第64巻10号：わが国におけるマイクロサージャリーは，穿通枝皮弁などの分野で世界をリードし続け，消化器外科などの外科系他領域に応用することで，さらに発展してきた。一方，他領域もさまざまな技術開発が進んでおり，マイクロサージャリーの発展には，他領域からの技術導入も不可欠である。本特集では，新技術導入に...

第64巻9号：日本では分野外と見なされる尿道下裂手術が欧米では形成外科分野と認識されているように，その範囲は国や時代によって異なる。本特集では，日本では形成外科分野とは認識されていない分野で活躍されている先生方に，知識と技術，各分野を形成外科医が担当するのがふさわしいと考えられる根拠についてご記載い...

第64巻8号：口唇口蓋裂は，口唇，外鼻，口蓋，顎それぞれの部位に対して治療が行われ，手術のタイミングや方法はさまざまである。どのように周術期を管理し，患者指導すべきかは，術者のみならず研修中の医師にとっても重要なテーマと考えられる。手術までの準備処置や術後治療など，周術期管理法を呈示する。（「企画に...

第64巻7号：慢性静脈不全症（CVI）は古典的な慢性疾患であり，適切な診断と治療，予防が施行されなければ再発率が高い。一般形成外科においても，CVIの静脈血流動態から病態生理を把握し，診断と治療，再発予防がされることが望ましい。本特集では，豊富な経験をおもちの先生方に執筆を依頼し，病態，診断，治療に...

第60巻2号：刺青の除去に関して，外科的治療やレーザー治療などさまざまな治療法の報告があるが，一定の手法は確立されてはいない。また，刺青の部位や色調，大きさの多様性により，一定の手法が確立できていない。刺青除去治療の基本原則を理解することは，形成外科医にとって必須ではないかと考え本特集を企画した。（...

第60巻3号　顔面は常に露出されている部位であり，醜状瘢痕は患者の大きな負担になる。顔面の瘢痕を整容的に改善することは、患者のQOLの向上に大きく寄与する。これを行えるのは形成外科医のみであり，その技術の修得は形成外科医にとって必須である。（「企画にあたって」より） ≫ 「形成外科」最新号・バックナ...

第60巻1号　眼瞼下垂症は新聞などのマスメディアでも取り上げられることが多くなっているが，眼瞼・眼窩の形成外科的疾患に関する特集はあまり組まれていない。本号は形成外科と眼科のエキスパートの先生方にご執筆いただき，双方のご意見を見聞することで，より幅広く偏らない知識と経験を追体験できるように企画した。...

第64巻増刊号：原典には，教科書や論文中の引用だけでは感じ取れない味わいがあり，解説本の図表からは得られない驚きや感動がある。本増刊号は，形成外科医としてのスタートラインに立った先生方に向けて，その基盤となる古典的で必須の知識を提供する目的で企画した。各分野のエキスパートに，これぞという論文を推薦し...

第60巻4号　形成外科の再建手技は，頭頸部癌の外科治療に貢献を果たしてきた。だが，頭頸部再建手術後の合併症率は30%前後との論文報告も多く，術後成績の向上のためには術前危険因子の把握，術後感染症の予防策や術後管理の徹底などのほか，嚥下・構音・咀嚼といった機能をより良く再建する工夫も追求し続ける必要が...

第60巻6号：頭頸部に生じた動静脈奇形は，患者のQOLを大きく下げるだけでなく，治療が極めて難しい疾患である。部分切除や中途半端な硬化・塞栓療法は，腫瘍の再増大や潰瘍形成を促し，患者のQOLを悪化させることもある。本疾患の治療を行うにあたって，その特徴と治療法を熟知することが必要である。（「企画にあ...

第60巻5号　東洋人の内眼角に存在する贅皮(蒙古襞)の形状は顔貌に大きな影響を与える。一般的には贅皮の形状の修正を希望して形成外科・美容外科を受診する。一方，下眼瞼形状の修正を希望する患者は40代以降が多くなる。抗加齢医学の流行に伴い，下眼瞼形成術の需要は今後さらに高まることが予想される。（「企画に...

第60巻8号　本特集は，生検時にどの部分を採取すれば皮膚病理医にとって診断しやすいのか，組織固定時の適切なホルマリンの液量，迅速病理診断の信頼性はどの程度か，一般病理医の皮膚病理診断はどの程度信頼できるのかという，皮膚病理診断ができない人こそが知っておかなければならない「皮膚病理診断の常識」を扱う。...

第60巻9号　2016年に開催された米国形成外科学会では，日本が初めてGuest Nationに指名され，多くの優遇措置を受けた。日形会では2016年当初から演題の募集を行い，国際委員会の審査を経て理事会で承認された演題を米国形成外科学会(ASPS)事務局に推薦した。その結果，すべて採択され発表の機...

第60巻10号　乳房インプラントによる乳房再建が保険診療として認められて以降，乳房再建は形成外科領域の主要なポジションを占めつつある。しかし，再建乳房に対する工夫だけでは対称性が得られず，健側乳房に対しても何らかの形成術が必要となる症例も見られる。今後，形成外科医にとって健側乳房も含めた乳房再建手技...

第60巻11号　2016年9月，第5回世界創傷治癒学会がイタリアで行われ，日本からも多くの先生方が参加された。今回，本学会に出席された先生方から演題をご推薦いただいた。読者の皆様が創傷治癒に関する世界のトピックを知ることで，今後の日本における臨床や基礎研究の発展につながれば幸甚である。（「企画にあた...

第60巻12号　形成外科の治療にあたって，レーザーはすでになくてはならない存在である。一方で，一部の医師がレーザーに対する充分な知識と経験を得ることなく治療を行い，多くの合併症が生じているのも事実である。その危険性を啓蒙するとともに，今後のレーザー治療がより安全なものになっていけばと考え，本特集を企...

第64巻6号：眼瞼痙攣はきわめて難解かつ難治な疾患で，脳神経内科，眼科，形成外科の3科で，それぞれ違った視点からアプローチされている。本特集は，3科の先生全員から，専門的立場から見た本疾患の病態生理と治療法について示唆に富む論文をご執筆いただき，眼瞼痙攣の全体像と将来像が見えてくる内容となった（「企...

第61巻1号　現在はチタンメッシュなど各種の生体埋入材料が開発され，施設によって用いられる再建材料が異なるという状況である。良い結果を得られるか否か，使いやすさ，合併症の有無などに関してそれぞれの材料を比較することは，常に行う必要がある。（「企画にあたって」より） ≫ 「形成外科」最新号・バックナン...

第61巻2号　局所皮弁による顔面皮膚欠損修復術は，形成外科医にとって最も基本的かつ重要な手技の1つであり，多くの教科書が上梓されている。今回，レジデントがポイントをあらかじめ整理して手術に臨み，自分が手術する時の参考にできるよう，経験豊富な先生方に執筆を依頼した。（「企画にあたって」より） ≫ 「形...

第61巻4号　形成外科領域において使われる医療材料は古来からさまざまなものがあるが，数年あるいは数十年の単位で消えていくものも含まれている。日本の形成外科60年という節目の年に，形成外科領域において現代では使われなくなった材料から，現在使われている多種多様の材料まで，review(総説論文)的に執筆...