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- 医学のあゆみ288巻6号 消化器外科領域におけるロボット手術の最前線
商品情報
内容
・ロボット手術の急速な普及を受け,2023年度から日本内視鏡外科学会技術認定制度において,食道,胃,大腸のロボット手術が審査対象となったことから,安全性を担保した術者教育は極めて重要な課題である.
・今回は,消化器外科領域のロボット手術の支援技術に焦点を絞って特集を企画させていただいた.各領域のエキスパートの先生方に解説をお願いしており,本特集号がロボット手術に携わる皆様の一助になれば幸いである.
序文
はじめに
筆者が留学した2001年頃の米国では,ロボット支援手術(以下,ロボット手術)が普及しつつある時期だった.筆者が所属していた施設にもComputer Motion社のZEUS® が導入されており,AESOP® systemに驚いたことを記憶している.
日本においても早くから数台の手術支援ロボットが導入されていたが,限定的な使用に留まり普及には至らなかった.その後,2012年に前立腺全摘が保険収載されると泌尿器科を中心に普及しはじめ,2018年に12術式において保険適用が承認されると,食道,胃,直腸の消化器外科領域でも急速に広がった.現在では肝臓や膵臓,結腸でも保険適用となっており,消化器外科領域のおけるロボット手術症例は今後ますます増加することが予想される.
そして,このようなロボット手術の急速な普及により新たな課題も生じている.そのひとつに術者教育の問題がある.ロボット手術のプロクターも増えてはいるが,各施設での教育システムはさまざまであり,ロボット手術の教育においては試行錯誤の状況といえる.また,2023年度から日本内視鏡外科学会技術認定制度において,食道,胃,大腸のロボット手術が審査対象となった.このことからも,今後は若い世代がロボット手術に着手する機会も急速に増加することが予測され,安全性を担保した術者教育は極めて重要な課題であると思われる.今後は現行ロボットのバージョンアップや新規参入ロボットなどを含め,ますます発展していく分野であることはいうまでもない.
今回は,消化器外科領域に焦点を絞って特集を企画させていただいた.各領域のエキスパートの先生方に解説をお願いしており,この特集号がロボット手術に携わる皆様の一助になれば幸いである.
藤田文彦
久留米大学医学部外科学講座
目次
特集:消化器外科領域におけるロボット手術の最前線
はじめに
藤田文彦
国内で使用可能な各ロボットの特徴
中内雅也・他
ロボット支援食道癌手術
大塚耕司・村上雅彦
ロボット支援胃切除術の最前線 ─ 高難度症例への発展
藤田康平・他
脾彎曲部癌に対するロボット支援手術
甲津卓実・他
ロボット支援肝切除の現状と今後の展望
曽山明彦・他
ロボット支援膵臓手術
松本 萌・他
ロボット支援手術の術者教育
布施匡啓・他
ロボット手術の今後の展開
石井雅之・他
TOPICS
疫学
なぜ性感染症はなくならないのか─ 性接触ネットワークの探求
伊東 啓・守田 智
連載
医療システムの質・効率・公正 ─ 医療経済学の新たな展開22
費用対効果の政策適用:日本と海外
福田 敬
遺伝カウンセリング ─ その価値と今後12
地域医療連携と遺伝カウンセリング
柳沢佳子・山口博紀
臨床医のための微生物学講座2
赤痢菌・サルモネラ・ビブリオ/コレラ
泉谷秀昌・荒川英二
FORUM
世界の食生活11
生を支えるハル イッケウ(食の背骨)─ 日本の先住民族アイヌの食生活
北原モコットゥナ
戦後の国際保健を彩った人々6
ポール・ファーマー
山本太郎
死を看取る ─ 死因究明の場にて3
生と死の境界線③
大澤資樹
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書籍情報
- ISBN:9784006028806
- ページ数:70頁
- 書籍発行日:2024年2月
- 電子版発売日:2024年2月7日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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