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医学のあゆみ268巻7号 血糖管理の新展開─CGM・ポンプ・データマネジメントシステム指導から人工膵臓まで

  • ページ数 : 70頁
  • 書籍発行日 : 2019年2月
  • 電子版発売日 : 2022年11月30日
¥1,430(税込)
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商品情報

内容

血糖管理の新展開──CGM・ポンプ・データマネジメントシステム指導から人工膵臓まで
企画:渥美義仁(永寿総合病院 糖尿病臨床研究センター)


・糖尿病の血糖コントロール目標はHbA1cで示されるが,低血糖や血糖変動を反映しない点が課題である.SMBGも一日数ポイントの測定に限られ持続的でないため,低血糖予防と血糖管理への寄与に限界がある.
・これらの課題に対し,血糖変動を持続的に把握することができるモニタリングシステムとして,持続グルコースモニタリング(CGM)とフラッシュグルコースモニタリング(FGM)などが注目を集めている.
・CGMとFGMはスマホアプリとの親和性が高く,家族や医療スタッフ間での即時共有が可能となる.しかしデータが膨大で解析が容易ではないため,データマネジメントシステム指導の充実も求められる.

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序文

はじめに


糖尿病の治療目標は,現在も合併症予防であり,合併症予防の血糖コントロール目標は,現在もヘモグロビンA1c(HbA1c)で示されている.しかし,HbA1cは低血糖や血糖変動を反映しない点が限界である.HbA1cとともに長く用いられてきた血糖自己測定(SMBG)も,1日数ポイントの測定に限られ,持続的でないので,低血糖予防と血糖コントロールへの寄与に限界がある.これらの限界と持続血糖モニタリング(continuous glucose monitoring:CGM)とフラッシュグルコースモニタリング(flash glucose monitoring:FGM)の出現が重なり,しばしば“Beyond HbA1c・SMBG”といわれるようになってきた.CGMは1型糖尿病,とくにインスリンポンプ使用例を中心に進化し,低血糖を予測する注入遮断で安全性が格段と高まった.インスリン頻回注射例においても,リアルタイムCGMは夜間や無自覚低血糖の予防に有効である.現在のリアルタイムFGMは,夜間や無自覚低血糖のアラート機能はないが,その簡便性から1型ならびに2型糖尿病の治療を大きく変える可能性がある.

CGMとFGMはデータを集める機器であるので,スマホのアプリとの親和性が高い.スマホは容易に情報を共有できるので,家人や医療スタッフもデータを即時に共有可能となる.このような情報共有には,受け入れ側の人間が対応できない可能性がある.CGMとFGMのデータは膨大であり,医療スタッフも十分解析して患者にフィードバックするのが難しくなっている.この点では,SMBGやCGMと生活のデータもあわせて扱うデータマネジメントシステム指導(DMS指導TM)の充実が求められる.

CGMの次の段階はクローズドループの人工膵臓で実用化が近い.しかし,静脈血を用いた正確な人工膵臓は,わが国で開発された機器が世界で唯一の血糖管理デバイスである.よって,ケトアシドーシスや集中治療や周術期に用いる人工膵臓としての価値を,わが国から世界に発信することが求められている.

以上のような背景から,本号の各テーマと執筆者を選んだ.この分野の最新の知識を得ることができるとともに,今後を展望できる内容となったことを,執筆陣と医歯薬出版に感謝します.


渥美 義仁
永寿総合病院糖尿病臨床研究センター センター長

目次

特集:血糖管理の新展開-CGM・ポンプ・データマネジメントシステム指導から人工膵臓まで

HbA1c,SMBGを超える血糖管理の視点……渥美義仁

新しいインスリンポンプの特長と選択のポイント……柚山賀彦

SAPの進歩による低血糖予防効果……西村理明

ポンプ治療におけるフラッシュグルコースモニタリング(FGM)活用の実際……広瀬正和

新規デバイスのデータを統合して行うデータマネジメントシステム指導……小出景子

各種デバイスのデータ活用――グルコースデータを個から地域へ活かす……松久宗英

人工膵臓による血糖管理:外科の立場から――外科周術期の人工膵臓療法の現状と将来展望……花﨑和弘

人工膵島による血糖管理──いかにして,厳格な血糖管理を可能とするか……西田健朗

TOPICS

【リハビリテーション医学】

脳卒中後リハビリテーションを促進する新規低分子化合物……阿部弘基・高橋琢哉

【腎臓内科学】

横紋筋融解症による急性腎障害発症の新たなメカニズム……平橋淳一

【神経内科学】

Alzheimer病の脳内アミロイド病変を捉える高精度血液バイオマーカー……中村昭範

連載

【地域包括ケアシステムは機能するか】

13.幸手モデルは“モデル”になりうるか?――生活モデルに基づいた地域包括ケアシステムのモデル化……中野智紀

【医学・医療におけるシミュレータの進歩と普及】

10.血管インターベンションシミュレータ……伊藤正洋・他

フォーラム

【医師のバーンアウト(燃え尽き症候群)をふせぐためには?――脳神経内科領域の取組みから学ぶ】

2.海外の脳神経内科医における燃え尽き症候群の状況と対策……下畑享良

【医療社会学の冒険】

10.アサイラムの中・外・後……美馬達哉

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書籍情報

  • ISBN:9784006026807
  • ページ数:70頁
  • 書籍発行日:2019年2月
  • 電子版発売日:2022年11月30日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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