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エビデンスに基づいた胆道癌診療ガイドライン 改訂第4版

  • ページ数 : 264頁
  • 書籍発行日 : 2025年6月
  • 電子版発売日 : 2025年7月15日
¥4,950(税込)
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商品情報

内容

【エビデンスに基づいた胆道癌診療ガイドラインが6年ぶりに改訂されました!】
今回の改訂では、「Minds 診療ガイドライン作成マニュアル2020」に準拠し、システマティックレビューに基づいて論文エビデンスの質を評価しました。
さらに、利益と害・負担のバランスに関する確実性、患者の嗜好性、資源への影響なども考慮し、エビデンスレベルのみに推奨度が左右されることのないよう配慮しました。
より実臨床での応用が行えるよう心がけて作成しておりますので、ぜひ胆道癌の患者さんの診療にお役立てください。

序文

第4版の序


胆道癌診療ガイドラインは2007年11月に第1版が出版されて以降,2014年11月に改訂第2版が,そして2019年6月に改訂第3版が出版されています。胆道癌診療にあたる臨床医にも本ガイドラインは浸透し,以前CQであった課題が,一般的に普通に行われるようになったため,BQに変わったものもあります。一方,改訂第3版が発刊されてから6年が経過し,薬物療法では大きな変革がみられ,その他,診療内容も少しずつ変化が認められるようになってきました。しかしながら,RCTの行いやすい薬物療法以外は,必ずしもエビデンスレベルの高い知見が得られているわけでなく,最初に出版された当時からの課題は十分に克服できた,とは言い難いものがあります。

そのようななか,今回の改訂では,日々の日常診療において,ともすれば各施設の独自の経験に基づいた診療が行われ,内容に格差があるであろうものを少しでも解決すべく,「Minds診療ガイドライン作成マニュアル2020」に準拠し,システマティックレビューをもとに論文エビデンスの質評価を行い,それに加えて,利益と害・負担のバランスに関する確実性,患者の嗜好性,資源の影響を考慮し,エビデンスレベルだけに推奨度の決定が左右されることがないよう,より実臨床での応用が行えるよう,心がけるようにしました。最終的には委員の80%以上の意見の集約が得られるまで討論を繰り返し,推奨度を決定しています。最終的な投票結果は各CQに記載してありますので,ぜひ参考にしてください。本ガイドラインが胆道癌患者にとって益となり,またその患者を診療する医師にとって少しでも参考となり,有用と感じていただければ,作成者としては嬉しい限りです。

一方で,ガイドラインがいかに日常診療において利用され,医師以外の職種あるいは胆道癌患者がどのように感じているか,については十分な検討ができていません。次回の改訂では,この点を明らかにして作業をすすめていただきたいと考えています。

最後に,この胆道癌診療ガイドライン第4版作成にあたり,お忙しい中,快くご協力いただき,多くの時間を費やしていただいた,すべての作成委員,協力委員,評価委員の先生方に心より感謝申し上げます。


2025年(令和7年)5月吉日

胆道癌診療ガイドライン第4版作成委員長
千葉大学大学院臓器制御外科学教授
大塚将之

目次

第4版の序

胆道癌診療ガイドライン第4版作成委員会

第3版の序

第2版の序

第1版の序

略語一覧

第Ⅰ章.胆道癌診療ガイドラインの目的・使用法・作成法

第Ⅱ章.診療アルゴリズム

①外科切除の可否

②切除可能

③切除不能

第Ⅲ章.予防・疫学

BQ1 胆道癌の危険因子にはどのようなものがあるか?

BQ2 膵・胆管合流異常には予防的手術を行うか?

BQ3 無症状の胆嚢結石症に対して胆嚢摘出術を行うか?

BQ4 どのような胆嚢ポリープに対して癌を疑うのか?

第Ⅳ章.診断

BQ5 胆道癌の診断にultrasonography(US),computed tomography(CT),magnetic resonance imaging(MRI)は有用か?

BQ6 乳頭部癌の診断に内視鏡検査は有用か?

CQ1 胆道癌の診断にEUSは推奨されるか?

CQ2 胆道癌の診断にFDG PET/PET-CTは推奨されるか?

CQ3 胆道癌の診断に胆道造影(ERC・PTC)は推奨されるか?

CQ4 胆道癌の診断に管腔内超音波検査(IDUS)は推奨されるか?

CQ5 胆道癌の診断に経口胆道鏡検査(POCS)は推奨されるか?

BQ7 胆道癌の診断に胆汁細胞診・生検を行うか?

CQ6 胆道癌における組織採取法としてEUS-TAは推奨されるか?

a:胆道癌が疑われる胆管狭窄病変に対する組織採取法として EUS-TAは推奨されるか?

b:胆嚢腫瘤性病変に対して組織採取方法としてEUS-TAは推奨されるか?

CQ7 胆道がんに対して包括的がんゲノムプロファイル検査は推奨されるか?

第Ⅴ章.胆道ドレナージ

BQ8 閉塞性黄疸を有する胆道癌切除企図例に対して,胆道ドレナージ前に造影 CTを行うか?

CQ8 肝門部領域胆管癌切除企図例に対する経乳頭的ドレナージは推奨されるか?

CQ9 閉塞性黄疸を有する肝門部領域胆管癌切除企図例の第一選択術前胆管ドレナージ方法として,内視 鏡的経鼻胆管ドレナージ(ENBD)は内視鏡的胆管ステント留置術(EBS),インサイドステント(IS)と比べて推奨されるか?

CQ10 閉塞性黄疸を有する遠位胆管癌切除企図例に対し,経乳頭的胆道ドレナージは推奨されるか?

CQ11 閉塞性黄疸を有する遠位胆管癌切除企図例に対する経乳頭的胆道ドレナージで covered self-expandable metallic stent(covered SEMS)を留置することは推奨されるか?

FRQ1 EUSガイド下胆道ドレナージは,閉塞性黄疸を有する切除企図胆管癌に対して有用か?

CQ12 閉塞性黄疸を有する非切除肝門部領域胆管癌に対して,uncovered self-expandable metallic stent(uncovered SEMS)は推奨されるか?

CQ13 閉塞性黄疸を有する非切除遠位胆管癌に対して,covered self-expandable metallic stent(covered SEMS)を用いた経乳頭的胆道ドレナージは,uncovered SEMSと比較して推奨されるか?

コラム 放射線治療を企図する胆管癌に対してはメタリックステントの留置を避けるか?

FRQ2 閉塞性黄疸を有する非切除胆道癌に対する胆管ドレナージ時の胆管内ラジオ波焼灼療法は有用か?

FRQ3 閉塞性黄疸を有する非切除胆道癌肝門部胆管閉塞では肝容積 50% 以上のドレナージが必要か?

BQ9 術前胆道ドレナージ中の発熱にはどのように対応するか?

BQ10 外瘻胆汁はどのように利用するか?

第Ⅵ章.外科治療

BQ11 胆道癌切除後の予後因子はどのようなものか?

BQ12 腫瘍の進展度からみた切除不能胆道癌とはどのようなものか?

BQ13 門脈塞栓術(PVE)はどのような症例に行われるか?

BQ14 術前の残肝予備能評価はどのように行われるか?

BQ15 胆道癌肝切除後の死亡率の現状はどうか?

CQ14 肝動脈切除再建を伴う肝切除は推奨されるか?

CQ15 肝葉切除を伴う膵頭十二指腸切除は推奨されるか?

CQ16 遠位胆管癌,十二指腸乳頭部癌に対する低侵襲手術(腹腔鏡下/ロボット支援下膵頭十二指腸切除術)は推奨されるか?

CQ17 深達度T2までの胆嚢癌に対する低侵襲手術(腹腔鏡下/ロボット支援下)は推奨されるか?

FRQ4 肝門部領域胆管癌に対する低侵襲(腹腔鏡下/ロボット支援下)手術は有用か?

BQ16 肝外胆管に直接浸潤のない胆嚢癌に肝外胆管切除を行うか?

BQ17 肝浸潤を疑う胆嚢癌にはどのような肝切除を施行するか?

BQ18 胆嚢摘出後深達度ss以上の胆嚢癌が判明した場合に追加切除を行うか?

CQ18 十二指腸乳頭部腫瘍に内視鏡的/外科的乳頭切除術は膵頭十二指腸切除術に比し推奨されるか?

CQ19 術中胆管切離断端上皮内癌陽性例に胆管の追加切除は推奨されるか?

CQ20 術前生検で確定診断がつかないが,胆管癌を否定できない症例に対する外科治療は推奨されるか?

CQ21 胆道癌の周術期における胆汁返還,シンバイオティクス投与,運動・栄養療法は推奨されるか?

CQ22 胆道癌手術は手術数の多い施設が推奨されるか?

FRQ5 胆道癌におけるborderline resectable症例とはどのようなものか?

FRQ6 切除不能胆道癌に対するコンバージョン手術は有用か?

FRQ7 肝門部領域胆管癌に対する肝移植は有用か?

FRQ8 残肝容積不足例に対する計画的二期的肝切除術,liver venous deprivationは有用か?

FRQ9 胆道癌に対する術後経過観察はどのように行うか?

第Ⅶ章.薬物療法

CQ23 切除不能胆道癌に対してファーストラインの薬物療法は何が推奨されるか?

CQ24 切除不能胆道癌に対するセカンドラインの薬物療法は推奨されるか?

CQ25 切除可能胆道癌に対する術前化学療法は推奨されるか?

CQ26 根治切除後胆道癌に対する補助化学療法は推奨されるか?

CQ27 閉塞性黄疸を伴う切除不能胆道癌に対する薬物療法はどこまで減黄して開始することが推奨されるか?

第Ⅷ章.放射線治療

FRQ10 切除不能胆道癌に放射線治療,または化学放射線療法は有用か?

FRQ11 胆道癌切除例に対する術後放射線療法・術後化学放射線療法は有用か?

第Ⅸ章.病理

BQ19 胆道における腫瘍類似病変にはどのようなものがあるか?

BQ20 胆道のIPNB,BilIN,dysplasiaとはどのようなものか?

BQ21 がんゲノム医療に対応した病理検体はどのように取扱うのか?

第文献検索式(データベース,検索年限,検索式,検索件数)

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書籍情報

  • ISBN:9784865176445
  • ページ数:264頁
  • 書籍発行日:2025年6月
  • 電子版発売日:2025年7月15日
  • 判:A4判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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