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  • すべての診療科で役立つ 身体運動学と運動療法

すべての診療科で役立つ 身体運動学と運動療法

  • ISBN : 9784758123884
  • ページ数 : 187頁
  • 書籍発行日 : 2022年3月
  • 電子版発売日 : 2022年3月30日
  • 判 : B5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
販売価格 (ダウンロード販売)
¥4,180 (税込)
ポイント : 76 pt (2%)

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商品情報

運動器・運動生理学の基本から,臨床現場で必須の運動処方の流れ,各疾患の運動処方内容・中止基準までを体系的に解説.医師として知っておきたい身体運動学と運動療法の実践的知識が身につく一冊です.

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
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■ 序文

健康増進や治療の手段としての運動やスポーツの歴史は,古代ギリシャ・ローマ時代にまで溯るとされる.戦後わが国においても,自動車登録台数と糖尿病患者数の急増度がよく並行したことは広く知られ,身体活動・運動と健康とは切っても切れない関係がある.われわれ自身も以前 ,一日30分の速歩相当以上の運動療法を実行している2型糖尿病患者の心血管疾患や死亡の発生率が,運動療法を行っていない患者の半分程度であったことを見出し,その潜在的影響力の強さに改めて驚いたことがある*.

ここであえて「潜在的」と言ったのは,このように大きな効果が期待されるにもかかわらず,現場においては,運動療法が十分に指導・実施されていないからである.その理由としては,運動が,薬と比べて効果の発現が緩やかで,有効性が実感されにくいことや,わが国の保険医療体制が運動療法に冷淡であることがあげられるが,もう一つの大きな理由は,医療者全般の身体活動・運動や運動療法に関する知識が必ずしも十分でないためである.その背景には,理学療法士や健康運動指導士以外の医療職養成カリキュラムに,系統的な身体活動・運動学,運動療法学を含める余裕がないという実態がある.多くの医療者は現場に出てからそのことに気づくが,卒後教育の機会は多くない.

このことは実は栄養学にも共通する問題点で,本書の姉妹書『すべての診療科で役立つ 栄養学と食事・栄養療法』を編集するきっかけにもなったが,医学,栄養学,体育学の大学・大学院で教鞭をとる機会に恵まれた編者が,長年感じてきた課題である.本書は,そのように臨床現場で悩むあらゆる診療科の医療者のために,現場で必要な身体活動・運動学や基本的なリハビリテーションを含む運動療法学の知識をできるだけ効率よく自学自習できるように編集された.

各分野のエキスパートの先生方に分担執筆をお願いし,基礎分野も含め「座学のための教科書」というより,臨床・保健指導の現場の疑問に応え,日常業務に役立つテキストとして書き起こしていただいた.執筆者の御尽力によりその意図はよく達成され,全編を読み通すことにより,現場医療者として必要な身体活動・運動(療法)学の最新知識を獲得することができる.研修中の医療者にとっては,学生時代のカリキュラムの不足を補うものとなり,ベテラン医療者にとっては知識のアップデートに役立つはずである.

末筆ながら,前述姉妹書に続き,この「すべての診療科で役立つ」というコンセプトをよく理解していただき,辛抱強くサポートしていただいた羊土社の増本奈津美氏と原田悠氏にはこの場を借りて深謝申し上げる.本書により,現場医療者が身体活動・運動の重要性と運動療法の有効性を改めて認識し,得られた知識を日々の現場実践に活かしていただければ幸甚である.


2022年 3月

新潟大学大学院医歯学総合研究科 血液・内分泌・代謝内科学分野
曽根博仁

■ 目次

第1章 運動器・運動生理学の復習

1.骨格筋の構造と筋収縮 運動負荷/除負荷による適応変化に着目して【武政 徹】

1 骨格筋の構造と収縮機能

2 骨格筋の運動生理学的変化

2.神経系の役割【入岡 隆】

1 神経系解剖の概要

2 神経系による運動のコントロール

3 自律神経による身体調節と運動のかかわり

3.運動と呼吸・循環【中村 健】

1 運動時における呼吸と循環の役割

2 運動と呼吸

3 運動と循環

4.運動とエネルギー代謝【古市泰郎,藤井宣晴】

1 ATPの合成経路

2 糖と脂質の代謝

3 タンパク質代謝

4 骨代謝

5.運動と食事・栄養【堀川千嘉】

1 運動と食事・栄養

2 習慣的に必要なエネルギー量の考え方

3 五大栄養素の主な役割

4 水分摂取

第2章 運動と健康

1.日本人の身体活動状況【郡山さくら,澤田 亨】

1 身体活動の定義

2 身体活動の実施状況

2.心身の健康を支える体力と運動【和氣秀文,山中 航】

1 健康を支える体力

2 体力の増強を図るための運動トレーニング(健康運動)

3 健康のための3要素とQOL

3.国や世界全体の健康づくりのための身体活動・運動【長阪裕子】

1 わが国における運動・スポーツを通じた健康づくり施策の沿革

2 健康づくりのための身体活動基準・指針

3 スポーツ庁の取り組み

4 運動・スポーツを通じた健康づくりの場

5 WHOにおける身体活動推進施策

第3章 運動療法の実際

1.運動療法の考え方【木村 穣】

1 はじめに

2 医療としての運動

3 運動負荷試験

4 運動強度と種類

5 運動療法の実際

6 運動療法の実践方法

2.身体機能の評価【椿 淳裕】

1 国際生活機能分類

2 運動機能の評価

3 感覚機能の評価

4 認知機能の評価

5 歩行・ADLの評価

3.運動量の評価【中田由夫】

1 運動量

2 身体活動

4.運動負荷試験【馬屋原康高】

1 運動負荷試験の概要

2 CPXの実際

3 6分間歩行試験

5.運動療法の概要(基本的要素)【礒 良崇】

1 運動療法の目的

2 運動療法の構成

3 有酸素運動

4 レジスタンス運動

5 運動量と漸増・改訂

6 運動療法の安全性

6.運動処方箋の書き方【礒 良崇】

1 運動処方とは

2 運動処方箋の記載事項

3 運動処方箋の実例

7.リハビリテーション処方箋の書き方【原田 卓】

1 リハビリテーション処方箋の書き方

2 呼吸リハビリテーションと心臓リハビリテーション

3 脳血管疾患リハビリテーション

4 整形外科(運動器疾患)リハビリテーション

第4章 ライフステージと運動の意義

1.妊娠・授乳期【谷内洋子】

1 若年女性の身体活動の現状

2 妊娠・授乳期における運動の意義と特徴

3 妊婦・授乳婦が運動を行う際に考慮すべき事項

4 身体活動量の至適量

2.成長期(乳児・幼児・学童期・思春期)【鈴木宏哉】

1 成長期における運動と健康

2 成長期における体力向上と運動実践

3.高齢期【大藏倫博】

1 高齢者に適した運動

2 介護予防における運動の役割

4.性差と運動【能瀬さやか】

1 性差

2 性周期の影響

3 性周期やOC・LEP服用による運動トレーニングへの影響

第5章 各疾患の運動療法

1.循環器系疾患【牧田 茂】

1 心臓リハビリテーションとは

2 心臓リハビリテーションのエビデンス

3 チーム医療

4 心臓リハビリテーションの時期的区分

5 循環器疾患の運動療法のポイント

6 各種疾患と運動療法

2.呼吸器系疾患【渡部厚一】

1 呼吸リハビリテーションとは

2 運動療法をはじめる前に

3 呼吸器疾患の運動療法

4 急性期と慢性期の対応

5 各疾患と運動療法

3.代謝疾患(生活習慣病)【石黒 創,曽根博仁】

1 代謝疾患における運動とは

2 代謝疾患の運動療法のポイント

3 運動を継続してもらうポイント

4.脳神経系疾患【角田 亘,後藤和也】

1 脳神経系疾患に対するリハビリテーションの考え方

2 脳卒中に対するリハビリテーション

3 パーキンソン病に対するリハビリテーション

5.骨・関節系疾患【山本智章】

1 整形外科リハビリテーションとは

2 整形外科運動療法の基礎知識

3 整形外科疾患における具体的な運動処方

4 まとめ

6.精神疾患【上薗紗映】

1 認知症

2 統合失調症

7.悪性腫瘍【宮越浩一】

1 がん患者とリハビリテーション

2 がんによる障害

3 リハビリテーション治療計画

4 Dietz分類

5 合併症管理

8.周術期(ICUでの管理を含む)【望月 碧,笠井史人】

1 周術期とは

2 術前リハビリテーション

3 早期離床

4 集中治療後症候群(PICS)

第6章 スポーツ医学の基礎知識

1.スポーツ医学について【熊井 司】

1 身体運動とスポーツ

2 身体運動科学とスポーツ医学

3 スポーツ医学の歴史

4 スポーツドクターに関する認定資格制度

2.スポーツ現場での救急処置【熊井 司】

1 救急処置とは

2 四肢外傷に対する応急処置の考え方

3 頭部外傷

4 熱中症

3.代表的なスポーツ外傷・障害【熊井 司】

1 投球障害

2 上腕骨外上顆炎(テニス肘)

3 腰椎分離症

4 膝前十字靭帯損傷

5 足関節靭帯損傷

■ 特記事項

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