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別冊「医学のあゆみ」この病気,何でしょう?知っておくべき寄生虫感染症

  • ページ数 : 164頁
  • 書籍発行日 : 2022年4月
  • 電子版発売日 : 2022年11月16日
¥5,170(税込)
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商品情報

内容

「知らなかった」では済まされない!
寄生虫感染症への対応を専門家が解説!


●寄生虫症は,診療にあたった医師にその知識があるか否かで,感染者の運命が左右される.
●マラリアをはじめとして,診療経験者が少ない寄生虫感染症が国内に流入するリスクは依然として存在する.
●寄生虫症への臨床対応について,経験豊富な専門家が実際の症例を交えて解説!

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序文

はじめに

わが国では寄生虫症の患者数が少ないことから,一般社会のみならず医療界においてさえ,寄生虫症が話題になることが少ない現状にある.しかし,1950年代後半~1960年代前半頃まで,日本には多数の寄生虫感染者が存在していた.遺跡の便所跡遺構の土壌分析や明治から昭和30年代後半頃までに出された調査研究報告書によれば,日本の主要な寄生虫は回虫や鉤虫のようないわゆる土壌媒介線虫類であった.その後,化学肥料の使用,上下水道の整備,水洗トイレの普及などにより,日本では寄生虫感染者が激減したという報告をたびたび目にするようになった.しかし,減少した寄生虫は上記の土壌媒介線虫類であって,アニサキス症や日本海裂頭条虫症などは新鮮魚介類の輸送システムの発達につれ,検出件数が増加しているとの報告がなされている.日本で感染した赤痢アメーバ症の患者は珍しい存在ではなく,日本国内でも免疫不全と関連するトキソプラズマ症やクリプトスポリジウム症の患者に遭遇することもある.また,特定の地域と関連する寄生虫症として,北海道では現在でもエキノコックス症(多包虫症)の新規感染者が,少数ではあるが,発生している.

このように,日本国内においても,寄生虫に感染する危険性は残されている.また,寄生虫症には輸入感染症として重要なものが含まれ,とくにマラリアについては迅速な診断と治療が要求されている.さらに,輸入感染症としての寄生虫症にはマラリアをはじめとして,日本の医療従事者になじみのない疾患も多く含まれている.

本書では,日常の医療現場で遭遇する可能性の高い寄生虫症も含めて紹介する.残念ながら,寄生虫症は生活史のこともあり,理解するのが難しいとの声を聴くことがある.しかし,寄生虫症は医療従事者にその知識があるか否かで,感染者の運命が左右される感染症でもある.本書は原則として,当該疾患の対応経験がある方々に執筆をお願いした.読者各位の知識増進,寄生虫症への興味惹起や認識変容,さらには臨床現場において,対応に必要とされる情報の入手に寄与できれば幸いである.


2018年3月

大西健児
鈴鹿医療科学大学保健衛生学部救急救命学科

目次

原虫症

1.マラリア(熱帯熱マラリアを見逃さない)(竹下 望)

 Keywords マラリア,抗マラリア薬,防蚊対策

2.ジアルジア症(本当にジアルジア症?)(相野田祐介)

 Keywords ジアルジア症,ランブル鞭毛虫,メニール鞭毛虫

3.赤痢アメーバ症(海外には行っていないのにどうして?)(倉井華子)

 Keywords Entamoeba histolytica,腸管アメーバ症,アメーバ性肝膿瘍,栄養体,シスト

4.トキソプラズマ症(悪性リンパ腫? トキソプラズマ症?)(阪本直也)

 Keywords トキソプラズマ脳炎,HIV感染症,悪性リンパ腫

5.シャーガス病─国内の現状と課題(今井一男・前田卓哉)

 Keywords シャーガス病,合併症,検査,先天感染

6.皮膚リーシュマニア症(ただの虫刺され?)(小坂篤志)

 Keywords 皮膚リーシュマニア症,粘膜リーシュマニア症,皮膚潰瘍

蠕虫症

7.救急医療現場における胃アニサキス症(食歴を尋ねよう)(古本洋平)

 Keywords 胃アニサキス症,急性腹症,上部消化管内視鏡検査

8.腸アニサキス症(腸閉塞を診たら食歴も尋ねよう)(中村(内山)ふくみ)

 Keywords アニサキス,腸閉塞,食歴聴取,血清診断

9.蟯虫症(コンバントリンを投与しても陰性化しません.どうすればよいでしょうか?)(大西健児)

 Keywords 蟯虫,自家感染,ピランテルパモ酸塩,メベンダゾール,アルベンダゾール

10.広東住血線虫症(髄液検査で好酸球増多が?)(戸髙貴文・大城雄亮・新里 敬)

 Keywords 広東住血線虫,好酸球性髄膜炎,好酸球増多症,アフリカマイマイ

11.旋毛虫症(食歴を尋ねよう)(鈴木広道)

 Keywords 旋毛虫症,熊肉,トリヒナ,Trichinella spp.

12.糞線虫症(渡航歴や居住歴,いつ・誰に・どのように聞きますか?)(細田智弘)

 Keywords 糞線虫,自家感染,過剰感染症候群,奄美・沖縄諸島,渡航歴・居住歴

13.肺犬糸状虫症(肺癌の鑑別疾患)(市川 淳)

 Keywords 肺犬糸状虫症,Dirofilaria immitis,銭形陰影

14.旋尾線虫幼虫症(吉田 彩)

 Keywords ホタルイカ,皮膚爬行症,旋尾線虫Type X幼虫,Crassicauda giliakiana

15.皮膚をうごめく寄生虫の数々(顎口虫その他いろいろ)(丸山治彦)

 Keywords 皮膚爬行症,顎口虫,マンソン孤虫,ブラジル鉤虫,トリ眼虫

16.肺吸虫症(食歴を尋ねよう)(鷲野巧弥)

 Keywords 肺吸虫症,淡水産のカニ,イノシシ肉,肺結節影,胸水貯留,プラジカンテル

17.肝蛭症(肝占拠性病変の鑑別診断のひとつに考えよう)(中村(内山)ふくみ)

 Keywords 肝蛭症,肝SOL(space occupying lesion),hepatic phase,biliary phase,トリクラベンダゾール

18.“古くて新しい”住血吸虫症(王寺幸輝・吉川正英)

 Keywords 住血吸虫,虫卵検査,輸入感染症,人獣共通感染症

19.“古くて新しい”トキソカラ症─温故知新(吉川正英・王寺幸輝)

 Keywords 幼虫移行症,イヌ回虫,ネコ回虫,食物媒介性寄生虫症

20.有鉤嚢虫(皮下のしこりが増えて,便に虫がでてきました)(小林謙一郎)

 Keywords 有鉤条虫,有鉤嚢虫,Neurocysticercosis(NCC)

21.日本海裂頭条虫症(コンバントリンが効きません.どうすればよいでしょうか?)(大西健児)

 Keywords 日本海裂頭条虫,サケ属,プレロセルコイド,プラジカンテル

22.単包虫症(診断は肝嚢胞と思いますが,何となく違うような気もします)(大西健児)

 Keywords 単包虫,単包条虫,包虫症,エキノコックス症,中間宿主,アルベンダゾール

23.多包虫(北海道のキツネとエキノコックス)(髙橋裕之・横尾英樹・古川博之)

 Keywords 多包虫,エキノコックス症,アルベンダゾール

外部寄生虫症

24.疥癬─その治療と対策(病型が違えば感染力も大違い)(関根万里)

 Keywords 通常疥癬,角化型疥癬,イベルメクチン,フェノトリン

25.トコジラミ症(シラミではない,カメムシだ!)(刑部全晃)

 Keywords トコジラミ,南京虫,カメムシ

26.シラミ症(この白くうごめくモノは?)(松岡裕之)

 Keywords アタマジラミ,コロモジラミ,ケジラミ,殺虫剤耐性,心のケア

Side Memo

 過敏性腸炎

 非病原性腸管寄生アメーバ

 感染症法

 研究班の目的は?

 中枢神経系のAIDS指標疾患

 アニサキス

 難治性蟯虫症の症例

 好酸球性髄膜炎

 アフリカマイマイ(学名:Achatina fulica)

 寄生虫に対する宿主免疫反応

 寄生虫の核酸増幅検査

 肺吸虫の分布

 日本における日本住血吸虫症のあゆみ

 Helenor Campbell Wilder Foerster(1895-1998)

 Diphyllobothrium nihonkaienseとDibothriocephalus nihonkaiensis

 日本海裂頭条虫症の症例

 単包虫症の症例

 DDT

 中毒疹,薬疹

 アレルギー反応

 『病草紙』に記載されたケジラミ症

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書籍情報

  • ISBN:9784006528546
  • ページ数:164頁
  • 書籍発行日:2022年4月
  • 電子版発売日:2022年11月16日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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