Qシリーズ 新微生物学 第2版

  • ページ数 : 240頁
  • 書籍発行日 : 2021年3月
  • 電子版発売日 : 2021年4月2日
¥3,520(税込)
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商品情報

内容

定番書が5年ぶりに改訂!微生物学の要点をQ&A形式でコンパクトに整理

・細菌学・ウイルス学・真菌学・寄生虫学はもちろん、感染症学の入門編までをこの一冊でカバー。
・イメージしやすいよう、カラー写真と図を多用して、病原体や感染症の特徴を示しました。
・各項目1~2ページの読み切り構成。短時間で概要を把握できるので、初学者におすすめです。

あわせて読む → 「Qシリーズ」

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序文

はじめに

微生物学・感染症学は,医学のすべての領域に関わる重要な学問です。内科,外科,小児科はもちろんのこと,眼科,皮膚科,泌尿器科,耳鼻科など,どの領域においても感染症患者に遭遇します。

その感染症の原因となる病原体といえば,細菌からウイルス,真菌,寄生虫と多様であり,覚えておかなければいけない病原体名だけでも軽く100 を超えてしまいます(今も増え続けています!)。これら病原体の中には人から人に伝播するものも多く,院内感染という視点からも重要となります。また最近では,抗微生物薬に耐性を示す病原体が増加し,社会的な問題となっています。厄介な問題を数多く抱えているだけに,医師になる上で避けては通れない分野であり,またきわめて重要な学問であることをご理解いただけると思います。

このような状況の中で,微生物学と感染症学の基礎を分かりやすく解説することを目的に本書は作成されました。多岐にわたる微生物の特徴を箇条書きでコンパクトにまとめ,生体防御機構,抗微生物薬,そして臨床上重要な感染症とその病原体に関して概説しています。

特に,微生物学・感染症学を初めて学ぶ人がイメージしやすいよう,病原体の特徴や,感染症でみられる典型的な臨床像を写真とシェーマで示し,理解を助けることを目指しました。今日,医学分野では膨大な知識の理解と記憶が求められていることから,できるだけシンプルに,そして医師にとって必須と思われる情報を中心にまとめました。

最後に,お忙しい中ご執筆いただいた先生方,貴重な写真や資料をご提供いただいた先生方に心よりお礼を申し上げます。本書が,微生物学と感染症学の理解を助ける入門書となることを執筆者の一人として祈念しています。


2021年2月

舘田一博

目次

第1章 微生物学総論

Q1 微生物学・感染症学の歴史

Q2 寄生虫学の歴史

Q3 微生物の種類と特徴

Q4 感染症の原因としての微生物

Q5 微生物の培養法

Q6 微生物の同定法

Q7 微生物の染色法

Q8 感染症の診断法

Q9 生活の中で利用される微生物

第2章 微生物に対する生体防御機構

Q10 自然免疫

Q11 獲得免疫

Q12 常在細菌叢による感染防御

第3章 感染・発症・伝播様式と対策

Q13 感染,感染症,発症とは

Q14 微生物の病原因子の種類と特徴

Q15 内因性感染と外因性感染

Q16 感染源と感染経路

Q17 先天性感染症

Q18 医療関連感染と感染対策

Q19 消毒と滅菌

Q20 新興・再興感染症

Q21 届け出が必要な感染症

第4章 抗微生物薬の種類と特徴

Q22 薬剤感受性検査

Q23 抗菌薬の作用機序と副作用

Q24 抗菌薬の効果に影響を与える因子

Q25 抗菌薬の耐性機序

Q26 βラクタム系

Q27 アミノグリコシド系

Q28 ニューキノロン系

Q29 マクロライド系

Q30 テトラサイクリン

Q31 グリコペプチド系

Q32 ポリペプチド系

Q33 リポペプチド系

Q34 リファンピシン

Q35 葉酸拮抗剤

Q36 抗ヘルペス薬

Q37 抗HIV薬

Q38 抗インフルエンザ薬

Q39 抗HCV薬

Q40 真菌感染症治療薬

Q41 アムホテリシンB

Q42 アゾール系

Q43 キャンディン系

Q44 寄生蠕虫類の治療薬

Q45 原虫類感染症の治療薬

Q46 ワクチンの種類と特徴

【薬剤耐性菌】

Q47 MRSA

Q48 βラクタマーゼ産生菌

Q49 多剤耐性グラム陰性菌

Q50 バンコマイシン耐性腸球菌

第5章 細菌 

Q51 細菌の分類とグラム染色

Q52 細菌の構造と特徴

Q53 細菌の増殖と代謝

Q54 細菌遺伝子の伝達と変異

【グラム陽性球菌】

Q55 ブドウ球菌(スタフィロコッカス)属

Q56 連鎖球菌(ストレプトコッカス)属

Q57 腸球菌(エンテロコッカス)属

【グラム陰性桿菌】

Q58 腸内細菌目

Q59 腸内細菌目:大腸菌

Q60 腸内細菌目:サルモネラ属

Q61 腸内細菌目:肺炎桿菌

Q62 腸内細菌目:赤痢菌

Q63 腸内細菌目:エンテロバクター属

Q64 腸内細菌目:セラチア属

Q65 腸内細菌目:プロテウス属

Q66 腸内細菌目: エルシニア属

Q67 ビブリオ属

Q68 エロモナス属

Q69 パスツレラ属

Q70 ヘモフィルス属

【らせん菌】

Q71 カンピロバクター属

Q72 ヘリコバクター・ピロリ

【グラム陰性好気性菌】

Q73 緑膿菌

Q74 アシネトバクター属

Q75 モラクセラ属

Q76 レジオネラ属

Q77 コクシエラ属

Q78 ナイセリア属

Q79 ボルデテラ属

Q80 ブルセラ属

Q81 バルトネラ属

【グラム陽性桿菌】

Q82 バシラス属

Q83 コリネバクテリウム属

Q84 リステリア属

【嫌気性菌】

Q85 嫌気性菌

Q86 クロストリジウム属,クロストリディオイデス属

【抗酸菌】

Q87 抗酸菌

Q88 結核菌

Q89 非結核性抗酸菌

Q90 アクチノミセス,ノカルジア

【その他】

Q91 スピロヘータ

Q92 マイコプラズマ

Q93 リケッチア

Q94 クラミジア

第6章 ウイルス

Q95 ウイルスの分類・構造と特徴

Q96 ウイルスの増殖・複製・変異

Q97 ウイルスの培養法,検出法,血清診断

Q98 ウイルスの感染経路と感染メカニズム

Q99 ウイルスに対する免疫応答

Q100 ウイルスと発癌

【DNAウイルス】

Q101 ヘルペスウイルス科

Q102 単純ヘルペスウイルス

Q103 水痘・帯状疱疹ウイルス

Q104 EBウイルス

Q105 サイトメガロウイルス

Q106 ヒトヘルペスウイルス6型,7型

Q107 ヒトヘルペスウイルス8型

Q108 アデノウイルス

Q109 ヒトパルボウイルスB19

Q110 ヒトパピローマウイルス(HPV)

Q111 ヒトポリオーマウイルス

Q112 ポックスウイルス

【RNAウイルス】

Q113 インフルエンザウイルス

Q114 麻疹ウイルス

Q115 ムンプスウイルス

Q116 風疹ウイルス

Q117 パラインフルエンザウイルス

Q118 RSウイルス

Q119 エンテロウイルス属

Q120 ポリオウイルス

Q121 コクサッキーウイルス

Q122 エコーウイルス

Q123 ライノウイルス

Q124 ヒトメタニューモウイルス

Q125 ヒトコロナウイルス

Q126 SARSコロナウイルス

Q127 新型コロナウイルス

Q128 ロタウイルス

Q129 ノロウイルス

Q130 デングウイルス

Q131 黄熱ウイルス

Q132 日本脳炎ウイルス

Q133 ウエストナイルウイルス

Q134 狂犬病ウイルス

Q135 エボラウイルスなどの出血熱ウイルス

Q136 ハンタウイルス

Q137 ヒトT細胞白血病ウイルス

Q138 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)

Q139 HIV感染症(AIDS)

Q140 A型肝炎ウイルス

Q141 B型肝炎ウイルス

Q142 C型肝炎ウイルス

Q143 その他の肝炎ウイルス

Q144 プリオン

第7章 真菌 

Q145 真菌の分類と特徴

Q146 真菌の増殖と病原性

Q147 真菌に対する免疫応答

Q148 真菌感染症の診断法

Q149 カンジダ

Q150 カンジダ症

Q151 アスペルギルス

Q152 アスペルギルス症

Q153 クリプトコックス

Q154 ムーコル

Q155 ニューモシスチス

Q156 トリコスポロン

Q157 コクシジオイデスその他の輸入真菌症

Q158 白癬菌

Q159 癜風菌

Q160 スポロトリックス

第8章 原虫・蠕虫 

Q161 寄生虫の分類と特徴

Q162 原虫・蠕虫の増殖様式

Q163 原虫・蠕虫の病原性

Q164 原虫・蠕虫に対する免疫応答

Q165 原虫・蠕虫感染症の診断法

Q166 マラリア原虫の発育

Q167 マラリアの臨床

Q168 赤痢アメーバ症

Q169 トキソプラズマ症

Q170 腟トリコモナス

Q171 クリプトスポリジウム症

Q172 サイクロスポーラ症

Q173 ジアルジア症

Q174 リーシュマニア症

Q175 トリパノソーマ症

Q176 腸管内条虫症

Q177 有鉤嚢虫症

Q178 エキノコックス症(包虫症)

Q179 住血吸虫症

Q180 食品媒介寄生虫症

Q181 土壌伝播線虫症(回虫,鉤虫,鞭虫)

Q182 蟯虫症

Q183 糞線虫症

Q184 糸状虫(フィラリア)症

Q185 幼虫移行症

第9章 臨床上重要な感染症の特徴と原因微生物 

Q186 上気道炎

Q187 細菌性肺炎

Q188 非定型肺炎

Q189 感染性下痢症

Q190 腸管出血性大腸菌感染症

Q191 渡航者下痢症

Q192 Clostridioides difficileによる下痢症

Q193 尿路感染症

Q194 敗血症

Q195 髄膜炎

Q196 骨髄炎

Q197 感染性心内膜炎

Q198 胆道感染症

Q199 肝膿瘍

Q200 性行為感染症

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書籍情報

  • ISBN:9784784911943
  • ページ数:240頁
  • 書籍発行日:2021年3月
  • 電子版発売日:2021年4月2日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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