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- 医学のあゆみ282巻10号 AIホスピタルの社会実装
商品情報
内容
・医療は医学領域のみならず,薬学,工学,ゲノム解析技術の進歩に伴って高度化,複雑化,多様化してきた.
・高度な医療技術を現場に還元しつつ,現場の負担を軽減するためには,AIやデジタルを駆使したイノベーションの創出とそれを活用するためのインフラ整備が不可欠である.
・医療のデジタル化,AI化が医療現場での働き方改革,質の高い医療の維持,そして人間的で共感的な医療の提供に役立つであろう.
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序文
はじめに
医療は医学領域のみならず,薬学,工学,ゲノム解析技術の進歩に伴って高度化,複雑化,多様化してきた.そのため研究者,医療関係者,患者・家族との知識ギャップが大きくなり,丁寧でわかりやすい説明などを含め,医療従事者への物理的・精神的負荷が過度になってきている.新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の大流行は,わが国の医療が直面している大きな課題,すなわちデジタル化,AI 化の大きな遅れを顕在化させたといえる.紙ベースでの新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染陽性者の報告やワクチン接種記録など,20 世紀のまま停滞している感がある.しかし,いかなる環境下であっても心の通った人間性に満ちた医療を提供することが,医療に従事する者の使命であることは変わらない.
高度で先端的な医療技術を医療現場に還元しつつ,医療現場の負担を軽減するといった一見相対する目標を実現するためには,AI やデジタルを駆使した医療イノベーションの創出とそれを社会のなかで活用するためのインフラ整備が不可欠である.世界のなかでもきわだった高齢化社会となっている日本にとっては,医療の質の維持,要介護人口の減少,就業人口の維持などの課題を克服することに,国の将来がかかっているといっても過言ではない.
医療の質を考える時,診察現場で医師がパソコンのモニターとキーボードに目を奪われ,患者の目を見て話す時間が限られることは大きな問題である.また,看護師は看護記録に勤務時間の約30%を割く状況となっており,患者に対面すべき時間が減少してきている.もし,これらの診察・看護記録をAI が自動的に会話をテキスト化し,それらのサマリーを作ることができれば,医療従事者が記録に割く時間が軽減され,人間対人間の心の通ったケアに時間を割くことができるはずである.さらに,医療技術の進歩で多くの検査・画像データが生み出されているが,医療に関する知識量やデータ量は人間の記憶能力や解析能力を超えており,これらが必然的にヒューマンエラーにつながる危険性も高くなっている.特に,日本では画像・病理検査の数に比べて専門医の数が相対的にかなり少ないため,より迅速で正確な診断をするためのAI の活用に迫られている.
中村祐輔
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事長
目次
第1土曜特集:AI ホスピタルの社会実装
はじめに 中村祐輔
セキュリティの高い医療情報データベースの構築とAIを用いた医療記録の音声入力による自動文書化 大平 弘
医療用ビッグデータ利活用に向けた秘密分散・秘密計算技術の適応 櫻井陽一
医療用語集による診断補助システム・自動音声入力の性能向上を目指して 一圓 剛
人とテクノロジーの協調による医療現場の働き方改革─タブレット・ロボット・アバターを用いた実証事例 宇賀神 敦
AIを用いた診療時記録の自動文書化 権藤章彦
救急医療現場における音声入力システムの活用 園生智弘・他
リキッドバイオプシーとAIの活用によるがん診断 清谷一馬・中村祐輔
医療AIプラットフォームのサービス事業基盤と医療AIサービスの企画・開発 八田泰秀
医療AI技術の普及にむけた日本医師会AIホスピタル推進センターの取り組み 吉田澄人
医療の現場におけるAI技術の活用に向けた取り組み 武井明則
内視鏡AI操作支援技術の研究開発 池田裕一・上條憲一
がん研有明病院におけるAIホスピタルの取り組み─人工知能を有する統合がん診療支援システムの開発 小口正彦・他
大阪大学医学部附属病院におけるAIホスピタルの取り組み 川崎 良・他
慶應義塾大学病院におけるAIホスピタルの取り組み 洪 繁・他
国立成育医療研究センターにおけるAIホスピタルの取り組み 中村和昭・五十嵐 隆
地域基幹病院におけるAIを活用した働き方改革への取り組み 長堀 薫
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書籍情報
- ISBN:9784006028210
- ページ数:120頁
- 書籍発行日:2022年9月
- 電子版発売日:2022年8月31日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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