医学・保健学のためのやさしい統計学 第3版

  • ページ数 : 208頁
  • 書籍発行日 : 2017年8月
  • 電子版発売日 : 2023年3月29日
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商品情報

内容

初学者でもわかるよう、統計学の基礎からやさしく解説。統計の仕組みや確率との関係、Excelを使った実際の統計処理方法なども、図を多用して詳しく説明し、基本的な数式の導き方も示した。
今回の改訂では、特に「第3章Excelの使い方」を、Excelの最新バージョンを使ったものに差し替えた。2色化により図表も見やすく、よりわかりやすくなった。

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序文

第3版序


書籍は紙媒体の情報であり,紙媒体の利点欠点から逃れることはできない。紙媒体の欠点の一つは適宜バージョンアップできないことである。そのため,定期的に版を重ねる必要がある。今回第3版が世に出ることになったのは,まことにありがたいことであり,読者の方々や関係諸氏に感謝申し上げる。

今回の改訂の主たる点は第3章「Excelの使い方」の全面改訂である。本書が世に出て10年が過ぎ,その間Excelのバージョンアップも数回あり,本書で例示しているExcelと一般に使用されているExcelのバージョンのずれが見過ごすことができないほど大きくなってきていた。これを是正するために,神戸看護大学の片山修先生にお願いし,2010年版のExcelを使って全面的に第3章の書き直しを行った。この第3章を読むだけでも2010年版のExcelをある程度使いこなせるようになるはずである。

第2の改訂部分は,第2版までは入っていなかったExcel組み込みの統計処理プログラムの使用例を入れたことである。この例を参考にすると,面倒な計算を行うことなくt検定などの計算を行うことができる。以前講義を行っていたときに,「理屈はよいから統計プログラムの使い方を教えて欲しい」と言われることが時々あったが,果たしてそれでよいのかと考えさせられた。本書では,ある程度の理論が理解できるように数式を用いた。数式を示すだけでなく何故そうなるのかという道筋も示したつもりである。「数式」と聞くと拒否感が先に立つ読者の方々もあると考えるが,理論を正確に表現するためには数学の力を借りるのが最善の方法である。読者の方々にもある程度の数学的素養を要求するのは仕方ないことであると考える。

しかし最近の風潮を思えば,全ての人にそれを求めるのは無理かもしれない。また,このような状況と紙面の効率的使用を考えると,付録に示した数式の証明などは,ある程度整理した方が良いのではないか,さらに,最近のインターネットの利用状況を考えると,巻末の数表も紙ベースで供給する必要があるのかと考えさせられる。

今日のようにデジタル媒体が手近に利用できる時代に,紙媒体の持つ意味は何か。紙媒体の書籍の利点は何かということを考える必要がある時代に来たのかもしれない。デジタル媒体の書籍にすれば,紙の本を単にデジタル化するだけではなく,一つの書籍が読者の求めるところに応じて構成を変えて表現されるようなものになるのかもしれないと考えるところである。


2013年3月

正井栄一

目次

第1章 統計学とは

1.統計学とは何をする学問か

2.変量の種類

3.母集団と標本

4.統計的手法にはどのようなものがあるか

注.表記法

第2章 記述統計

1.何を知れば集団がわかったことになるのか

2.図やグラフを画く

3.代表値

4.散布度

5.歪度と尖度

6.変動係数

第3章 Excelの使いかた

1.キ−操作を覚える

2.Excel画面の説明

3.セルの選択

4.シ−ト名の変更

5.セルの入力

6.セルとコピ−と貼り付け

7.フィルハンドルによるデ−タの入力

8.式をコピ−する方法

9.相対参照と絶対参照

10.表示桁数の変え方

11.デ−タの並べ替え

12.行と列の入れ替え

13.見出し行または列の固定

14.関数による計算

15.度数分布表を作る

16.ヒストグラムを画く

17.t検定などを行うツ−ルを利用する方法

18.注意!

第4章 確率と分布

1.確率とは何か

2.期待値

3.独立な事象とは

4.条件付き確率

5.確率分布とは

第5章 正規分布とt分布を使った推定と検定

1.推定

2.標本平均の確率分布

3.母平均の区間推定

4.信頼度と有意水準

5.正規分布表

6.t分布

7.t分布を使った母平均の推定

8.検定

9.t分布を用いた検定

10.標本の大きさをどの程度にすればよいか

第6章 分散に関する推定と検定

1.X2分布

2.母分散の推定

3.2つの分散の差の検定(一方の母分散はわかっていて、他方は標本分散から推定しなくてはならない場合)

4.2つの分散の差の検定(F 検定)(2つの母分散とも不明で、2つの標本分散から推定して比較する場合)

第7章 相関

1.相関係数

2.相関係数の有意性の検定、あるいは推定

3.相関係数の差の検定

第8章 回帰

1.関係を直線で表す

2.回帰直線の存在範囲

第9章 質的デ−タの検定法

1.2項検定

2.X2検定(条件数が1の場合)

3.X2検定(2×2クロス表を使う場合)

4.X2検定(対応がなく、2×3あるいは3×3などの場合)

5.フィッシャ−(Fisher)の直接法

6.適合度の検定

付録

1.2項分布の平均と分散

2.互いに独立な確率変数の和の分散と差の分散

3.回帰係数の求め方

4.決定係数の求め方

5.決定係数がR2が、標本相関係数rの2乗に等しいことの証明

6.X2値の計算

7.10C2の計算がわからない人のために

8.対数がわからない人のために

9.不等式の解き方がわからない人のために

10.母比率の推定範囲の厳密解

練習問題

解答

付表

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書籍情報

  • ISBN:9784307771719
  • ページ数:208頁
  • 書籍発行日:2017年8月
  • 電子版発売日:2023年3月29日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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