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- 1日3分自触習慣!触診ドリル 下肢・体幹編
商品情報
内容
触診ドリル。
それはペンもノートもいらない、究極の学習法。
■触診は大事!...だけど...
時間がない...
練習相手がいない...
場所がない....
■そんな人におすすめな学習法が“自触(じしょく)”
自触とは、『 “自”分の身体を“触”診する学習法』です。
自触は触れる感触・触れられる感触を同時に体感できるため、他人に対して触診するよりも効果的に学習できます。
■自触の3つのメリット
いつでもどこでも気軽にできる。
触れる・触れられる感触を同時体感できる。
必要なのは自分の身体と手だけ。
➡1日3分の自触習慣で触診マスターに!
【本書の3つの特徴】
1.いつでもどこでも効率よく練習できる
自触は1人でどこででも行うことができます。また、他人を触れるより、自分自身を触れるほうが、対象が良く分かる為、効率的に練習できます。自分自身を触れるのに遠慮は要りません。どんどん触れていきましょう。
2.専門用語を使わない分かりやすい文章構成
本書では、可能な限り解剖学用語や運動学用語を知らないでも肢位や運動が理解できるような文章構成にしています。そのため、初学者でもイメージしやすく、楽しく読めるように工夫しています。
3.臨床応用につながる知識も多数掲載
本書では各部位の初めに、対象部位の機能解剖学と臨床との接点についての解説があります。そのため、習得した触診技術をどのように臨床に応用するのかをイメージしながら練習できるので、効果的に学習できます。
序文
触診初学者に勧めたい「自触」という学び方
触診は医療の中で必須の評価技術ですが、習得が難しいため資格を取ってから技術研修会に参加してマスターするセラピストも多くおられます。そして技術を指導する中で気づくのは、他人を触れるより、自分自身を触れる方が、対象がよく分かるということでした。自身を触れることにより、触れる感触と触れられる感触を同時に経験できる。その触れ方や触れる強さ、探索の仕方などを直接感覚として学び取ることが、最も効率的であると確信したわけです。「自触」はその特徴を活かして、触診技術を今から学ぼうとする者が、より早く、より正確に対象を触知できるように導き、次のステージである他者の身体を的確に触れる技術、すなわち本来の触診につなぐ手段です。
実は、この本の原稿は10年前にほぼ完成していました。ではなぜこんなに時間がかかったのか?その理由は文章の表現を見直したからです。例えば、「指尖部で触れる」を「指先で触れる」、「肘関節90° 屈曲位、前腕最大回外位」を「肘を曲げて手のひらを顔に向ける」、「前腕回内位で手関節を尺屈する」なら「手のひらをテーブルに乗せ手を小指側に傾ける」などと表現することにより、解剖学用語・運動学用語を知らなくても肢位や運動が理解できます。同じ内容なら易しい(やさしい)表現の方がいいですよね。
専門用語には明確な定義があり、誤解を生じないという利点があります。ですから専門書を読んだり学術論文を作成したりするにはその理解が不可欠です。しかし「専門バカ」という言葉があるように、専門を極めるほど初学者の尺度を忘れてしまい、専門用語を使いこなせることこそが専門職としての価値だと思い込む方がいます。私もきっとそうでした。しかし大学教員となり、理学療法を初学者に教える立場となって感じたのは、本当に大切なのは、いかにやさしい言葉で分からない人に分からせるか? ということでした。医学・医療の世界に、今、足を踏み入れようとしている初学者には、難しい言葉よりも内容が分かる表現の方が楽しく学べるのではないでしょうか? 長い時間はその表現を見つけるために必要だったわけです。
触診技術はリハビリテーション関係者の評価や治療はもちろん、今、多くの運動療法関係者が利用し始めている超音波画像の撮像と解釈に大きく役立ちます。また、医療関係者に限らず、科学的なトレーニングを心掛けるアスリートやトレーナー、筋肉の強化やストレッチングに興味をもつスポーツ愛好家にも大切であり、自触はその入り口として利用していただけると思います。
自触の特徴は言うまでもなく、一人で、どこででも行うことができることです。自分自身の身体を触れるのに遠慮はいりません。どんどん触れていきましょう。自分自身で触れられない部位がないわけではありませんが、かなり多くの部位をカバーできました。自身の身体の構造がしっかり分かるまで、あるいは他者の身体をしっかりと触れられるようになるまで、本書を参考に繰り返してみてください。構造が理解できるようになれば専門用語が並んだ本の方が使いやすくなるでしょう。そうなったら卒業です。1日10個で1か月。そう考えると高い山ではありません。さあ、さっそく始めましょう。
本書(上肢編・下肢編)には約900枚の写真を掲載しています。そのモデルとして協力してくれた中部学院大学理学療法学科の学生たちに感謝します。また、難しい表現を優しく、易しくするために提案してくれた学生にも感謝します。本書のアイデアにためらいなく出版を勧めてくださった園部俊晴先生と「自触」という言葉を創造し献身的に協力くださった運動と医学の出版社の皆様、エイド出版にも本当にお世話になりました。この場を借りて深謝いたします。そして最後にいつも変わらず心身を支えていてくれた妻、敬子に一番の感謝をいたします。
2024年1月吉日
中部学院大学 看護リハビリテーション学部 理学療法学科
浅野 昭裕
目次
第1章 骨
1.腰部・骨盤
①腰部
腰椎棘突起
②骨盤外側から前方
腸骨稜
上前腸骨棘
下前腸骨棘
③骨盤前下方
恥骨結合
恥骨結節
④骨盤後方
上後腸骨棘
仙腸関節
坐骨
坐骨結節
2.股関節・大腿
①股関節前方
大腿骨頭
②転子部
大転子
大転子先端
転子間稜
3.膝関節・下腿
①膝関節前方
膝蓋骨
大腿骨膝蓋面
脛骨粗面
②膝関節外側
大腿骨外側顆
大腿骨外側上顆
脛骨外側顆
ガーディー結節
腓骨頭
③膝関節内側
大腿骨内側顆
大腿骨内側上顆
脛骨内側顆
内転筋結節
④下腿
脛骨前縁
脛骨内側縁
4.足関節・足部
①足関節前方
距腿関節 前方
距骨頭
距骨頚部
距骨滑車
②足関節後方
距腿関節 後方
距骨内側結節(距骨後突起)
距骨外側結節(距骨後突起)
③足関節内側および外側
外果
内果
④後足部
踵骨
踵骨隆起
踵骨の長母趾屈筋腱溝
腓骨筋滑車
載距突起
距骨下関節 内側
距骨下関節 外側
足根洞
⑤中足部
舟状骨
舟状骨粗面
距舟関節
踵立方関節
内側楔状骨
中間楔状骨
外側楔状骨
立方骨
第5中足骨粗面
⑥前足部
母趾中足骨
リスフラン関節外側部
リスフラン関節内側部
第2章 軟部組織(筋・靭帯・その他)
1.腰部・骨盤・股関節
①腰部
腰部多裂筋
最長筋・腸肋筋
腰方形筋
②腹部
腹直筋
外腹斜筋
内腹斜筋
③鼠径部周辺
スカルパ三角
大腿動脈
大腿神経
腸腰筋
恥骨筋
鼠径靭帯
大腿筋膜張筋
大腿外側皮神経
④殿部
大殿筋
中殿筋
小殿筋
梨状筋
大腿方形筋
仙結節靱帯
坐骨神経
上殿皮神経
⑤大腿前方
大腿直筋
外側広筋
内側広筋
縫工筋
⑥大腿後方
半腱様筋
半膜様筋
大腿二頭筋長頭
大腿二頭筋短頭
半腱様筋腱
⑦大腿内側
長内転筋
薄筋
伏在神経
大内転筋腱性部
2.膝関節・下腿
①膝関節前方および内側
膝蓋骨前滑液包
膝蓋下脂肪体
大腿四頭筋腱
膝蓋靭帯
内側膝蓋支帯
外側膝蓋支帯
内側膝蓋大腿靭帯
内側膝蓋脛骨靭帯
外側膝蓋大腿靭帯
外側膝蓋脛骨靭帯
膝内側側副靱帯
②膝関節後方および外側
腸脛靱帯前縁
腸脛靱帯後縁
大腿二頭筋腱
膝窩動脈
膝外側側副靱帯
③下腿前方
前脛骨筋
長趾伸筋
長母趾伸筋
浅腓骨神経
④下腿後方
腓腹筋
ヒラメ筋
脛骨神経
膝窩筋
⑤下腿外側
長腓骨筋
短腓骨筋
長腓骨筋腱と短腓骨筋(裏技)
腓骨神経
3.足関節・足部
①足関節内側
後脛骨動脈
長趾屈筋
後脛骨筋腱
三角靭帯脛舟部
三角靭帯脛踵部
三角靭帯後脛距部
脛骨神経内側踵骨枝
②足関節外側
前距腓靭帯
踵腓靭帯
後距腓靭帯
長腓骨筋腱
短腓骨筋腱
③足関節後方
アキレス腱
長母趾屈筋
長母趾屈筋腱
④足背
二分靭帯(踵立方靭帯)
二分靭帯(踵舟靭帯)
足背動脈
長趾伸筋腱
短趾伸筋
短母趾伸筋
⑤足底
母趾外転筋
短母趾屈筋
母趾内転筋斜頭
母趾内転筋横頭
小趾外転筋
足底神経
スプリング靭帯
足底腱膜
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書籍情報
- ISBN:9784904862629
- ページ数:244頁
- 書籍発行日:2024年1月
- 電子版発売日:2025年2月7日
- 判:B5変型
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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