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薬局 2023年3月 Vol.74 No.3 ここが変わった! 関節リウマチの治療 診療GL・治療薬をアップデート!

  • ページ数 : 152頁
  • 書籍発行日 : 2023年3月
  • 電子版発売日 : 2023年2月22日
¥2,200(税込)
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商品情報

内容

『関節リウマチ診療ガイドライン2020』の6年ぶりの大改訂や,関節リウマチの新規治療薬がこの15年ほどのあいだに続々と開発されていることを踏まえて,関節リウマチ治療の変遷や,治療薬の使い方,処方箋の目のつけどころ,患者さんからよく聞く疑問などについてまとめました.初学者の若手薬剤師の学習にも,ベテラン薬剤師の知識のアップデートにも役立つ内容です.

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序文

特集にあたって


「リウマチ」の語源は2,500年前のギリシア語に由来する.罹患関節が全身に「流れる」という意味である.時を経て20世紀後半には,自己反応性リンパ球が全身に「流れ」,多関節炎や呼吸器系などのさまざまな臓器障害を生ずることが解明された.現在,関節リウマチは遷延化する破壊性の関節炎と定義され,多臓器障害を伴う全身性自己免疫疾患(膠原病)に分類される.わが国の関節リウマチ患者数は約83万人で,30〜60代の女性に好発する.関節破壊は発症早期から進行し,変形すると不可逆的であるため,早期の診断と治療開始が最重要課題である.

関節リウマチの治療は,20世紀にはグルココルチコイドや抗炎症薬を用いた対症療法が中心であった.現在は,免疫異常を抑制して疾患活動性を制御することを目的として抗リウマチ薬を用いる.抗リウマチ薬は,メトトレキサート(MTX)やヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬などの合成抗リウマチ薬,腫瘍壊死因子(TNF)やインターロイキン(IL)-6などを標的とした生物学的抗リウマチ薬に分類される.適切な治療による寛解が治療目標となり,関節の構造的損傷や身体機能障害の進行を抑止できるようになった.

一方,治療薬の短期・長期的な安全性や経済性,難治症例や臓器障害への対応,寛解後休薬,分子標的薬の使い分け,コロナ禍での医療など,新たな臨床的な課題も表出してきた.抗リウマチ薬の使用開始時には適応や禁忌などを慎重にスクリーニングし,治療中は感染症,悪性腫瘍,心血管障害など安全性に関する定期的なモニタリングが不可欠である.安全性と有効性のバランスを重視した個々の症例に応じた治療戦略の策定,的確な治療薬の選択,随伴症・合併症の内科的な全身管理と対策の重要性がさらにクローズアップされている.

近年,リウマチの病態形成に関わる標的分子が明らかになり,分子標的薬を用いて効率的に治療ができるようになってきた.このような医療の高度化に伴い,多職種連携がさらに重視されている.リウマチ医療の新時代において,治療薬を正しく理解し,さまざまな問題点や患者に的確に対応できることを目指して,本特集では,第一線の先生方に最新情報をご執筆いただいた.本特集を関節リウマチ医療の実践に役立てていただくとともに,新たな潮流を実感いただければと期待する.


産業医科大学医学部 第1内科学講座 教授
田中良哉

目次

特集:ここが変わった! 関節リウマチの治療 診療GL・治療薬をアップデート!

特集にあたって(田中 良哉)

情報のアップデートできてる? あらためて関節リウマチ治療を学び直す

・関節リウマチ治療,いまむかし(竹内 勤)

・端的に理解する! 最新の薬物治療アルゴリズムと薬剤が変更されるとき(川人 豊)

抗リウマチ薬の使いかた,リウマチ処方箋の目のつけどころ

・もう一度整理する! 従来型合成抗リウマチ薬の作用と薬学管理(宮崎 徹)

・もう一度整理する! 生物学的治療薬,分子標的治療薬の作用と薬学管理(小林 俊介 ほか)

・もう一度整理する! 補助的治療の目的と薬学管理(小林 俊介 ほか)

・副作用・合併症対策! 薬剤師のための検査値の読みかた・活かしかた(田村 直人)

・リフィル処方箋の対象になるリウマチ処方,ならないリウマチ処方(平林 泰彦)

・コラム:ジョイクル ®関節注に安全性速報発出(小嶋 俊久)

・コラム:日本で初めてのMTX注射製剤であるメトジェクト ®皮下注シリンジが承認(亀田 秀人)

リウマチ患者さんの「困った!」「大丈夫?」に対処する

・「関節が痛い」はすべてリウマチ?(岸本 暢将)

・治療はいつまで続くの? 患者さんに治療目標と治療原則を伝える(平田 信太郎)

・薬は減らせないの? 疾患活動性と希望に応じて減薬を処方医に相談する(久保 智史 ほか)

・薬は減らせないの? 患者さんの経済負担を考慮して処方変更を処方医に相談する(越智 小枝)

・手術はみんな受けるの?(小嶋 俊久)

・挙児希望をもつ男性・女性でもリウマチ治療はできる?(岡本 奈美)

・バイオシミラー(バイオ後続品)は本当に同じ効果?(山崎 聡士)

・手術前後に休薬は必要?(松野 博明)

・痛みやこわばりを軽減する方法は?(住友 秀次)

・リウマチ治療中でもワクチンは打って大丈夫?(中山田 真吾 ほか)

・メトトレキサートを飲み忘れてしまう!(平野 亨)

・禁煙はすべき? 喫煙はなぜよくない?(井畑 淳)

・避けた方がよい生活習慣はある? 運動やリハビリは必要?(松井 利浩)

・口腔ケアと関節リウマチの関係は?(舟久保 ゆう)

・食事で気をつけることはありますか?(松井 利浩)

シリーズ

えびさんぽ

関節リウマチに対してJAK阻害薬は効果がありますか?

(青島 周一)

くすりのかたち外伝 わかる! 使える! まいにち薬会話

〈第15回〉「血中濃度が上がります」(前編)

(浅井 考介 柴田 奈央)

飲み合わせ研究所 子どもの服薬Tips

〈第03回〉アストミン ®散10%

(小嶋 純 米子 真記)

現場で働く薬剤師のための 臨床薬学研究のオモテ・ウラ

〈第15回〉患者の訴えを研究に導くオモテ・ウラ

(大井 一弥)

Gebaita?! 薬剤師の語ログ

〈第15回〉在宅は…,お好きですか?

(大西 伸幸)

腫瘍薬学ハイライト

胆道がんの薬物治療の進歩

(川西 正祐)

薬剤師力の型 新たな思考と行動プランを手に入れろ!

〈拾伍ノ型〉今の情報だけに惑わされるな!

(佐脇 久美 佐藤 史織)

レポート

薬剤師による地域活動 ─医療過疎地における薬局薬剤師の役割─

(橋本 貴尚)

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書籍情報

  • ISBN:9784009107403
  • ページ数:152頁
  • 書籍発行日:2023年3月
  • 電子版発売日:2023年2月22日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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