乳腺腫瘍学 第4版

  • ページ数 : 536頁
  • 書籍発行日 : 2022年7月
  • 電子版発売日 : 2022年6月27日
¥8,580(税込)
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商品情報

内容

乳腺診療に携わる全医療者のための学会編集テキスト、大幅改訂!

乳腺診療の進歩に合わせ、ゲノム診療や予防医療などの最新情報を反映するとともに、治療分野では治療法別の構成に加え、AYA世代や高齢者乳癌のように横断的な項目を新設するなど、多角面からのアプローチを意識し、大幅に改訂。乳腺専門医を目指す医師だけでなく、専門医や認定医となった医師、メディカルスタッフや医学生にもより役立つ内容とした。「乳癌取扱い規約」「乳癌診療ガイドライン」の理解を深めるためにも最適の一冊。

あわせて読む → 「乳癌取扱い規約/診療ガイドライン2022年版」 セット

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序文

序文

日本乳癌学会編の「乳腺腫瘍学」は2012 年に初版が上梓され,2016 年に第2 版が,2020 年に第3 版が,そして2022 年に第4 版の発刊を迎えた。発刊の間隔が短くなっているのは,新たな知見の蓄積から腫瘍学の基礎と臨床における変化が著しいことを示唆している。本書は学会認定の教科書であり,教育・研修委員会と執筆者の叡智と熱意の賜物である。

当初は乳腺専門医を目指す医師にとって最低限理解すべき専門知識の習得が出版の狙いであったが,乳癌診療に携わるすべての方の参考書として高い評価をいただいている。本書を通して乳腺疾患全般を網羅的に理解することができる。「乳癌の基礎知識」,「診断」,「治療」,「医療の質」が章ごとに体系的に編纂されている。各項目もコンパクトにまとめられており,初学者にとってもわかりやすい記述を心掛けている。

最近の乳癌に関わるトピックスとして,乳癌のバイオロジーと腫瘍免疫学の理解の深化,遺伝性乳癌卵巣癌症候群における遺伝カウンセリングとリスク低減手術の保険収載,遺伝子パネル検査や多遺伝子アッセイの臨床導入,分子標的療法薬の多様性,BIA‒ALCL への警鐘など挙げられる。乳癌診療をアップデートするためには日々学びの姿勢が肝要だが,本学会では「乳腺腫瘍学」「乳癌取扱い規約」「乳癌診療ガイドライン」「Breast Cancer」を定期的に刊行し,乳癌の基礎と臨床,病期分類と予後・効果予測因子,そして最新のエビデンスと研究成果について周知いただくよう心掛けている。

最後に,本書を通して乳癌診療のさらなる向上と均てん化が達成されますことを願っています。第4 版の刊行にご尽力をいただいた教育・研修委員会の委員,日本を代表する各領域の執筆者,出版社の皆様に心から深謝いたします。


2022年5月

日本乳癌学会 理事長 井本 滋

目次

第1章  乳癌の基礎知識

1 .疫 学

  a. 日本人女性の乳癌罹患率,死亡率の動向

  b.日本人女性と他国女性の乳癌の比較

  c.乳癌発症リスク因子

  d.ライフスタイルと乳癌予後との関連

2 .乳房と腋窩の解剖と基本的な組織像

A.乳房の発生と解剖

  a.乳房の発生

  b.乳房の解剖

B.正常乳房の組織像

  a.成人女性の乳腺組織

  b.乳頭・乳輪部の皮膚組織

  c.年齢や生理的状況による変化

  d.男性乳腺

C.腋窩の解剖と領域リンパ節

  a.腋窩領域の解剖学的位置関係

  b. 腋窩領域の筋・血管・神経の解剖と機能

  c.乳房内のリンパ流と領域リンパ節群

3 .病 理

A.先天異常と発達異常

B.上皮性腫瘍

  a.良性腫瘍

  b. 異型上皮内病変

  c. 悪性腫瘍

C. 結合織性および上皮性混合腫瘍/線維上皮性腫瘍

D. 非上皮性腫瘍

E.その他の組織型

F.その他の病理学的知識

G.乳癌における腫瘍浸潤リンパ球(TIL)

  a.腫瘍浸潤リンパ球の意義

  b.TIL の病理学的判定方法

  c. TIL の分画とTIL 以外の炎症細胞浸潤

H.がんのバイオロジー評価

  a.病理学的グレード分類

  b.乳癌のバイオマーカー検索

I.治療効果の判定基準

J.病理標本の取り扱い

  a.術中病理診断による断端検索

  b. 術中病理診断によるセンチネルリンパ節生検

  c.永久標本の取り扱い

  d.切除標本の切り出し

K.がんゲノム検査における標本選択

L. 胸水検体などにおけるセルブロック診断

4 .バイオロジー

A. 自然史,増殖・進展,がん免疫微小環境

  a.がんの増殖に関する諸説

  b.乳癌の発生・進展とホルモン受容体

  c.乳癌の進展・転移に関わる理論

  d.がん免疫微小環境

B.癌関連遺伝子

  a.癌関連遺伝子

  b.乳癌において重要な癌遺伝子

  c.乳癌において重要な癌抑制遺伝子

  d. 乳癌における遺伝子変異のlandscape;サブタイプとの関連

C.相同組換え修復欠損(HRD)

  a.相同組換え修復

  b. 相同組換え修復欠損(HRD)

  c.臨床的意義

COLUMN 腸内細菌叢研究の話題

5 . 女性ホルモン環境と乳腺の生理,妊孕性

  a.女性ホルモン環境の生理

  b.乳腺の発達とホルモン

  c.月経周期と乳腺の変化

  d.妊娠・授乳期乳腺と乳汁分泌

  e.加齢による乳腺の変化

  f.エストロゲン環境と乳腺疾患

  g.妊孕性温存

6 .検 診

  a.乳がん検診の歴史

  b.マンモグラフィ検診の現状

  c.乳がん検診の今後の展望

7 .遺伝性乳癌

  a.家族性乳癌

  b.遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)

  c.他の乳癌易罹患性遺伝子変異

  d.家族歴の聴取・記載の仕方

  e.遺伝カウンセリング

第2章 診断

1 .問診・病歴の取り方,視触診

  a. 患者の症状と問診から診る,乳腺疾患と必要な検査

  b.既往歴・併存症・家族歴

  c.主な自覚症状

  d.視触診の方法

  e.特徴的な視触診所見と病態

2 .初診時精査の進め方(総論)

  a. 症状なく検診やドックを受診する場合

  b. 乳房に腫瘤や硬結を自覚,または検診精査で精検機関を受診する場合

  c. 乳癌の確定診断後,病期診断から治療へ

3 .画像診断

A. マンモグラフィ(トモシンセシスを含む)

  a.特徴と検査法・適応・注意点

  b.読影の基本

  c.読影の実際

  d. 乳房トモシンセシス(DBT)

COLUMN 造影マンモグラフィ

B.超音波検査

  a.適 応

  b.装 置

  c.検査法(B モード法)

  d.正常乳房超音波画像

  e.超音波所見用語

  f.頻度が高い乳腺疾患の超音波画像

  g.リンパ節

  h.カテゴリー判定

  i.マンモグラフィとの総合判定

  j.ドプラ法

  k.エラストグラフィ

  l.造影超音波

COLUMN 自動全乳房超音波検査システム

C.MRI

  a.乳房MRI の検査法・適応・注意点

  b.乳房MRI 読影の基本

  c.代表的な画像

D.PET

  a.PET の特徴と適応

  b.PET 検査の方法と注意点

  c.読影の基本と代表的な画像

E.遠隔転移の画像診断

  a.骨転移

  b.中枢神経転移

  c.肺転移・胸膜転移

  d.肝転移

  e.再発に対する画像ガイド下針生検

COLUMN 画像診断におけるAI の利用

4 .細胞診・組織診

A. 細胞診・組織診の位置づけ,適応(総論)

B.細胞診

  a.手技と標本の取り扱い

  b.結果の解釈

C. 針生検(CNB)

  a.手技と標本の取り扱い

  b.結果の解釈

D. 吸引式組織生検(VAB)

  a.吸引式組織生検(VAB)とは

  b. 画像ガイド下吸引式組織生検の考え方

  c.超音波ガイド下吸引式組織生検

  d.ステレオガイド下吸引式組織生検

  e. トモシンセシスガイド下吸引式組織生検

  f.MRI ガイド下吸引式組織生検

E.外科的生検

  a.外科的生検の意義

  b.外科的生検の適応

  c.外科的生検の方法

  d.外科的生検の実施と留意点

F.転移・再発巣の組織生検

  a.転移・再発巣の組織診断の意義

  b.肺転移巣の生検

  c.肝転移巣の生検

  d.骨転移巣の生検

  e.皮膚転移巣・リンパ節転移巣の生検

5 .リンパ節転移診断

  a.リンパ節転移診断の意義

  b.術前リンパ節転移の評価

  c.リンパ節転移の病理診断

6 . がんゲノムプロファイリング検査(CGP検査)

  a.がんゲノム医療

  b. NGS の原理とCGP 検査の概要について

  c. 保険収載となっているCGP 検査について

7 .多遺伝子アッセイ

  a.Oncotype DX

  b.MammaPrint/BluePrint

  c.PAM50

  d.95GC

  e.その他

8 .血中バイオマーカー

A.腫瘍マーカー

  a.腫瘍マーカーとは

  b. 乳癌における代表的な腫瘍マーカー

  c.腫瘍マーカーの臨床的意義

B.リキッドバイオプシー

  a.ctDNA

  b.CTC

  c.miRNA およびエクソソーム

第3章  治療

1 .良性疾患の治療

A. 乳腺炎・膿瘍・乳腺症・異型乳管過形成

  a.乳腺炎・膿瘍

  b. 乳腺症

  c. 異型乳管過形成

B.乳管内乳頭腫・乳頭部腺腫

  a. 乳管内乳頭腫(IDP)

  b.乳頭部腺腫

C.線維腺腫・葉状腫瘍・過誤腫

  a.線維腺腫

  b.葉状腫瘍

  c.過誤腫

D.乳管拡張症・腫瘍様病変

  a.乳管拡張症

  b.腫瘍様病変

E.女性化乳房症

F.陥没乳頭

2 .乳癌の治療体系

A.原発乳癌治療のプランニング

  a.診 断

  b.局所療法

  c.全身薬物療法

  d.サバイバーシップ

B.進行再発乳癌治療のプランニング

  a.全身状態の評価

  b.癌の状態の評価

  c. 患者の価値観・希望や社会的背景を把握する

  d. 治療の選択とShared Decision Making(SDM)

  e.医療・ケア選択後の経過

  f. アドバンス・ケア・プラニング(ACP)と緩和ケア・医療

3 .外科的治療

A.乳房全切除術

  a.乳房全切除術の適応

  b.乳房全切除術の実際

  c. 皮膚温存乳房全切除術(SSM),乳頭温存乳房全切除術(NSM)の実際

B.乳房温存療法

  a.乳房温存療法のエビデンス

  b.乳房温存療法の適応

  c. 乳房部分切除術における病理学的断端検索

  d. 浸潤性乳管癌/非浸潤性乳管癌に対する乳房部分切除術において,切除断端陽性と判断された際の外科的切除

  e.温存乳房内再発に対する外科治療

C.センチネルリンパ節生検

  a. センチネルリンパ節生検の概念と導入

  b.センチネルリンパ節の同定方法

  c. センチネルリンパ節生検の適応の拡大

  d. センチネルリンパ節転移陽性例における腋窩リンパ節郭清の省略

  e. センチネルリンパ節生検の今後の展望

D.腋窩リンパ節郭清

  a.腋窩リンパ節郭清の意義

  b.腋窩手術の選択

E.鏡視下手術

  a.鏡視下手術の歴史と現状

  b.適 応

  c.方 法

  d.鏡視下手術の治療成績

  e.今後の課題と展望

F.乳房再建術

  a.乳房部分切除術後再建術

  b.乳房全切除術後再建術

  c.乳癌治療と乳房再建術

G.原発乳癌に対する低侵襲療法

  a. ラジオ波熱焼灼療法RFA

  b.凍結凝固療法

  c. 高密度焦点式超音波治療法(HIFU)

  d.Non‒surgical ablation 療法の成績

H.非手術治療の可能性

  a. 低リスクDCIS に対する手術省略:JCOG1505 試験

  b. 薬物療法後cCR 判定のHER2 陽性乳癌に対する手術省略:JCOG1806 試験

I.転移・再発乳癌に対する外科治療

  a. 局所・領域リンパ節再発に対する手術

  b.遠隔臓器転移に対する手術

  c. de novo Stage Ⅳ乳癌に対する原発巣切除

  d.オリゴ転移に対する手術

  e.卵巣切除

J.周術期管理

  a.術前アセスメント

  b.糖尿病患者の周術期管理

  c.心血管障害患者の周術期管理

  d.静脈血栓塞栓症(VTE)の予防

K.外科手術に伴う合併症

  a.術中合併症

  b.術後早期の合併症

  c.術後晩期の合併症

  d.合併症のgrading

L.根治術後リハビリテーション

  a.乳癌術後の運動機能訓練

M.原発乳癌術後フォローアップ

  a.目 的

  b.経過観察と検査

  c.術後フォローアップに関する試験

N.リンパ浮腫

  a.定義

  b.リンパ浮腫の病期・診断

  c. 保存的リンパ浮腫治療「複合的治療」

  d.日常生活における留意点

  e.リンパ浮腫に対する最新外科治療

4 .薬物療法

A.がん薬物療法(総論)

 1 化学療法

  a.化学療法の歴史

  b. 化学療法実施方法の背景となる各種理論

  c.抗癌薬の分類

 2 内分泌療法

  a.エストロゲン

  b.エストロゲン受容体(ER)

  c.エストロゲン受容体の機能抑制

  d.エストロゲン供給阻害

  e.ホルモン付加療法

 3 分子標的治療

  a.抗HER2 薬

  b.CDK4/6 阻害薬

  c.血管新生阻害薬

  d.その他の分子標的薬

 4 免疫療法

  a. 免疫チェックポイント分子の同定と免疫チェックポイント阻害薬開発の歴史

  b. 免疫チェックポイント分子を介するT 細胞内シグナル伝達機構

  c. 免疫チェックポイント阻害薬の作用機序

  d. その他のT 細胞補助刺激シグナル制御に対する抗体療法の開発状況

  e.複合がん免疫療法/併用療法

  f. 乳癌におけるがん免疫療法の開発状況

 5 PARP阻害薬

  a.進行再発乳癌における開発

  b.周術期治療への展開

 6 ジェネリック医薬品とバイオシミラー

  a.ジェネリック医薬品

  b.バイオシミラー

 7 薬剤耐性

  a.耐性の種類

  b.各耐性のメカニズム

B.周術期化学療法(術前治療の意義)

  a.術前化学療法の目的・意義

  b.施行時の留意点・工夫

  c. 治療効果の判定基準(臨床的・組織学的)

  d.病理学的奏効(pCR)の定義と意義

  e. HER2 タイプ乳癌におけるpCR の向上

  f.Non‒pCR の際の治療工夫

C. 周術期薬物療法の適応と実際:HR 陽性HER2 陰性乳癌

 1 内分泌療法の選択と治療期間

  a.閉経前浸潤性乳癌

  b.閉経後浸潤性乳癌

  c. 周術期内分泌療法の至適投与期間について

  d.CDK4/6 阻害薬との併用

  e.非浸潤性乳管癌

 2 化学療法の適応と実際

 3 術前内分泌療法の意義と展望

  a.術前内分泌療法の目的

  b.術前化学療法と術前内分泌療法

  c. 術前内分泌療法の代表的な臨床試験とその成績について

D. 周術期薬物療法の適応と実際:HER2 陽性乳癌

  a.術後トラスツズマブ治療

  b.術前抗HER2 療法

E. 周術期薬物療法の適応と実際:TNBC

  a.TNBC の周術期薬物療法

  b.TNBC の術後治療

  c.TNBC の術前治療

  d. 今後の臨床導入が期待されるTNBC の周術期薬物療法

F. 転移・再発乳癌治療総論(シークエンス)

  a.転移・再発乳癌の治療目的

  b. 転移・再発乳癌に対する治療選択を行うにあたって考慮すべき因子

  c.癌の生物学的因子

  d. 転移・再発乳癌に対する治療シークエンス(Hortobagyi のアルゴリズム)

  e.遺伝子異常に基づく個別化医療

  f.治療の継続と中止についての考え

G. 転移・再発乳癌治療:HR 陽性HER2 陰性乳癌

  a.内分泌療法+分子標的薬療法

  b.分子標的薬の種類

  c.閉経後症例の治療シークエンス

  d.閉経前症例の治療シークエンス

  e.化学療法

H. 転移・再発乳癌治療:HER2 陽性乳癌

  a.一次治療

  b.二次治療

  c.三次治療

  d.その他の主な薬剤

I.転移・再発乳癌治療:TNBC

  a.トリプルネガティブ乳癌(TNBC)

  b.ベバシズマブ

  c.免疫チェックポイント阻害薬

  d.臓器横断的治療

  e.抗体薬物複合体(ADC)

  f. トリプルネガティブ乳癌(TNBC)に対する化学療法のアルゴリズム

J.臓器別治療

  a.オンコロジーエマージェンシー

  b.骨転移

  c.中枢神経系(脳・髄膜)転移

  d.胸膜播種・癌性胸水

  e.腹膜播種・癌性腹水

  f.癌性心膜炎

  g.局所胸壁再発

  h.その他

K. 代表的な有害事象とその対策(支持療法)

  a.薬物有害反応の評価方法

  b.感染症

  c.消化器症状

  d.化学療法誘発性末梢神経障害

  e.心毒性

  f.肺毒性(間質性肺障害)

  g.皮膚障害

  h.骨粗鬆症

  i. 免疫関連有害事象(irAE)

  j. 腫瘍崩壊症候群(TLS)

  k.二次がん

5 .放射線療法

A.乳房部分切除術後の照射

  a.適応と意義

  b.放射線治療計画

  c.全身療法とのタイミング

B.乳房全切除術後の照射

  a.意義と適応

  b.治療成績

  c.放射線治療計画の実際

  d. 乳房全切除術後の再建乳房に対する放射線治療

C. 領域リンパ節への照射(主に乳房部分切除術後)

  a.適応と意義

  b.放射線治療計画の実際

D.薬物療法と放射線療法のバランス

  a. 時期・シークエンス(薬物療法と有害事象の関連)

  b.術前治療効果と放射線治療の適応

E.転移・再発病巣に対する放射線療法

  a.局所・領域リンパ節再発

  b.遠隔転移

F.放射線療法の有害事象

  a.有害事象の時期と種類

  b.皮膚障害

  c.乳房・胸壁

  d.肺障害

  e.患側上肢リンパ浮腫

  f.上腕神経叢障害

  g.肋骨骨折

  h.心臓障害

  i.二次性悪性腫瘍

  j.再建乳房に対する影響

6 .乳癌以外の乳房悪性腫瘍

  a.悪性葉状腫瘍

  b.乳腺原発の肉腫

  c.悪性リンパ腫

7 .特殊な病態

A.男性乳癌

  a.疫 学

  b.診 断

  c.治療の組み立て方

  d.男性乳癌ならではの問題

B.炎症性乳癌

  a.疫 学

  b.疾患特徴と治療の組み立て方

  c.炎症性乳癌治療で求められる配慮

C.潜在性乳癌

  a.疫 学

  b.疾患特徴と治療の組み立て方

  c.潜在性乳癌治療での展望

D.AYA 世代の乳癌

  a.疫 学

  b.疾患特徴と治療の組み立て方

  c.AYA 世代乳癌治療で求められる配慮

E.高齢者の乳癌

  a.疫 学

  b.臨床的特徴と治療の組み立て方

  c.高齢者乳癌治療で求められる配慮

8 .緩和医療と精神的ケア

A.症状緩和と終末期医療

  a. 緩和ケア:WHO の定義とがん対策基本法の制定

  b. がん医療における緩和ケアの位置付け

  c.代表的な症状緩和の方法

  d. 治癒困難ながん患者に対するアドバンス・ケア・プランニング

  e.終末期の対応

B.サイコオンコロジー

  a.サイコオンコロジーとは

  b.精神症状とその対応

  c. がん医療におけるコミュニケーション

第4章 医療の質

1 .チーム医療・クリティカルパス

  a.チーム医療の概念

  b.チーム医療の実践

  c. チーム医療における専門性の高い医療スタッフの役割

  d.乳癌医療の局面におけるチーム医療

  e.クリティカルパス

2 . Shared decision making―Informedconsent との違い―

  a. Shared decision making(SDM)とは?

  b.Informed consent (IC)との違い

  c.臨床医がSDM を習得するために

3 . クオリティオブライフ/患者報告型アウトカム

  a.QOL/PRO とは

  b.医療の質とQOL/PRO

  c.臨床試験とQOL/PRO

  d.ePRO について

4 . サバイバーシップ(乳癌患者のサポート)

  a.がんサバイバーシップとは

  b.がんサバイバーの社会的な問題

  c. セルフアドボカシーと意思決定支援

  d.就労支援

  e.患者会,ピアサポート

5 .医療安全

  a.医療安全の歴史

  b.医療安全の取り組み

  c.医療安全の基本姿勢

  d. 医療安全への新しいアプローチ(レジリエンス・エンジニアリング)

6 .医療倫理

  a.医療倫理の原則について

  b. 医療ケアの方針決定のための適切なプロセスについて

7 .臨床試験(臨床研究)

  a.臨床研究(臨床試験)

  b.第Ⅰ相試験

  c.第Ⅱ相試験

  d.第Ⅲ相試験

  e.Real World Data(RWD)

  f.臨床研究法

  g.新しい臨床試験

  h.開発治験・医師主導治験

  i.未承認薬へのアクセス

  j.CRC との協働

8 .臨床試験を読み解くための統計知識

  a.生存曲線の解析方法

  b.有効性評価エンドポイント

  c.サブグループ解析

9 .利益相反

  a.利益相反の基本的な考え方

  b. 利益相反に関する指針の歴史的背景

  c.COI マネージメントの実態

  d.日本乳癌学会のCOI 指針・細則

  e. 今後の展望・海外基準とのギャップ

10 .医療保障・医療経済

  a.乳癌の医療費

  b.費用対効果の分析方法

  c.乳癌での評価事例

  d.経済評価の応用と今後の課題

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書籍情報

  • ISBN:9784307204507
  • ページ数:536頁
  • 書籍発行日:2022年7月
  • 電子版発売日:2022年6月27日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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