オンライン診療を始める前に読む本

  • ページ数 : 88頁
  • 書籍発行日 : 2021年12月
  • 電子版発売日 : 2021年12月17日
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商品情報

内容

導入を考えるすべてのクリニックの院長先生に!

情報通信機器を用いた新しい診療形態であるオンライン診療は,新型コロナウイルスの流行により改めて注目を集めています.しかし,実際の導入となると二の足を踏んでしまう……,システムは導入したけれど実はほとんど稼働していなくて……,といった院長先生も多いのではないでしょうか? 遠隔医療の普及,医療全体のデジタル化といった流れの中で,オンライン診療はもはや避けては通れません.本書を片手に,さぁ,始めましょう!

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序文

序文

オンライン診療は情報通信機器を用いる新しい診療形態です.私はそれを,入院・外来・在宅に続く第四の診療形態と考えています.また,オンライン診療は近い将来の遠隔医療の普及,医療全体のデジタル化の基盤となるものです.

オンライン診療はWEB画面上での診療であり,その特性は,物理的距離を超えたアクセスを可能にすること,患者さんが通院の負担なく受診できること,介助が必要な方,妊娠中で動くのがつらい方,多忙な方などさまざまな理由での患者さんの通院困難を解消できることです.また非対面診療であることは,感染曝露の危険をなくせます.このコロナ禍の中ではその重要性が明確になりました.さらに,WEB上での対話であることが患者さんの安心感につながる場合もあります.このような特性を生かした診療の実際を本書ではご紹介しました.

新しい技術を医療施設に導入するには,診療だけではなく事務作業の流れも変えなければなりません.本書では診療所を例にとり,オンライン診療導入の具体的詳細を実践に即した内容で紹介しています.それは診療所だけでなく,導入をお考えの病院勤務医,事務職員の方々にもお役に立つと思います.

日本の社会は未曽有の少子高齢化を迎えています.医療運営にはその大きな影響があります.また,こうした社会の変化とともに疾病構造の変化,患者さんの受療意識の変遷も進みます.これまでと同様の運営方法で医療を維持できるでしょうか.新型コロナウイルス感染症の拡大はその一端を見せたのではないかと思います.

オンライン診療により,患者志向の医療が実現し,また医師自身の専門性をさらに生かすことも可能となるでしょう.私はオンライン診療の普及によってかかりつけ医機能は強化され,さらに地域医療の質を上げることができると考えます.新しい技術はつねに外側からやってきます.オンライン診療という技術を医療者自身の手で育てていくことができればと思い,この本を執筆しました.本書が皆様のお役に立つことができれば幸いです.

なお,ここに書きました内容は2021年10月現在の情報を元にしておりますことをお断りします.


2021年12月

黒木春郎

目次

序章 オンライン診療が拓く医療の未来

 変化する開業医

 新型コロナウイルスがもたらした未曽有の運営危機

 新型コロナウイルスという外圧の背後にある構造変化

 起死回生のキーワードは「患者志向の医療」

 オンライン診療によるかかりつけ医機能の強化

 デジタルヘルスの基盤となるオンライン診療

第1章 オンライン診療とは

 オンライン診療とは何か

 始まりは1990年代

 実態が先行し,ようやく制度のなかに位置づけられる

 オンライン診療の嚆矢となった2015年医政局長通知

 2018年の「指針」で本格開始保険適用に

 保険診療における強い抑制

 自費診療としての「オンライン診療」

 新型コロナウイルス感染拡大を踏まえた「時限的・特例的な取り扱い」

 大きな変化は疾患制限の撤廃

 時限的・特例的措置はいつまで続くのか

 コロナは終わらない

第2章 オンライン診療のメリット

 オンライン診療の3つのメリット

 子育て世代への医療支援としてのオンライン診療

 非対面診療の優位性

第3章 オンライン診療の見通しと課題

 時限的・特例的措置の後

 海外動静からみた新型コロナウイルス以降のオンライン診療

 医療現場の実状 (1)初診での対応

 医療現場の実情 (2)利点と注意点

 オンライン服薬指導

 かかりつけ医機能とオンライン診療

 今後の課題

第4章 はじめよう! オンライン診療

 専用システムか汎用システムか

 オンライン診療研修の受講など

 オンライン服薬指導

 スタッフを味方につけること

 患者説明,患者の同意など

 オンライン診療の流れ

 かかりつけ患者から始める

 オンライン診療と診療報酬

 成功の秘訣は,始めようとする強い意志

第5章 オンライン診療を成功させる4つのフェーズ

 オンライン診療を成功させるために

 フェーズ1 オンライン診療導入の目的を明確にする

 フェーズ2 導入の目的に合ったシステムを選定する

 フェーズ3 導入のためのチームビルディングを行う

 フェーズ4 導入後は常にブラッシュアップを怠らない

 当院のオンライン診療導入期を振り返る

第6章 新型コロナウイルスとオンライン診療

 外圧としての新型コロナウイルス

 現状と基本的な考え方

 オンライン診療による軽症・無症状者診療の実際

 漢方薬の活用

 必須となるオンライン診療

 オンライン診療による軽症・無症状者の診療 事例

第7章 オンライン診療と漢方

 オンライン診療で漢方薬を処方する

 オンライン診療での漢方処方 想定事例

 コロナ禍でのメンタルヘルスと漢方

第8章 具体例に学ぶオンライン診療の活かし方

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書籍情報

  • ISBN:9784498020962
  • ページ数:88頁
  • 書籍発行日:2021年12月
  • 電子版発売日:2021年12月17日
  • 判:B6判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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