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- 脳・脊髄の画像診断 "鑑別診断力"を磨く厳選22題
商品情報
内容
研修医・若手医師必携!神経内科医・脳外科医・放射線科医も臨床で使える画像診断専門書。どれだけ解ける?鑑別可能?前頭葉を刺激する基本・難問・超難問にあなたも挑戦!
序文
「脳梗塞という触れ込みだったけど,どうも違う......」,「炎症か腫瘍と思うんだけど,どっちだろう......」,「画像的な鑑別はそうであるとして,どうやって確定しようか......」.そういった経験をお持ちなら,本書がお役に立てるだろう.
本書は,雑誌『脳神経外科速報』の約2年にわたる連載「見逃し危険!MRIで迫る中枢神経疾患の画像診断」に大幅に加筆修正したものである.同連載は,前述のように各科の医師(研修医,レジデント,専門医)および医学生が参加する神経放射線カンファレンスで検討された症例の中で,特に興味深いものが元になっている.おのずと,脳・神経疾患にかかわる医療者が診療科や立場を超えて共有すべき内容になっている(あるいは,そのように意図して構成した).
その特徴は,連載時のタイトルが示すように,MRIを軸とした画像診断を症例に即して考えようというスタンスにある.つまり「症例に基づく画像診断」の本というわけだが,見方を変えれば「画像診断に基づく症例検討」の本ということもできる.実際の臨床で,担当医にとって画像所見を適切に解釈することが重要なのは言うまでもないが,画像からうまく診断を絞れたとしてもそれでおしまいではなく,むしろそこからさらに臨床的判断を下すことになる(診断の確定,治療方針の決定,フォローアップ等々).また読影医としても,臨床的文脈を共有することでより的確な画像診断が可能になるのではないかと思う.本書が画像診断を軸に,そこに至る過程やその先の見通しについても考えるヒントを与えるとすれば,編者らとして望外の喜びである.
最後に,監修の労をお取りいただいた徳島大学放射線科 原田雅史先生,推薦文をお寄せいただいた脳神経外科 永廣信治先生,連載から本書出版に至るまで企画・編集・校正等に関してお世話になったメディカ出版編集部 岡 哲也氏に感謝の意を表する.
徳島大学大学院医歯薬学研究部臨床神経科学分野
藤田 浩司
目次
・推薦のことば
・監修のことば
・序文
・執筆者一覧
1章 大脳白質を含む病変
◆1 皮質直下の拡散強調画像高信号
・パソコンが使えなくなり退職した62歳男性
・Coffee Break (1) Window調節の重要性
◆2 亜急性に拡大する両側白質病変
・腎移植後に多彩な巣症状を呈した59歳女性
◆3 後方優位の白質病変および血管狭窄
・突然の頭痛,痙攣をきたした40歳女性
・Coffee Break (2) ASLの標識エラー
◆4 年単位で持続する大脳白質の拡散強調画像高信号
・症例1:母と同様に若年性認知症を呈した52歳女性
・症例2:24歳時から運動・認知機能障害が進行した男性
◆5 右大脳半球から脳梁膨大部に及ぶ広範囲な病変
・左同名半盲にて発症した77歳男性
・Coffee Break (3) 微弱な増強効果の検出に造影FLAIR
◆6 大脳白質・線条体に相次いで出現する拡散低下
・急に工事現場の作業ができなくなった68歳男性
・Coffee Break (4) 拡散強調画像高信号に要注意!
2章 大脳基底核を含む病変
◆1 片側基底核のT1強調画像高信号
・右手足が勝手に動きはじめた80歳女性
・Coffee Break (5) MRI conditional
◆2 基底核における左右対称の浮腫性病変
・透析後に急に動けなくなった71歳男性
◆3 基底核におけるT1強調画像の顆粒状高信号
・肺腺癌治療中に種々の神経症状を呈した64歳女性
◆4 基底核および側脳室三角部の病変
・急速にADL低下をきたした68歳女性
・Coffee Break (6) MRI用Gd造影剤の副作用について最新のトピックス
◆5 脳実質・脳表におけるT2*強調画像低信号
・軽度の認知機能障害と歩行失調を呈する68歳女性
3章 脳幹を含む病変
◆1 亜急性に経過した基底核および脳幹部病変
・頭痛,ふらつきを訴えた40歳男性
・Coffee Break (7) MR spectroscopy
◆2 中脳黒質におけるT1強調画像高信号
・発熱・意識障害・四肢麻痺を呈した78歳女性
◆3 脳室周囲および延髄背側の病変
・心因性障害と考えられていた39歳女性
4章 脊髄・その他の病変
◆1 変形性頚椎症を伴い徐々に増大する上位脊髄病変
・四肢不全麻痺を呈した70歳男性
◆2 圧迫骨折を伴う下位脊髄病変
・両下肢の筋力低下で発症した80歳女性
・Coffee Break (8) ASLのアーチファクト
◆3 側脳室三角部付近の占拠性病変
・進行する感覚性失語で発症した38歳男性
◆4 眼窩内占拠性病変
・亜急性に視力低下をきたした70歳男性
5章 脳血管障害を示唆する病変
◆1 脳表近傍におけるT2*強調画像低信号
・右手の使いにくさを主訴に受診し,突然意識消失した38歳男性
・Coffee Break (9) GRE法・FSE法
◆2 大脳半球に多発するT2*強調画像の点状低信号
・胸腔洗浄中に左片麻痺をきたした74歳男性
・Coffee Break (10) Saturation pulseによるフロー・アーチファクトの軽減
◆3 右側頭葉から島回における病変
・徐々に意識障害が進行した48歳女性
◆4 両側大脳半球に散在するT2*強調画像低信号
・転倒後,意識障害を呈した78歳女性
・参考図書・Webサイト
・索引
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書籍情報
- ISBN:9784840457897
- ページ数:216頁
- 書籍発行日:2016年5月
- 電子版発売日:2017年7月21日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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