• M2PLUS
  • 高次脳機能障害・実習 <15レクチャーシリーズ作業療法テキスト> 

高次脳機能障害・実習 <15レクチャーシリーズ作業療法テキスト> 

  • ISBN : 9784521747958
  • ページ数 : 240頁
  • 書籍発行日 : 2022年6月
  • 電子版発売日 : 2022年7月20日
  • 判 : A4判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
販売価格 (ダウンロード販売)
¥2,860 (税込)
ポイント : 52 pt (2%)

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

商品情報

高次脳機能障害の病態の基礎知識から評価・介入方法,社会的支援,自動車運転,歴史など,学生がおさえておくべき学習内容を網羅.「実習」では,各症候を代表する検査を取り上げ,検査の流れがイメージできるよう解説した.また,症候ごとに実習課題(統合と解釈やICFを用いた評価等)を提示.難解といわれる高次脳機能障害の臨床推論(思考プロセス)が鍛えられる.臨床実習のレジュメ作成時にも役立つ教科書.

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版

■ 序文

序文


今日,神経心理学,高次脳機能障害学のみならず,これらの分野における作業療法の教科書は非常に多く出版されています.一方,この領域における臨床推論は非常に難解であり,レジュメ作成の基本となる「統合と解釈」「ICFを用いた評価」といった思考プロセスまでを解説した教科書は少ないと思います.本書は,高次脳機能障害の症候ごとに,「統合と解釈」「ICFを用いた評価」を丁寧に解説している点が他に類をみない特徴となっており,臨床実習のみならず,臨床に出てからも有用と考えます.

本書の大まかな構成は,代表的な高次脳機能障害を取り上げ,病態と定義,評価方法,介入方法の順に解説したうえで,「実習」の項目を加え,臨床実習または臨床場面で必須となる検査を演習課題として取り上げています.ここまでの内容は,臨床実習までにしっかり身につけておくとともに,国家試験に向けた勉強や臨床現場に出てからの復習に役立ちます.

本書では,さらに「Step up」の項目を設け,「応用実習」として,レジュメ作成における「統合と解釈」「ICFを用いた評価」を演習課題としました.ここでは病態を知り,評価結果を病巣・病期・病態と照らし合わせながら解釈し,その人が生活面で抱える問題の理由を推論し,妥当と思われる仮説を述べなければなりません.そのためには,「脳の働き」を十分に理解したうえで,その働きが損なわれることで出現する高次脳機能障害におけるさまざまな症候の知識を横断的に身につけている必要があります.生活上の問題は,運動麻痺や感覚障害,運動失調やパーキンソン症状などの身体的側面の問題や,心理・社会的側面の問題で生じているかもしれません.それらに対する知識や経験も必要になります.

本書の演習課題では,高次脳機能障害に焦点化できるよう工夫してあります.しかし,本来は,生活上の問題を生じさせうるすべての要因とそれを見極める知識と経験が必要です.知識と経験が増すにつれ,演習課題への視点や疑問,不足している情報,もっとも妥当と感じる仮説が変化していきます.さらに,知識と経験を重ねると,各演習課題で筆者がどの部分を工夫し,特定の高次脳機能障害が要因であるように簡素化して導いたのかを理解することも可能となるでしょう. 

本書の「Step up」(応用実習)で取り上げた演習課題は,知識と経験によって,何度も視点を変えながら使っていただけます.卒後の臨床においても役立つコンテンツとしてご活用いただけたらと心より願っています.


2022年5月

責任編集を代表して 酒井 浩

■ 目次

LECTURE 1 高次脳機能障害総論 作業療法の概要 (渕 雅子)

1.総論:高次脳機能障害とは

1)学問的背景

2)日本における歴史的背景

2.高次脳機能障害に対する作業療法の概要

1)高次脳機能障害に対するリハビリテーションの基本となる考え方

2)作業療法が対象とする高次脳機能障害の枠組み

3.高次脳機能障害の発生機序

1)原因となる疾患,外傷

2)発症年齢

4.症状の経過

5.作業療法過程

1)対象者の特定とその受け入れ

2)評価

3)目標,方針の決定

4)介入計画

5)介入の基本的な考え方

6.社会的支援

Step up

1.行動・認知モデル

2.神経心理ピラミッド

LECTURE 2 高次脳機能障害と画像の読み方 (早川裕子)

1.脳画像から高次脳機能障害を理解するための基礎知識

1)高次脳機能障害の3つの段階

2)大脳皮質の様式特異性

3)一次領域,単一様式性連合野,多様式性高次連合野の脳内ネットワーク

4)脳内ネットワークを支える神経線維

2.MRI画像からの症状の推測

1)眼球,鼻腔の見える水平断

2)中脳が犬の顔に見える水平断

3)脳室などが逆立ちしたザリガニの形に見える水平断

4)脳梁膨大部の見える水平断

5)側脳室が八の字に見える水平断

6)大脳半球が縦に割った卵に見える水平断

3.脳画像から高次脳機能障害を予測するための注意点

Step up 脳画像から障害を考える

1)症例

2)脳画像から病巣を確認する

3)障害を予測する

4)実際の臨床像

LECTURE 3 失認症(1)半側空間無視 (橋本晋吾)

1.総論:半側空間無視

1)責任病巣

2)機序

3)空間の分類

2.臨床評価

1)観察

2)神経心理学的検査

3.介入方法

1)トップダウンアプローチ

2)ボトムアップアプローチ

3)ADLへのアプローチ

4)環境調整

4.右半球症状

1)病態失認

2)身体パラフレニア

3)消去現象

4)注意障害

5)感情障害

6)地誌的障害

7)姿勢,運動の障害

8)コミュニケーションの障害

実習

行動性無視検査(BIT)の実施

1)実習目的

2)実習方法

3)考察

Step up

応用実習:脳梗塞患者の半側空間無視についてICF モデルに基づいた統合と解釈を行う

1)症例の概要

2)他部門からの情報

3)作業療法評価

4)実習課題

LECTURE 4 失認症(2)視覚失認と視空間失認 (砂川耕作)

1.総論:視覚失認と視空間失認

1)視覚情報処理の2つの経路

2)視覚失認

3)視空間失認

4)生活への影響

2.臨床評価

1)類似症状の鑑別

2)視覚失認や視空間失認を疑った場合の検査

3.介入方法

1)バリント症候群に対するリハビリテーション

2)視覚失認に対するリハビリテーション

3)本人と家族への対応

実習

標準高次視知覚検査(VPTA)の実施

1)実習目的

2)実習方法

3)考察

Step up 

応用実習:脳梗塞患者の視覚失認についてICF モデルに基づいた統合と解釈を行う

1)症例の概要

2)他部門からの情報

3)作業療法評価

4)実習課題

LECTURE 5 失認症(3)その他の失認 (掛川泰朗)

1.身体失認

1)分類

2)臨床評価

3)生活への影響

4)介入方法

2.触覚失認

1)分類

2)臨床評価

3)介入方法

3.聴覚失認

1)分類

2)臨床評価

3)介入方法

実習

種村によるゲルストマン症候群関連検査の実施

1)実習目的

2)実習方法

3)考察

Step up

応用実習:脳梗塞患者のゲルストマン症候群についてICFモデルに基づいた統合と解釈を行う

1)症例の概要

2)他部門からの情報

3)作業療法評価

4)実習課題

LECTURE 6 動作・行為の障害(1)失行症 (山根伸吾)

1.総論:失行症

1)観念運動失行

2)観念失行

3)肢節運動失行

4)概念失行

5)意味記憶の障害

6)口腔顔面失行

7)構成失行(構成障害)

8)着衣失行(着衣障害)

9)脳梁離断症状

2.臨床評価

1)情報収集

2)症状の状況依存性と変動性

3)標準高次動作性検査(SPTA)

4)生活場面の評価

3.介入方法

1)脳の損傷部位を参考にした介入方法

2)観察から組み立てた介入方法

3)環境への支援

実習

標準高次動作性検査(SPTA)の実施

1)実習目的

2)実習方法

3)考察

Step up

応用実習:脳梗塞患者の失行症についてICFモデルに基づいた統合と解釈を行う

1)症例の概要

2)他部門からの情報

3)作業療法評価

4)実習課題

LECTURE 7 動作・行為の障害(2)前頭葉性行為障害 (酒井 浩)

1.総論:前頭葉性行為障害

1)前頭葉の抑制性制御

2)前頭葉の病巣と主な高次脳機能障害

3)合併する症状

2.前頭葉の損傷によって出現する主な高次脳機能障害

1)他人の手徴候,道具の強迫的使用

2)使用行動,模倣行動

3.臨床評価

1)前頭葉機能検査(FAB)

2)生活場面での観察および誘発検査

3)手のコントロール能力の検査

4)その他の前頭葉機能の検査

4.介入方法

1)直接的介入方法

2)間接的介入方法

3)代償的介入方法

4)自動性の亢進とアフォーダンス

実習

前頭葉機能検査(FAB)の実施

1)実習目的

2)実習方法

3)考察

Step up 

応用実習:脳梗塞患者の前頭葉性行為障害についてICFモデルに基づいた統合と解釈を行う

1)症例の概要

2)他部門からの情報

3)作業療法評価

4)実習課題

LECTURE 8 失語症 (藤原麻美子)

1.総論:失語症

1)失語の症状

2)失語症候群

3)失読,失書

2.臨床評価

1)情報収集

2)スクリーニング検査

3)失語症検査

4)生活場面の評価

3.介入方法

1)機能訓練

2)実用コミュニケーション訓練

3)拡大・代替コミュニケーション(AAC)

4)言語聴覚士との連携

5)社会的支援の利用

実習

標準失語症検査(SLTA)の実施

1)実習目的

2)実習方法

3)考察

Step up

応用実習:脳梗塞患者の失語症についてICFモデルに基づいた統合と解釈を行う

1)症例の概要

2)他部門からの情報

3)作業療法評価

4)実習課題

LECTURE 9 注意障害 (石田順子)

1.総論:注意障害

1)臨床での注意とは

2)注意に関係する脳部位

3)注意の分類と注意障害

4)疾患でみられる注意障害

2.臨床評価

1)神経心理学的検査

2)生活場面の評価

3)質問紙を用いた注意障害の評価

3.介入方法

1)直接的訓練

2)方略と環境調整

3)訓練のポイント

実習

標準注意検査法(CAT)の実施

1)実習目的

2)実習方法

3)考察

Step up

応用実習:脳損傷者の注意障害についてICFモデルに基づいた統合と解釈を行う

1)症例の概要

2)他部門からの情報(発症1 か月後)

3)作業療法評価

4)実習課題

LECTURE 10 記憶障害 (山下円香)

1.総論:記憶障害

1)記憶とは

2)記憶の過程

2.記憶の分類

1)陳述記憶と非陳述記憶

2)短期記憶(即時記憶),近時記憶,長期記憶

3.エピソード記憶

1)エピソード記憶の障害による症状

2)エピソード記憶の神経基盤

3)臨床評価

4)エピソード記憶が障害される代表的な疾患

4.意味記憶

1)意味記憶の障害による症状

2)意味記憶の神経基盤

3)臨床評価

4)意味記憶が障害される代表的な疾患

5.手続き記憶

1)手続き記憶の障害による症状

2)手続き記憶の神経基盤

3)臨床評価

4)手続き記憶が障害される代表的な疾患

6.短期記憶(即時記憶)

1)短期記憶の障害による症状

2)短期記憶の神経基盤

3)臨床評価

7.ワーキングメモリ(作動記憶,作業記憶)

1)ワーキングメモリの障害による症状

2)臨床評価

8.介入方法

1)リハビリテーションの目的

2)介入の理論的背景

3)目標設定

4)代償手段の選択

5)学習の基本原理

実習

ウェクスラー記憶検査改訂版(WMS-R)の実施

1)実習目的

2)実習方法

3)概要

4)考察

Step up

応用実習:脳梗塞患者の多彩な症状解釈についてICFモデルに基づいた統合と解釈を行う

1)症例の概要

2)他部門からの情報

3)作業療法評価

4)実習課題

LECTURE 11 遂行機能障害 (石田順子)

1.総論:遂行機能障害

1)病態生理

2)前頭葉の機能部位

3)遂行機能の臨床モデル

2.臨床評価

1)神経心理学的検査(客観的評価)

2)生活場面の評価

3.介入方法

1)下位機能の正常化

2)本人の行動変容を目指した介入

3)課題特異的な手段の教育

4)外的補助手段の活用

実習

遂行機能障害症候群の行動評価(BADS)の実施

1)実習目的

2)実習方法

3)考察

Step up

応用実習:脳損傷者の遂行機能障害についてICFモデルに基づいた統合と解釈を行う

1)症例の概要

2)他部門からの情報(退院時のサマリー)

3)作業療法評価(外来リハビリテーション開始時)

4)実習課題

LECTURE 12 社会的行動障害 (宮原智子)

1.総論:社会的行動障害

1)分類

2)関連部位

3)生活場面での症状の現れ方

2.臨床評価

1)質問紙を用いた評価

2)課題を用いた評価

3)生活場面の評価

3.介入方法

1)本人の行動変容を目指した介入

2)環境調整

3)家族,周囲の人への支援

実習

社会的行動障害の行動分析:コラムシートの作成

1)実習目的

2)実習方法

3)考察

Step up

応用実習:頭部外傷患者の社会的行動障害についてICFモデルに基づいた統合と解釈を行う

1)症例の概要

2)他部門からの情報

3)作業療法評価

4)実習課題

LECTURE 13 高次脳機能障害における社会的支援 (宮原智子)

1.高次脳機能障害に対する社会的支援の変遷

2.厚生労働省による事業

1)高次脳機能障害支援モデル事業

2)高次脳機能障害及びその関連障害に対する支援普及事業

3.障害者総合支援法

4.介護保険制度

5.障害者手帳

1)精神障害者保健福祉手帳

2)身体障害者手帳

6.障害年金

1)診断書の作成医

2)障害認定基準の改正

7.成年後見制度

1)法定後見制度

2)任意後見制度

8.就労に関する制度

1)ハローワーク(公共職業安定所)

2)地域障害者職業センター

3)障害者就業・生活支援センター

4)職業能力開発校

5)就労移行支援事業所

6)就労継続支援事業所

7)就労定着支援

8)ジョブコーチ

9. その他の社会資源

Step up

1.「障害者総合支援法」による福祉サービスと,介護保険サービスの併用

2.地域の事情に沿った支援体制の重要性

3.事例紹介:地域活動支援センターと就労支援機関が連携して職場復帰を支援した例

1)事例

2)地域活動支援センターでの支援

3)就労支援機関との連携による復職支援

4)職場担当者との面談

LECTURE 14 高次脳機能障害と自動車運転 (髙槻聖子)

1.自動車運転にかかわる法律

2.自動車運転の支援の基本的な流れと関連機関とのかかわり

1)自動車運転の支援の流れ

2)関連機関との連携

3.自動車運転行動の特徴

1)健常者の運転行動(事故率の低い運転者)

2)高齢者の運転行動

3)認知症患者の運転行動

4)高次脳機能障害者の運転行動

4.臨床評価と介入方法

1)自動車運転に必要な身体機能

2)自動車運転に必要な高次脳機能

3)高次脳機能障害への介入

4)自動車運転能力の机上評価

5)ドライビングシミュレータによる評価と介入

6)実車運転の評価と介入

Step up

1.安全運転システムと自動運転システム

2.自動車運転の安全教育

3.公安委員会へ提出する診断書の作成

1)認知症

2)高次脳機能障害

LECTURE 15 高次脳機能障害の歴史と概念 作業療法とのかかわり (種村留美)

1.症候学の発展

1)全体論と局在論

2)認知神経心理学

2.症候別の歴史

1)失行症

2)視空間失認

3)半側空間無視

4)視覚失認

5)記憶障害

6)遂行機能障害

7)社会的行動障害

3.高次脳機能障害の作業療法の発展

1)高次脳機能障害作業療法研究会の発足

2)家族会の発足,高次脳機能障害支援モデル事業

3)研究,論文

4)ICT(情報通信技術)の活用

Step up

1.認知リハビリテーション

2.神経行動リハビリテーション

3.治療ガイドラインにおける認知リハビリテーションの評価

巻末資料

TEST 試験 (酒井 浩)

索引

■ 特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。

対応機種

  • ios icon

    iOS 10.0 以降

    外部メモリ:13.0MB以上(インストール時:34.8MB以上)

  • android icon

    AndroidOS 5.0 以降

    外部メモリ:13.0MB以上(インストール時:34.8MB以上)

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

まだ投稿されていません