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- ICUとCCU 2020年10月号(Vol.44 No.10)【特集】PADIS ガイドライン─わが国の現状と未来への展望
商品情報
内容
新しいガイドラインについて─新たな鎮痛・鎮静管理戦略とわが国の動向/ICU における鎮痛対策の現状と未来への展望/ICU における鎮静対策の現状と未来への展望 ほか
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序文
特集にあたって
谷口 巧
かつてのICU における重症患者管理では患者の訴えを聞く(人工呼吸管理が多く訴えが聞けなかったことも多かったが)ことよりも患者の循環,呼吸,消化器などの状態を良くすることに焦点が置かれた治療がなされていたと言って過言ではない。患者の痛いと言った訴えは,患者の状況が安定すればなくなるであろうと考えられていた先人もいたような気がする。つまり,鎮痛や鎮静ということに関しては不得手であったためか軽視されがちであった。
2013 年に米国集中治療医学会(SCCM)から「ICU における鎮痛・鎮静のガイドライン(PADガイドライン)」1)が発表され,まずは疼痛(Pain)のコントロール,その後に不穏,興奮(Agitation)のコントロール,つまり限りなく浅い鎮静,それにせん妄(Delirium)のコントロールの重要性,治療方法が示され,全世界的にICU における鎮痛,鎮静に関心が持たれるようになった。2014年には日本版J-PAD ガイドライン2)が提唱され,日本においても医師だけではなく看護師,薬剤師などの医療従事者すべてに鎮痛・鎮静について興味が持たれるようになり,ICU における鎮痛・鎮静法の標準化が進んでいった。PAD への関心が重症患者の人工呼吸器期間の短縮,ICU 滞在期間の短縮,入院日数の短縮といった患者アウトカムの改善につながったと言っても良いと思う。
PAD ガイドラインが提唱されて5 年後の2018年に新しいガイドライン3)が発表され,これまでの鎮痛,鎮静,せん妄に,不動(Immobilization)と睡眠障害(Sleep disruption)の項目が追加された。鎮痛,鎮静,せん妄では各項目において新しい知見を加え評価法,治療法に関して再検討され,改訂された。新たに加わった不動ではICUにおけるリハビリテーションに関する有用性,評価法,および方法に関して示されるようになり,また,睡眠障害においてもICU における睡眠の重要性から評価,治療に関して標準的な考えが示されるようになった。PAD に関しては言うまでもないが,不動や睡眠障害に関しても,当雑誌においてこれまで「ICU での睡眠を考える」とか「PICS update」との題名で特集を組んでみなさまに提供してきた。今回は,新しいPADIS ガイドラインをもとに,日本のICU における鎮痛・鎮静領域での現状と今後の展望に関して各項目において議論していきたいと考えた。
本企画の各項目はその分野の第一人者の先生方に執筆をお願いし,現状と今後の展望に関してできる限りわかりやすく解説していただいた。本誌でみなさまがICU におけるPADIS に興味をもち,深く追求していくことを期待し,鎮痛・鎮静領域の発展が,これまで以上に重症患者の予後改善に寄与していくことを願う。
金沢大学医薬保健研究域麻酔・集中治療医学(〒920-8641 金沢市宝町13-1)
ICU とCCU 44(10):591,2020
目次
特集 PADIS ガイドライン─わが国の現状と未来への展望
特集にあたって
谷口 巧
新しいガイドラインについて─新たな鎮痛・鎮静管理戦略とわが国の動向
長友 香苗・布宮 伸
ICU における鎮痛対策の現状と未来への展望
青木 善孝・土井 松幸
ICU における鎮静対策の現状と未来への展望
長谷川隆一・多田 勝重・神津 成紀
ICU におけるせん妄対策の現状と未来への展望
鶴田 良介
ICU におけるリハビリの現状と未来への展望
中西 信人
ICU における睡眠対策の現状と未来への展望
吾妻 俊弘
症例
潜伏期に定時開心術を受け,術後に急激に発症したレジオネラ肺炎の1 症例
木下 裕貴・丹羽 英智・津山 博匡・大山 翼 須郷 由希・太田 大地・橋場 英二・廣田 和美
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書籍情報
- ISBN:9784865173932
- ページ数:60頁
- 書籍発行日:2020年10月
- 電子版発売日:2022年8月10日
- 判:A4判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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