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眼科 2019年11月号 61巻12号 特集 黄斑萎縮の病態・原因・対応【電子版】

  • ページ数 : 110頁
  • 書籍発行日 : 2019年11月
  • 電子版発売日 : 2019年11月15日
¥3,080(税込)
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商品情報

内容

学界のトピックス、診療のコツ、臨床現場からの症例報告。どこから紐解いても日々の診療に役立つ内容満載の、気軽に読める眼科専門誌です。
■特集 黄斑萎縮の病態、原因、対応
 序論
 1.黄斑萎縮の病態と検査
 2.強度近視眼の黄斑萎縮
 3.加齢黄斑変性における黄斑萎縮
 ほか

序文

序論

さまざまな視神経疾患の終末像が視神経萎縮となるように,黄斑萎縮は多くの黄斑疾患の終末像で,日常診療においても視力低下を訴える患者さんでしばしば認める所見である。

今回の特集では黄斑萎縮の病態と一般的な検査に関して解説した後,強度近視,加齢黄斑変性,慢性中心性漿液性脈絡網膜症,黄斑ジストロフィにおける黄斑萎縮について解説をお願いした。最後に治療の困難な黄斑萎縮眼で残った視機能を有効に利用するための偏心視の訓練について紹介した。

黄斑萎縮眼の診断において,かつてはフルオレセイン/インドシアニングリーン蛍光造影検査が行われたが,萎縮の範囲を把握するには眼底自発蛍光写真がわかりやすい。また視力は当然不良であるが,白内障のような混濁性疾患での視力不良と異なり,中心絶対暗点による視力低下であるので,視野検査でその範囲と程度を把握することの重要性を指摘した。

強度近視眼にみられる近視性黄斑症については進行期分類が国際的な診断ガイドラインに報告されている。黄斑萎縮はカテゴリー4 の最終像とされているが,脈絡膜新生血管(CNV)発生後にみられるCNV 関連黄斑萎縮のことが多い。

加齢黄斑変性(AMD)のうち萎縮型AMD でみられる地図状萎縮(GA)は軟性ドルーゼンから生じる場合や網膜色素上皮剥離が虚脱して生じる場合などがある。萎縮型AMD に滲出性病変であるCNV が発症することもあるが,逆に滲出型AMD のCNV に対する抗VEGF 剤治療後に黄斑萎縮を生じることもある。近視性CNV に続発するCNV 関連黄斑萎縮と同様の機序かもしれない。中心性漿液性脈絡網膜症(CSC)のうち,6 か月以上漿液性網膜剥離(SRD)が持続したり,再発と寛解を繰り返したりする症例では,黄斑部のSRD がみられない時期でもOCT で視細胞障害や外顆粒層の菲薄化を示す慢性のCSC がみられる。Descending atrophic tract と呼ばれる所見を示す症例では,網膜色素上皮萎縮巣が中心窩を巻き込むと黄斑萎縮の原因となる。また近年提唱されたpachychoroid spectrum disease のなかには滲出型病変であるpachychoroid neovasculopathy以外にpachychoroid geographic atrophy の病型が含まれる。遺伝性疾患である黄斑ジストロフィにはさまざまな病型が含まれる。

錐体ジストロフィ,卵黄様黄斑ジストロフィ,Stargardt 病などの病型では進行期には黄斑萎縮の像を示す。

黄斑萎縮で中心絶対暗点になっている場合,回復は期待できない。しかし萎縮網膜周囲の比較的感度の良好な網膜部位で固視する偏心視の能力を獲得できれば,解剖学的な改善なしに視力が向上し,視能率をアップできる。眼底視野計のうちmaiaTM では偏心視を誘導する訓練が可能である。


飯島 裕幸

目次

特集 黄斑萎縮の病態、原因、対応

序論

1.黄斑萎縮の病態と検査

2.強度近視眼の黄斑萎縮

3.加齢黄斑変性における黄斑萎縮

4.慢性型中心性漿液性脈絡網膜症と黄斑萎縮

5.網膜ジストロフィと黄斑萎縮

6.黄斑萎縮眼のリハビリ(中心窩外固視訓練)

綜説

緑内障と黄斑疾患

Pachychoroid関連疾患

白内障手術のトラブルシューティング

2.小瞳孔症例の白内障手術

原著

眼アレルギー症状に対する洗眼の有効性

翻転内境界膜弁による円孔被覆法で治療した高度近視黄斑円孔網膜剥離の手術成績

臨床報告

若年糖尿病患者に発症した両眼網膜中心静脈閉塞症1例の長期経過


※都合により、掲載論文が変更になる場合がありますので御了承下さい

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