標準東洋医学

  • ISBN : 9784307101325
  • ページ数 : 256頁
  • 書籍発行日 : 2006年4月
  • 電子版発売日 : 2021年12月29日
  • 判 : A5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
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¥5,170 (税込)
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商品情報

誰もが等しく、より多くの人が納得できる東洋医学理論を提供!!

本書は,中国において,伝統医学の共通概念として編集された現代中医学理論をもとに,その矛盾点や疑問点を,日本独自の漢方理論や現代医学の知見,物理化学といった自然科学の原理などで埋め合わせながら,系統的に活用できる東洋医学理論として,著者の見解をまとめたものである。
医学に限らず,鍼灸,整体,気功,健康食品,アロマ,薬膳,その他の代替医療と呼ばれる分野にかかわる方々から,健康法や養生など日常の生活に活かす東洋医学の知恵として,一般の方々にも役立つ。漢方薬を直に用いる医療者はもちろん西洋薬しか扱わない薬剤師や現代医学だけを手段として用いる医療者,さらには臨床に携わらない基礎研究者の方々,ぜひとも東洋医学理論に触れていただき,東洋医学的発想やその普遍的な原理を思考形態に活かすことで,視野の広い医学視点をお育てください。

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■ 序文

人間の力が,すべてを制圧したかのように錯覚し始めたこの頃,私たち人間は,一方で数々の災害によって自然の脅威を思い知らされ,やっと,自然との共存の意義に目覚め,大宇宙に懐かれて営んできた生命の有り様を思い出し始めたようです.その同じ気持ちが,自然の中で暮らし,自然を観察して人を考え,自然の力を借りて人を癒してきた伝統医学の必要性を,私たちにもう一度思い起こさせているのかもしれません.

本書は, 2001年4月から継続している系統中医学講座(主催:小太郎漢方製薬株式会社)の基礎理論編で用いたテキストを基に編纂しました.この講座は毎年数百人の参加者を集め, 5年間で参加登録者延べ数2400余名,実数1100名を超える規模となっています.それだけ多くの人々が,東洋医学を学ぶ場を求めていることを示しています.ちょうど時を同じくして,東洋医学教育の必要性がやっと唱えられるようになり,薬学部や医学部において教育の手探りが始まりましたが,それまでは,大学における東洋医学教育は,明治に途絶えて以来,皆無に等しかったのです.その間,東洋医学はごく一部の人たちの努力によって細々と伝えられ,東洋医学に典味を持つものは,自分で,あるいは仲間同士で学ぶしかなかったのです.今でも名残はありますが,東洋医学を実践する医師が変わり者呼ばわりされたことすらあるようです.

東洋医学を取り巻く状勢は,ここ数年劇的に変動しています.それまで,煎じなければ飲めなかった漢方薬を,小太郎漢方製薬がエキス化した製剤として1957年に販売を開始. 1967年に健康保険に認められ薬価基準に収載されたのを機に,医学部での教育がなされないままに漢方薬を使う医療者も増え,その実績と共に臨床の場では東洋医学の需要が次第に高まり,言い換えれば,その真価を間われる機会も増えてきました.それゆえ,学ぶ場所を求める人も増えたのです.一方で,行政や制度からは,病名対応やEBMという名の下に,本来の東洋医学には馴染まない新たな対応を強く求めてきています.ただ,はっきりとしていることは,東洋医学が,決して特殊な一部の人たちのものではなくなったことです.期待と圧迫の狭間の中で,東洋医学の将来の在り方をしっかりと考えることが大切な気がしています.そのために今一番必要なことは,東洋医学を,より多くの人が納得できる医学に育てることだと感じています.東洋医学にかかわる一人ひとりが,自分のHで,東洋医学に対する疑問と納得を積み重ねる作業が,大きな力になると確信しています.東洋医学にかかわる医療者の数が増え,現代医学と東洋医学の融合への土壌が育ちつつあることを実感するこの頃ですが,経験論に加えて,根拠や理論のやりとりとしてその経験を伝えられる手段を手に入れることが,融合を加速させることに役立つのではないかと考えています.一人でも多くの人に東洋医学の良さを実感してもらい,感性を論理に替える手だてを手に人れることで,実感を確信につなげ,かつ,それを共通の言語として共有できることへの一助に本書がなれば,これに勝る喜びはありません.

上述のように,医学部や薬学部における東洋医学教育の取り組みが始まったとは言え,現状の東洋医学は,独自に学ぶしかなかった時代を基礎に成り立っています.古人の経験談を基に漢方薬を扱うもの,古典の書の記述に根拠を求めるもの,直に診療を受け継いだ大家に教えを請うもの,中国で編纂された理論を基礎に診療に臨むもの,近代の著書や臨床成果に基づいて診療するもの,保険で制定された病名を基に西洋薬のように用いるもの,現代薬理学の実験結果を参考に薬を用いるもの,あたかも,いろいろな登り口から山頂をH指すように,いろいろな手段で東洋医学に触れ,漢方診療という山を登っています.皆H指すものは同じですが,共通の学びの場を持たないために,「標準」というものがないのが現状です.その中で,本書を「標準東洋医学」と名付けた理由は,本書の目指すものが,どの入り口から入った人にも,また,これから東洋医学に入ろうとする真っ白な人にも,等しく,納得してもらえる東洋医学理論を提供することだからです.

本書は,中国において,伝統医学の共通概念として編纂された現代中医学理論をもとに,その矛盾点や疑問点を,日本独自の漢方理論や現代医学の知見,物理化学といった自然科学の原理などで埋め合わせながら,系統的に活用できる東洋医学理論として,筆者の見解を提供しています.上述の系統中医学溝座で侮年講義する中で,受講者から受ける質問によって考えを深めたり改めたりして進化させてきました.現在の筆者の見解は,少なからず,こうした受講者の指摘に触発されたものであり,この場を借りて謝意を表します.その雰囲気を感じてもらおうと,本書にも,実際の受講者とのQ&Aの中から,読者の理解の助けになると思われるものを選抜して掲載しました.同様に,本書の中の矛盾や疑間点が,次々と指摘され,いろいろな討議を経て解決され,時代と共に「標準」が更新され,やがて本書が陳腐な「標準東洋医学」になる時が来ることを切望しています.

本書の内容は,医学に限らず,鍼灸,整体,気功,健康食品,アロマ,薬膳,その他の代替医療と呼ばれる分野にかかわる人から,健康法や養生など日常の生活に活かす東洋医学の智恵として,一般の人にも役立つはずです.しかし,筆者が本書によって本当にもくろんでいることは,漢方薬を直に用いる医療者よりも,むしろ,西洋薬しか扱わない薬剤師や現代医学だけを手段として用いる医療者,さらには臨床に携わらない基礎研究者にこそ,東洋医学理論に触れてもらい,東洋医学的発想やその普遍的な原理を思考形態に活かすことで,視野の広い医学視点を育ててもらうことにあります.そのことが,泄界を変える力になるように感じているからです.以上の趣旨を汲み,本書の出版を快く引き受けてくださった金原出版の大寺敏之氏には,心から御礼申しあげます.殊に,馴染みの少ない東洋医学用語からなる文章に何度も日を通して助言をいただき,変則的な校正手順に何度も付き合っていただいた竹山基博氏に,深く感謝いたします.本書に込めた私たちの想いが,東洋医学の発展に,医学の進化に,そして人類を越えた生命全てを含む,全宇宙のより善き姿への道のりに,ほんの僅かでも貢献できれば幸いです.


2006年3月

仙頭正四郎

■ 目次

第1章 東洋医学の特徴と生体観

東洋医学の特徴

東洋医学の生体観と臓腑

1章のチェックポイント

第2章 生体機能にみる陰陽の側面と意義

陰陽について

生体機能における陰陽

2章のチェックポイント

第3章 気・血・津液の生成と運行

気津液血の本質

気津液血の生成

気津液血の運行

3章のチェックポイント

第4章 気・血・津液の生理機能

「巡るもの」の生体における機能的意義

気・血・津液の生理機能

気・血・津・液の相互作用とその制御

精について

4章のチェックポイント

第5章 八綱弁証の意義と役立て方

八綱弁証の考え方

八綱弁証の役立て方

症例の中の八綱弁証

5章のチェックポイント

第6章 臓腑概念と生理機能1(腎・脾)

6章のチェックポイント

第7章 臓腑概念と生理機能2(肝・肺)

7章のチェックポイント

第8章 臓腑概念と生理機能3(心)・五行学説

心包・三焦

五行学説

8章のチェックポイント

第9章 四診の原理

四診

望診

問診

脈診

9章のチェックポイント

第10章 経絡・弁証の進め方と実際

経絡

弁証の進め方

10章のチェックポイント

コラム

◆現行法規と東洋医学

◆漢方薬と心理効果

◆生薬成分と副作用

◆子供に漢方薬を飲ませる工夫

■ 特記事項

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