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  • 診療で必ず役立つビタミンの知識~ビタミン製剤の上手な使い方

診療で必ず役立つビタミンの知識~ビタミン製剤の上手な使い方

  • ページ数 : 184頁
  • 書籍発行日 : 2021年12月
  • 電子版発売日 : 2022年1月14日
¥3,960(税込)
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商品情報

内容

日常診療でビタミンについて疑問が生じたら…そんな時に役立つ、ありそうでなかった1冊!

◆他の栄養素に比べてわかりにくにビタミンの役割・臨床的価値について、日常診療に役立つよう確かな学術的知見から解説。
◆「患者さんからサプリメントを飲んだほうがよいかと問われた」「口角炎、末梢神経障害でのビタミン剤選択に迷った」……そんな疑問に答えます!

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序文

はじめに


生体にビタミンは必須です。ビタミン発見の歴史を振り返ると,脚気(かっけ),ペラグラ,壊血病など,当時原因不明の欠乏症で,数多くの犠牲者があったことがわかります。1900年代に入り,ビタミンが次々と発見され,化学合成され,サプリメントまで製造されるようになりました。ビタミン発見の歴史は,病気を克服してきた人類史の一面でもあります。現在このようなビタミン不足の終末像はほとんどみられません。ごく少量のビタミンで予防できることがわかっています。

短期間のビタミン不足で身体に不調が生じることはありませんが,慢性的な不足は皮膚,骨,神経,赤血球の成熟,加齢変化,生活習慣病に影響を及ぼすことがわかっています。ビタミンC(アスコルビン酸),A,Eは加齢と紫外線による皮膚変化を緩和し,ビタミンDとKは骨強度の維持,葉酸(B9)とB12(コバラミン)は造血,B群ビタミン〔B1(チアミン),B6,B12〕は神経機能の維持に重要です。特に重要なのは,抗酸化ビタミン(特にC,E,β-カロテン)が,加齢変化と生活習慣病の進展を緩和することです。血液検査で調べると,ビタミン不足の頻度は葉酸で10%,B12で5%,Cで7~17%,Dは日光に当たる機会が少ないと32%であったとの報告もあります(39,46,52,70頁参照)。

診療において栄養は軽視できません。問題は,他の栄養素に比べてビタミンがわかりにくいことです。B群ビタミンはすべて補酵素として代謝に関わっていますが,不足による代謝変化と生体への影響は十分にわかっていません。食品中のビタミン量の多様性も,理解されにくい原因のひとつでしょう。わかりにくいことは,優れた参考書で勉強するのが一番です。しかし,探した限りで,希望にかなう書籍にめぐり会いませんでした。一方で,手軽なweb情報では学術的に正確な知識を幅広く得ることはできません。このことが本書を執筆する強い動機になりました。本書はビタミン全般についての確かな知識を整理したものです。日常診療で疑問が生じた折に,関連するページを参照して頂くという使い方でよいでしょう。


2021年12月 安田聖栄

目次

Ⅰ章 ビタミン総論

Ⅱ章 ビタミン各論

01 B1〔チアミン〕

02 B2〔リボフラビン〕

03 B3〔ナイアシン〕

04 B5〔パントテン酸〕

05 B6

06 B7〔ビオチン〕

07 B9〔葉酸〕

08 B12〔コバラミン〕

09 C〔アスコルビン酸〕

10 A

11 D

12 E

13 K

Ⅲ章 臨床

01 日常診療でのビタミン不足への対応

02 ビタミン製剤の利用

Ⅳ章 ビタミン製剤

01 ビタミン製剤の適応

02 ビタミンB製剤

03 B群配合製剤

04 B群,C配合製剤

05 ビタミンC製剤

06 ビタミンA製剤

07 ビタミンD製剤

08 ビタミンE製剤

09 ビタミンK製剤

10 総合ビタミン剤

11 高カロリー輸液での総合ビタミン剤

Ⅴ章 関連事項

01 ビタミンと皮膚の健康

02 ビタミンと骨の健康

03 カルシウム(Ca)の摂取

04 サプリメント(健康補助食品)

05 保健機能食品

06 活性酸素種と抗酸化物質

07 野菜,果物

08 炭水化物

09 食品の塩分

10 特定のビタミンが豊富な食品

11 ユビキタスなB群ビタミン

12 ビタミンの血液検査

13 ビタミン発見の歴史

Ⅵ章 Q&A

Q1 ビタミンが不足することはあるか?

Q2 ビタミンが不足すると何が困るか?

Q3 ビタミンが足りているかはどうすればわかるか?

Q4 ビタミンが不足しない食習慣は?

Q5 ビタミン不足で手足のしびれが生じるか?

Q6 ビタミン不足で口角炎が生じるか?

Q7 ビタミン不足で疲労が生じるか?

Q8 特に多く摂るとよいビタミンはあるか?

Q9 妊娠,出産にあたり需要が増えるビタミンは何か?

Q10 野菜・果物ジュースはビタミン補充で勧められるか?

Q11 ビタミンのサプリメントは勧められるか?

Q12 疲労回復で“ニンニク注射”は勧められるか?

Q13 高濃度ビタミンC点滴療法は勧められるか?


付録 ビタミンの食事摂取基準

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書籍情報

  • ISBN:9784784958313
  • ページ数:184頁
  • 書籍発行日:2021年12月
  • 電子版発売日:2022年1月14日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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