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医学のあゆみ270巻11号 腸と健康:腸オルガノイドが挑む次世代バイオモデル

  • ISBN : 9784006027011
  • ページ数 : 70頁
  • 書籍発行日 : 2019年9月
  • 電子版発売日 : 2022年5月11日
  • 判 : B5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
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¥1,430 (税込)
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商品情報

腸と健康:腸オルガノイドが挑む次世代バイオモデル
企画:阿久津英憲(国立成育医療研究センター研究所再生医療センター生殖医療研究部)


・小腸は栄養を取り込む代謝・吸収,さまざまな臓器へ影響を及ぼす内分泌機能,異物から身を守るための免疫機能など多様性のある生命維持に欠かせない臓器である.
・本特集では小腸の働きの実用的な観点から,経口医薬品開発の現状と課題,栄養と健康的な長寿社会の実現,腸内細菌叢と免疫,新たな小腸の現代病,難治性腸疾患に対する再生医療の取り組みを最先端の現場から報告する.
・幹細胞研究分野では,臓器疑似モデル(オルガノイド)が試験管内で可能となってきた.次世代バイオモデルとして,小腸の生理機能性を持つ小腸オルガノイド(ミニ腸)の可能性と,医薬応用への取り組みを紹介する.

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■ 序文

はじめに


消化管の機能と健康との関係性に,これほどまでに人びとの関心が高まった時代はあったであろうか.とくに,小腸は栄養を取り込む代謝・吸収,さまざまな臓器へ影響を及ぼす内分泌機能,異物から身を守るための免疫機能など多様性のある生命維持に欠かせない臓器である.腸内細菌叢,マイクロバイオームの観点から腸管エコシステムと健康,さらに腸管機能と栄養の観点から健康的な長寿社会を考えることなど,社会の関心は高い.一方で,腸に関係した疾患からの観点では,人口減少が喫緊の課題となっているわが国において,小腸や大腸での慢性炎症性疾患は,発症が働き盛りの年代とその発症年齢の低下など社会全体へ与える影響は非常に大きいと考えられる.いまだ有効な治療法を見出せず,患者数の増加に加え若年化傾向にもある炎症性腸疾患や新たな消化器系の現代病として関心が高くなってきた若年性アレルギー性腸炎など,日々の臨床の現場でも診断・治療法開発が強く期待されている.

小腸の有する多様な機能性の理解と,ヒト腸バイオモデルの新たな潮流を読者の皆さまと共有するべく,本特集では小腸の働きの実用的な観点から,経口医薬品開発の現状と課題,栄養と健康的な長寿社会の実現,腸内細菌叢と免疫,新たな小腸の現代病,そして難治性腸疾患に対する再生医療の取り組みについて最先端の現場から報告してもらう.いずれの領域においても,ヒト臓器(小腸)に近いバイオモデルの活用は研究開発の進展と産業化への促進に必要である.ヒト幹細胞研究分野では,ヒト臓器疑似モデル(オルガノイド)が試験管内で可能となってきた.次世代バイオモデルとして,小腸の生理機能性を持つ小腸オルガノイド(ミニ腸)の可能性と,医薬応用への取り組みを紹介する.

小腸の多様な機能に対応し,機能に富む新たなバイオモデルの誕生により,多様性のある持続的な研究開発環境が大きく進展することを期待する.


阿久津英憲(国立成育医療研究センター研究所再生医療センター生殖医療研究部)

■ 目次

特集:腸と健康:腸オルガノイドが挑む次世代バイオモデル

腸オルガノイドとその医学応用への可能性……鶴田覚・阿久津英憲

化合物の消化管吸収挙動を決定づける要因とその変動が薬物動態に与えるインパクト……道場一祥・前田和哉

ADMET-2創薬現場におけるADMETの現状と課題ならびに新たなツールへの期待……柿木基治

腸上皮オルガノイドによる再生医療最前線……鈴木康平・他

好酸球性消化管疾患……野村伊知郎

自然免疫と共生を紐解く小腸オルガノイドenteroid……綾部時芳・中村公則

食品栄養の立場から見た腸上皮機能研究――オルガノイドへの期待……清水誠

オルガノイド産業化応用への一視点──人工立体組織が作る“未来のあたりまえ”に向けて……田中裕一

TOPICS

【神経精神医学】

認知予備力……武田雅俊

【腎臓内科学】

CaMK4をターゲットとしたポドサイト標的治療……前田佳哉輔

【血液内科学】

Bach因子群と赤血球造血……加藤浩貴・五十嵐和彦

連載

【医学・医療におけるシミュレータの進歩と普及】

29.気道管理トレーナー……本多忠幸

【健康寿命延伸に寄与する体力医学】

17.中高年齢者のCOPD患者における運動療法の意義……山田拓実

【地域医療の将来展望】

2.地域枠制度……松本正俊

フォーラム

【病院建築への誘い――医療者と病院建築のかかわりを考える】

Vol.8……亀谷佳保里

【パリから見えるこの世界】

83.リュシアン・ジェルファニョン,あるいは「古代に生きる」ということ……矢倉英隆 

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