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- ICUとCCU 2020年1月号(Vol.44 No.1)【特集】不整脈管理Up to date
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内容
非心臓手術と不整脈管理/心臓手術と不整脈管理/急性冠症候群と不整脈管理 ほか
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序文
特集にあたって
循環器救急のみならず,集中治療管理をしている患者に出現してくる不整脈は病態を悪化させる要因となり,その対策は大きな課題である。集中治療における不整脈管理で重要なことは,不整脈そのものへの対応のみならずその背景を考慮することである。集中治療の現場で遭遇する不整脈には,患者が併存疾患として有しているもの,患者が不整脈基質を有しており修飾因子として病態の悪化や手術などの侵襲により発現するもの,急性冠症候群など急性疾患に伴う合併症として発現するものなどがある。
本特集では,不整脈が出現する背景・状況に分け,集中治療における不整脈管理の最新情報について取り上げた。非心臓手術では,不整脈が本来の治療の支障になってしまうため,その影響をなるべく最小限にしなければいけない。そのためには術前のリスク評価と周術期に起こりうることを前もって予測し,準備しておくことが必要である。循環器医と術者,麻酔医,集中治療医と術前に情報と対応策を十分共有しておくことが求められる。一方,心臓手術では,基礎心疾患のみならず,手術手技・周術期管理の特殊性を十分考慮しなければいけない。とくに術中の心停止,血行動態の変化,体液分布の変化,カテコラミンの併用など不整脈の誘因は揃っている。その特殊性を理解したうえで不整脈に対して迅速で確実な対応をすることが血行動態の安定化と術後の回復,合併症予防に大きくつながる。
急性冠症候群に伴う不整脈は上室性から心室性まで多彩である。とくに心室性不整脈は心臓突然死の原因となり,救急現場での対応が生死を左右する。急性期の突然死予防として迅速な血行再建,アミオダロンなどの抗不整脈薬静注,electricalstorm に対する短時間作用型β遮断薬静注や鎮静,カテーテルアブレーションを含めた集学的治療,そして回復期の着用型自動除細動器など治療法が進んでいる。非代償期心不全でも同様にさまざまな不整脈が出現する。心不全管理のなかでの不整脈治療という役割である。とくに心房細動については,短時間作用型β遮断薬やカテーテルアブレーションなど治療選択肢が増えてきた。心不全の背景を加味した適切な治療選択と対応が非代償期からの早期回復,予後改善につながる。
近年,増加している血液透析患者では,薬物動態のうえから使用できる抗不整脈薬や抗凝固薬の制限,循環動態や電解質の変化など特殊性を理解したうえで不整脈に対応することが求められる。また,重症心不全に対する補助循環装置の進歩は目覚ましいが,日本での心臓移植患者の待機日数は欧米に比し非常に長く,そのほとんどが待機中に左室補助人工心臓が装着されている。この特殊性がゆえに不整脈の問題が新たに出てきた。
本特集では,集中治療に携わる医師が知っておくべき不整脈の問題と最新の治療まで含めた対応方法について,第一線で活躍されている先生方にまとめていただいた。大変お忙しいなかご執筆いただいた著者の方々に感謝申し上げる。
志賀 剛
東京慈恵会医科大学臨床薬理学
目次
特集:不整脈管理Up to date
特集にあたって
志賀 剛
非心臓手術と不整脈管理
里見 和浩
心臓手術と不整脈管理
光野 正孝
急性冠症候群と不整脈管理
山崎 浩
非代償期心不全と不整脈管理
岩崎 雄樹
血液透析患者における不整脈管理(抗不整脈薬,抗凝固薬の使い方も含めて)
三間 渉
補助循環装置装着患者における不整脈管理(LVAD,PCPSほか)
鈴木 敦
連 載
ICU・CCU ―あんな症例,こんな症例―(第94回)
来院時に高感度トロポニンTテストが陰性であったために,確定診断に至らなかった急性冠症候群の1例
髙島 良太・井上 茂亮・藤浪 好寿・安藤 維洋・小谷 穣治
私が最も影響を受けた論文(第38回)
土井 研人
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書籍情報
- ISBN:9784865173598
- ページ数:54頁
- 書籍発行日:2020年1月
- 電子版発売日:2022年9月21日
- 判:A4判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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