救急・集中治療(35巻4号) 循環器集中治療

  • ページ数 : 302頁
  • 書籍発行日 : 2024年2月
  • 電子版発売日 : 2024年3月5日
11,000
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商品情報

内容

実臨床で役立つ「循環器集中治療」に不可欠な知識をつめこんだ一冊!

救急・集中治療領域の「循環器集中治療」に長年携わっている各領域のエキスパートが、基礎から応用までコアとなる知識を幅広く解説。医療従事者および医療関連職種の方々にも必携の一冊。

序文

循環器集中治療-循環器と集中治療とのコラボレーション-

集中治療における循環管理が,患者の予後に大きく関与することは言うまでもない.循環器救急疾患に対する治療において,併存症管理を含む全身管理の重要性がますます重要になってきている.こうした中,集中治療に関わる医師・スタッフのみならず,循環器医・スタッフも全身管理ができるようになっていることが求められる.欧米で「循環器集中治療」は,主に循環器医が中心になり,しっかりと全身管理が学べるようなシステムも構築されてきており,「循環器集中治療」が集中治療から離れて独立する方向に向いているように思われる.集中治療において循環管理は重要な分野であり,一方で,循環器救急疾患において,合併症管理も含めた集中治療的な管理は,非常に重要である.このような観点から,「循環器集中治療」は,集中治療の一分野として捉えるべきと考えられる.しかし,現状では,集中治療室や集中治療専門医を有さずに,CCUにて循環器救急疾患患者の呼吸管理を行ったり循環器医が集中治療を行っていかざるを得ないことも多い.一方,循環器医との連携がうまく取れていない集中治療室もあるであろう.どのような状況においても,循環管理がより強化されるように,「循環器集中治療」なる領域をしっかりと確立し,習得・実践していくことが望まれる.そのためには,「循環器集中治療」のコアとなる知識を確実に習得することが重要である.このような観点からまとめられた特集は,今までなかったように思う.本誌では,「循環器集中治療」における不可欠な知識をエキスパートにより,まとめていただいた. 集中治療医・救急医およびスタッフのみならず,循環器医および関連スタッフにも広く役立つ特集であり,これを活用することで,各施設の中でより良い 「循環器集中治療」を実践していただきたいと思う.


特集編集 佐藤直樹 かわぐち心臓呼吸器病院 循環器内科

目次

Ⅰ.総論

1.循環器集中治療がなぜ必要か 佐藤直樹

2.米国における循環器集中治療の実情 宮下 智,峯本麻由

3.欧州における循環器集中治療の実情 近藤 徹

Ⅱ.臓器連関を念頭においた循環器集中治療

1.神 経

4.脳梗塞 ─診断画像読影,心電図変化,急性期治療を含む─ 梁 成勲

5.低体温管理 黒田泰弘,河北賢哉

2.呼 吸

6.人工呼吸器 喜久山和貴,小谷 透

7.V-V ECMO 萩原祥弘,小倉崇以

3.腎

8.急性腎障害 土井研人

9.腎代替療法 松岡勇斗,森松博史

4.消化器

10.肝・消化管うっ血 瀧上 悠,池田祐毅

11.急性腸管虚血 戸田宏一

5.内分泌

12.甲状腺疾患と心血管への影響 八木 孝

13.副腎不全 石川真由美

Ⅲ.主な循環器疾患に対する集中治療・管理

14.急性冠症候群 徳山榮男

15.急性心不全 石原嗣郎

16.急性心筋炎 南雄一郎,服部英敏

17.肺血栓塞栓症 木村徳宏,山本 剛

18.右心不全と肺高血圧症 波多野将

19.大動脈緊急症 金森太郎,小林克也

20.末梢血管疾患 曽我芳光

21.感染性心内膜炎 藤田文香,泉 知里

22.心房細動 森田典成

23.重症心室性不整脈 宮内靖史

24.心臓移植後・植込型補助人工心臓植込み後の管理 大谷朋仁

Ⅳ.循環不全に対する治療法

1.循環不全の薬物療法

25.昇圧薬・強心薬 縄田英吾,川上将司

26.血管拡張薬 堀内 優

27.利尿薬 今村輝彦

28.慢性期に向けた心不全治療 奥村貴裕

2.循環不全の非薬物療法

29.機械的補助循環① ─IABP・補助循環用    ポンプカテーテル(ImpellaⓇ)・VA-ECMO─ 鵜木 崇

30.機械的補助循環② ─人工心臓─ 安藤政彦,小野 稔

31.不整脈インターベンション① ─ペースメーカ─ 中井俊子

32.不整脈インターベンション② ─アブレーション─ 佐藤宏行

33.カテーテル治療① ─冠インターベンション─ 矢作和之,田邉健吾

34.カテーテル治療② ─TAVI─ 石津賢一,白井伸一

35.カテーテル治療③ ─MitraClipⓇ─ 嶋本光兵,天木 誠

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書籍情報

  • ISBN:9784883785803
  • ページ数:302頁
  • 書籍発行日:2024年2月
  • 電子版発売日:2024年3月5日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:2

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