エビデンスに基づく 皮膚科新薬の治療指針

  • ISBN : 9784521749174
  • ページ数 : 352頁
  • 書籍発行日 : 2021年6月
  • 電子版発売日 : 2021年6月16日
  • 判 : B5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
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¥9,680 (税込)
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商品情報

皮膚科領域でこの数年間に上市された新薬の上手な使い方,あるいは今後上市が確実な新薬の情報を伝授する単行本。疾患別に取り上げる新薬は「どんな薬か」「どこが新しいのか」「対象はどんな患者さんか」をはっきり示し,薬の臨床データのエビデンスや問題点もきっちり記載している。 臨床に役立つのはもちろん,皮膚科疾患における新薬の動向と今後の展望も情報として得られる。

あわせて読む → 「エビデンスに基づく」シリーズ

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■ 序文

はじめに

私が医師になった1996年は,アトピービジネスが横行し,またステロイドフォビアとなった結果,ひどい状態になって大学病院に来院されるアトピー性皮膚炎の患者が後を絶たなかった.なんとかしなければと思うものの,結局ステロイド外用薬と苦し紛れの抗ヒスタミン薬くらいしか治療の選択肢がなく,ときに無力感すら覚えることもあった.この状況を打開できないものかと大学院に入学し,アトピー性皮膚炎の病態解明に努めた.それから約20年が経ち,国内外から病態の鍵となるフィラグリン遺伝子の変異やサイトカインなどが次々と同定され,2018 年にはデュピルマブ,さらには2020年にはデルゴシチニブ外用薬とバリシチニブの内服薬が承認されるに至った.アトピー性皮膚炎のみならず,この数年間における新薬の開発ラッシュには目を見張るものがある(それを支えてきたのは,基礎研究者の地道な努力でもあることを改めて付言しておきたい).

疾患に苦しむ患者にとって,治療の選択肢が増えたことは朗報であるが,同時に我々に課せられた責任も大きい.たとえばIL-4受容体の中和抗体を用いるには,IL-4受容体の役割をきちんと理解しておく必要があるし,アトピー性皮膚炎以外のアレルギー疾患にも効果を発揮するため,他科との密な連携が求められる.また,薬に副作用はつきものであるから,それらをきちんとフォローしていかねばならない.それに,新薬の薬価はおおむね高く,処方して効果がなかったら患者に申し訳が立たない.アトピー性皮膚炎の臨床像は,各個人によって様々であり,我々もどのような臨床型に効果がありそうかを綿密に考える必要が生じてくる.近い将来,アトピー性皮膚炎にも幾つかのサブタイプが明確に定義され,それに応じた治療薬を選択する必要が出てくるのではなかろうか.

本シリーズにおいて,私の恩師である宮地良樹先生とは二度目の編著となったが,本書はまさにその時代の要請に応えたものである.「患者を診る限り,医者は死ぬまで勉強を続けないといけない」と言われたものだが,今まさにそのことを実感する.

本書がその一助となることを願っている.


令和3年 新緑の京都にて

京都大学医学研究科皮膚科教授
椛島健治

■ 目次

1章 アトピー性皮膚炎

1.アトピー性皮膚炎 新薬の動向

2.生物学的製剤

3.ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬:外用薬

4.開発中新薬① ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬:内服薬

5.開発中新薬② モノクローナル抗体製剤

2章 乾癬

1.乾癬治療 新薬の動向

2.生物学的製剤の使い分け

3.PDE4阻害薬

4.モノクローナル抗体製剤(膿疱性乾癬,掌蹠膿疱症)

5.顆粒球単球吸着除去療法(膿疱性乾癬,乾癬性関節炎)

3章 悪性黒色腫

1.悪性黒色腫治療-新薬の動向

2.免疫チェックポイント阻害薬

3.BRAF阻害薬,MEK阻害薬

4章 ヘルペス

1.帯状疱疹ワクチン

2.再発性単純疱疹のpatient initiated therapy(PIT)

3.抗ヘルペスウイルス薬

4.水痘・帯状疱疹ウイルス抗原キット

5章 爪白癬

1.爪白癬治療-新薬の動向

2.経口抗真菌薬

6章 蕁麻疹

1.抗IgEモノクローナル抗体製剤

2.抗ヒスタミン薬

7章 その他の疾患

1.血管肉腫

2.乳児血管腫

3.結節性硬化症

4.表皮水疱症

5.ピレスロイド抵抗性アタマジラミ

6.化膿性汗腺炎

7.Behçet病

8.強皮症

9.皮膚リンパ腫

10.エリテマトーデス

11.男性型脱毛症

8章 今後の新薬への期待

1.重症痤瘡

2.酒皶

9章 unmet needsのある皮膚疾患治療薬の開発動向

1.白斑

2.伝染性軟属腫

3.尋常性疣贅

4.円形脱毛症

■ 特記事項

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