第1章 「ちょっと弱ってきた」
対話の心得
・ 少し、食べにくくありませんか
・ 気分は、どうですか
・ 今日こうしてお話を聞けて良かったです
・ 食事のこと、また次回も聞かせてくださいね
・ 肉や魚をしっかり取って、筋力を高めましょう
・ お勧めしたい運動があるんです。毎食前に、やってみませんか
・ 全然食べられないときは、連絡くださいね
・ どんなことを大切にされていますか
・ もし今のように過ごすのが難しくなってきたら、どうしたいか、考えたことはありますか
診療の一工夫
「食べにくい」に気づくために
飲み込みの具合を簡単にみてみましょう
運動のすすめ
肺炎予防の3 つの秘訣
第2 章 「誤嚥性肺炎って何?」
対話の心得
・ 最近、歩き方や食べ方に、変化はありませんでしたか
・ 症状について、順を追って教えていただけますか
・ 体質が変化してくると、起こってくる肺炎です
・ 体力をつけることが大事になってきます
・ 早く良くなるように、食事療法や運動療法も行います
・ しばらく療養が必要なこともあります
・ 場を変えて、体力作りをお勧めするかもしれません
・ 精一杯の治療をしても、良くならないこともあります
・ 元気そうに見えても、急に体調が変化することが、時々あります
・ またおいおい、じっくりお話ししましょう
診療の一工夫
診断の3 段階
感染症の原則から考える治療
入院後に新たに診断される誤嚥の原因
原因を診断する手掛かり
誤嚥の原因が診断される意義
臨床家の違和感は診断の手掛かり
先入観の危険性
原因が見つからないとき
第3 章 「治ったのに食事制限?」
対話の心得
・ 今回の経過について、もう一度お話しさせてください
・ 誤嚥性肺炎と、これからどう付き合っていくかを相談しましょう
・ 嚥下にまつわる検査や訓練を見学されますか
・ 退院後の目標はどうしましょう
・ 水分にとろみをつけたほうが、肺炎になりにくいと言われています
・ 肺炎をなるべく遅らすように気を付けていても、なってしまうことがあります
・ 痰がらみが増えたり、熱があるときは、かかりつけ医に相談しましょう
・ 肺炎が再燃せず、体力がついてきたら、食形態を見直しましょう
診療の一工夫
反射的に「とろみ水」を使っていませんか?
24 時間とろみチャレンジ
第4 章 「再発は介護者のせい?」
対話の心得
・ 大変でしたね、詳しく教えていただけますか
・ 施設でのお世話に、ご心配があるんですね
・ どんなことが、気掛かりでしたか
・ 入院中に、何かお手伝いできることがありますか
・ 薬も、一因ではないかと考えています
・ 肺炎は繰り返すうちに、治りにくくなります
・ 助かってくれればと、私たちも思っています
・ 正直なところ、かなり厳しい状態です
・ ほかの担当者にもしっかり伝えておきますね
・ チームみんなで精一杯、お世話をしていきます
診療の一工夫
継続可能な服薬法を考える
薬剤を「粉砕して経管投与」する危険性
予防の3 段階
診断の助っ人、お薬手帳
肺炎と意識障害の因果関係
第5 章 「転院したくない」
対話の心得
・ どんなことが、気掛かりですか
・ ご心配ですね。(… 一呼吸 …)何か、きっかけがありましたか
・ ご家族は、何か言っておられましたか
・ 生活により近い場のほうが、のびのび過ごせるかもしれません
・ せっかく良くなってきたので、もったいない気がしてしまいます
・ 今までよりお手伝いすることが増えていくでしょう
・ 来週もこの様子なら、転院も視野に入れられると思います
・ いったん帰ってみて、やっぱり難しいと感じられたら、そのときに転院を考えてみるのも1つです
診療の一工夫
「人生、二幕目が面白いってよ」
第6 章 「全ての治療をしてください」
対話の心得
・ もしも今よりお元気だったら、どんなことをしたいですか
・ どのような治療ができたらいいなと思われますか
・ お父様らしい過ごし方ができるように、みんなで考えましょう
・ 今お母様に伺ったら、どうしたいと言われるでしょうか
・ 今どんなものを食べたいですか
・ ご本人にとって、何か特別な食べ物はありますか
・ お身体が限界を迎えているようです
・ お迎えが近づくと、食べられなくなってくるのです
・ お好きなコーヒーでお口を湿らせましょう
・ ご本人のお好きな飲み物を持ってきていただけますか
・ お顔を見せに来ていただいて、ありがとうございます
診療の一工夫
主治医として考える「お楽しみ程度の経口摂取」
訓練にもなるとろみシャーベット
第7章 実例から学ぶ誤嚥性肺炎の道のり
症例1:突然の気道閉塞から、何でもおいしく食べられるまで
症例2:1 つではない正解の模索
症例3:意識障害と誤嚥性肺炎の因果
症例4:非常時こそ基本に立ち返る