発行日 : 1996年12月
  • 電子版発売日 : 2011年12月10日
¥9,130(税込)
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商品情報

内容

発行から15年、リハビリ領域での代表的辞典「リハビリテーション医学大辞典」 が電子書籍になりました。電子書籍版では、書籍そのままの体裁で表示し、書籍 の一覧性を保持。さらに全文検索、欧文からの見出し語リンクなど電子ならでは の機能を搭載しました。

序文

本書はリハビリテーション医学・医療およびその関連分野に従事する医師,理学療法士,作業療法士,義肢装具士,言語療法士,看護婦,保健婦,臨床心理士,社会福祉士,介護福祉士,その他の職種の方々に日常座右に置いて使っていただくために編纂した総合的なリハビリテーション医学辞典である.見出し語の収録範囲は,リハビリテーション医学に特有な,狭い意味でのリハビリテーション医学専門用語は当然として,それ以外にリハビリテーションの対象疾患に関する臨床医学用語と,それに関連する基礎医学用語を幅広く取り入れた.加えて社会医学,看護学,歯科医学,心理学,統計学,社会福祉,法制などの用語,さらに総合的リハビリテーションの主要4分野のうち医学以外の教育,職業,社会の3分野の用語で関連性の高いものをも含めた.これ1冊あれば日常診療・業務,学習や教育(特に外国語文献を用いた),また,論文・レポート類の執筆などに十分役立つことを目指している.

辞典としての制約から説明の詳しさには当然限界があるが,リハビリテーションにおける重要度に応じて解説の量を加減し,また,最低限必要な内容は盛り込むようにつとめた.特に疾患名では人名のついた疾患・症候群をかなり広く取り上げた.これは,名称から意味をある程度推察できる通常の病名と違い,人名だけだと神経疾患なのか整形外科疾患なのか,あるいは精神疾患なのかといった大きな領域のどれに所属するかさえ分からないからである.これらは説明は簡略にしたが,どの領域の本のどの辺を調べればよいのかの指針としては十分と考えられる.

辞典の編纂方針としては昔から「規範主義」と「現実主義」との二つの立場がある.前者は伝統的あるいは論理的な角度から,単語の使い方は「こうあるべし」とする,一貫性を求める立場であり,後者は「現実にこう使われている」という現状肯定の立場である.確かに言語には普遍性と流動性との二面があり,規範主義に偏れば生き生きとした柔軟性を失う恐れがあり,一方現実主義に偏れば誤解に基づく明らかな誤用まで肯定することになりかねない.これは辞典編纂者にとっての永遠のジレンマであるが,本書では基本的に現実主義の立場をとって,多少論理的に問題があっても現実に使われているものは取り上げることとし,しかし規範主義の立場も軽視せず必要に応じてコメントを加えることとした.

本書は見られるように日本語,五十音順見出しを主体にした辞典であり,一見それに英語索引を付しただけのように見えるかもしれないが,実は後者の欧和編も単なる索引ではなく一種の欧和辞典であり,独立にも活用できるものである.特に最近の医学界で非常に多い,長い英語名の頭を並べた略語(eponym),その他の英略語はここだけに載せたものも少なくない.また,海外の病歴・処方用略語・テスト名・団体・資格・研究所・法律の名称など,日本語見出しから引くことが考えにくいものは説明も欧和編で与えている.これと関連して,いわゆる「和製英語」は欧和編には原則として収載しないこととした.


本書の企画は実は20数年前にさかのぼる.当初の計画では1970年代の初めから出版されはじめたリハビリテーション医学全書(全22巻)の小冊子の別巻として「リハビリテーション医学用語辞典」が入っていて,筆者の担当となっていた.しかしその後日本リハビリテーション医学会の用語委員会(筆者もそのメンバーであったが)の用語集(1974)およびその追加(1975,1977)が相次いで出され,用語の訳を定めるという,当初の主要な目的は達成された.また,リハビリテーション医学の普及とそれに伴う対象疾患の範囲の著しい拡大,早期リハビリテーション,地域リハビリテーション,介護サービスとの連携などリハビリテーション医療の場の拡大に伴って,単にリハビリテーション用語だけでなく,基礎・臨床・心理・社会にわたる関連領域の用語を取り上げる必要がますます痛感されてきた.

そのため当初の方針を転換し,全書とは切り離して,大規模で総合的な辞典とすることに踏み切ったのが10年ほど前である.そのため,まず国内外の多数の書籍・雑誌から用語と用例を広く収集する作業を行い,次いでその取捨選択,そして解説執筆という順に進めてきた.

多くの辞典類は分担執筆であり,全医学分野を網羅したようなものではそれが当然であろうが,本書のような一つの分野に限られたものでは一貫性が重要であり,一人あるいは少数の編者が執筆するのが望ましいと筆者は考えてきた.そのため当初の作業は筆者一人で行っていたが,解説執筆の段階が近づくにつれて,量的にも,また最新の医学知識という面でも筆者一人では限界があることが自覚されたので,数年前から共編者として大川弥生先生に協力をお願いすることにした.両者とも臨床,教育,研究その他の活動に多忙ではあるが,平日の夜や休日を医歯薬出版の一部屋で資料の山に埋もれて過ごすということを繰り返し,数年かけてようやく完成までこぎつけたものである.この間,医歯薬出版の担当編集者の方々には多大の負担をおかけした.

ここに心から感謝したい.


1996年 11月

編著者代表
上田 敏

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書籍情報

  • ISBN:9784263216996
  • ページ数:868頁
  • 書籍発行日:1996年12月
  • 電子版発売日:2011年12月10日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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