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J. of CLINICAL REHABILITATION31巻5号 回復期リハビリテーション病棟での高次脳機能障害リハビリテーション

  • ISBN : 9784006203105
  • ページ数 : 100頁
  • 書籍発行日 : 2022年5月
  • 電子版発売日 : 2022年5月9日
  • 判 : B5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
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¥2,640 (税込)
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商品情報

回復期リハビリテーション病棟での高次脳機能障害リハビリテーション
高次脳機能障害リハビリテーションにおける回復期リハビリテーション病棟の役割
回復期リハビリテーション病棟におけるリハビリテーションの概要
回復期における記憶障害,注意障害,遂行機能障害の評価と対応 ほか

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■ 序文

特集にあたって


高次脳機能障害者のリハビリテーションは急性期病院における脳外傷や脳卒中の治療に始まり,回復期のリハビリテーションを経て,退院後の自宅等での生活,そして就労や社会参加に向けた社会リハビリテーションまで長期間にわたる.

高次脳機能障害は「目に見えない障害」であるため,家族に理解していただくためには丁寧な説明と時間が必要であるが,われわれ医療従事者にしても,特に高次脳機能障害に精通していないスタッフのいる回復期リハビリテーション病棟の場合には,障害についての理解不足のために患者に不適切な対応をしてしまうことがある.

急性期病院の入院期間短縮の影響で,現在の回復期リハビリテーション病棟には,脱抑制症状が強い高次脳機能障害患者が多く入院してきており,その対応に苦慮して薬物使用をはじめとする各種抑制が行われている.長い経過の中では,このような時期は一時的であることが多いが,それを理解せずに抑制を強化してしまった状態での自宅退院や転院を帰結にしていることもあるようだ.一方,回復期リハビリテーション病棟では心理職の配置が少なく,記憶障害,注意障害,遂行機能障害,そして脱抑制等の評価は言語聴覚士や作業療法士に委ねられている場合が多く,この時期にどのような評価を行うか,そしてその結果を医師,看護師も含めたチームでどのように活かしているかは,病院による差が大きい.また回復期リハビリテーション病棟では通常は介護保険対象の高齢入院患者が多いことから,非高齢者における退院後の社会参加や就労移行への準備や情報提供に不慣れな場合もある.

現在では各都道府県に高次脳機能障害支援拠点機関が設けられており,高次脳機能障害者に関する相談や訓練を実施したり,また地域の自立訓練や就労移行支援機関,障害者就業・生活支援センター等と連携をとりながら当事者の生活や社会参加の支援を行ったりしている.このような退院後の社会資源について,回復期リハビリテーション病棟のスタッフにもよく知っていただき,急性期から社会参加まで長期にわたる高次脳機能障害のリハビリテーションにおいて,回復期リハビリテーション病棟がどのような位置付けにあり,何を期待されているかを再確認していただきたいと思う.

この特集では回復期リハビリテーション病棟スタッフの役に立つ,高次脳機能障害リハビリテーションの基本的事項について,経験の浅い看護師やリハビリテーション療法士にも理解しやすい平易な表現を用いて解説いただくことを執筆者にお願いした.複数の執筆者が,スタッフ間でのリアルタイムの情報共有や,患者の多様な症状に対してチームでアイディアを出し合って工夫することの重要性を強調されている.本特集が高次脳機能障害者対応に悩む回復期リハビリテーション病棟スタッフの,そして障害当事者のお役に立つことを願っている.


(編集委員会)

■ 目次

回復期リハビリテーション病棟での高次脳機能障害リハビリテーション

高次脳機能障害リハビリテーションにおける回復期リハビリテーション病棟の役割  吉野修

回復期リハビリテーション病棟におけるリハビリテーションの概要  青木重陽

回復期における記憶障害,注意障害,遂行機能障害の評価と対応  原寛美

回復期の高次脳機構障害に伴う脱抑制(社会的行動障害)への対応  田畑阿美,村井俊哉

回復期リハビリテーション病棟における高次脳機能障害への看護  高木真希

回復期リハビリテーション病棟における高次脳機能障害の作業療法  熊谷将志,坂田祥子

連載

巻頭カラー  症例でつかむ!摂食嚥下リハビリテーション訓練のコツ

7.神経筋疾患に対する舌尖挙上訓練のコツ  保田祥代,小口和代・他

リハビリテーションと薬剤

11.リハビリテーションでよく処方される薬剤とその副作用:①抗精神病薬  奥中(森脇)美早

ニューカマー リハ科専門医

櫻井桃子

慢性疼痛のリハビリテーション

2. 運動による疼痛抑制(exercise induced hypoalgesia)のメカニズム  上勝也,田島文博・他

知っておきたい神経科学のキィワード

3.使用依存性可塑性(use-dependent plasticity)  服部憲明

回復期・生活期リハビリテーション医療に必要な内科的管理

2. 慢性腎臓病・排尿障害  伊藤修

リハビリテーションスタッフがかかわるチーム医療最前線

15.福岡大学病院におけるリハビリテーションスタッフがかかわるチーム医療および多職種連携  鎌田聡,塩田悦仁・他

リハスタッフが知っておくべきプレゼン(学会発表・講演)のコツ

12.魅せるスライド:2. 研究発表で使えるプレゼンテクニック  前田圭介

臨床研究

日本版リバーミード行動記憶検査児童バージョンの妥当性  橋本圭司,竹厚誠・他

書評

『排泄リハビリテーション 理論と臨床 改訂第2版』  山西友典

■ 特記事項

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