• m3.com 電子書籍
  • こんなときどうする?腎疾患―診療の悩みを解決する腎疾患テキスト

こんなときどうする?腎疾患―診療の悩みを解決する腎疾患テキスト

  • ページ数 : 300頁
  • 書籍発行日 : 2023年6月
  • 電子版発売日 : 2023年6月1日
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

日常診療のよくあるケースを想定した解説で臨床力UPに直結!

腎臓病の「わかりにくさ」を克服し,「苦手意識」を解消! 日常診療で腎臓に問題のある患者を診ていくなかで,専門医に相談したい問題にぶつかったとき,解決の助けになる! 基礎固めからはじめて自然に応用力が身につくよう構成し,読み進めるだけでレベルアップできる.

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版

序文

序文


プライマリケアの先生方や研修医のみなさんから,「腎臓病はわかりにくい」というお話をよくうかがいます.腎臓病が非腎臓専門医の先生方に敬遠されがちな理由は,この「わかりにくさ」にあるのではないでしょうか.なぜ「腎臓病はわかりにくいのか」,その一つの要因は,腎臓が多彩な生理作用を担っており,腎臓が障害された時に出現する病態が多様であるからではないでしょうか.本書は,この「わかりにくさ」を少しでも緩和し,腎臓病に対する苦手意識を克服していただくように企画されました.この「わかりにくさ」にもかかわらず,ほぼ全ての専門診療科の先生方が腎臓病の患者さんに関わりを持ち,また,プライマリケアの先生方は日常的に慢性腎臓病(CKD)などの腎臓病患者さんを診療されます.特に,CKDはまさに国民病というほど患者数の多い疾患です.また,わが国は台湾に次いで人口当たりの透析患者数が多い国であり,透析患者さんが,透析以外の病態でプライマリケアや非腎臓専門医の先生方を受診する機会がますます増えています.このような場合にお役立ていただきたいのが本書です.腎臓病診療のポイントを簡潔にお示しして,ややこしく思える腎臓病診療を解きほぐして解説しています.

本書では,プライマリケアや非専門医の先生方が遭遇することの多い腎疾患を取り上げています.日常診療でよくありそうな症例シナリオを冒頭に取り上げ,その解説を本文中に記述しています.一般の腎臓病の教科書とは違い,腎炎など腎臓専門医のみが診療することの多い疾患は思い切って割愛し,一方,CKDについてはいろいろな観点から取り上げました.複数のセクションで何回も記述されている部分がありますが,そのようなところはとりわけ重要な内容と考えていただければと思います.また,みなさんがおかれた医療環境に応じて読み分けていただけるような構成にもなっています.

本書は,プライマリケアの先生方,腎臓非専門医の先生方,さらには初期臨床研修医,今から腎臓専門医を目指すみなさんにもお役立てていただける内容です.本書を活用いただいて,腎臓病の「わかりにくさ」を克服し,「苦手意識」を解消いただければと思います.最後に,本書を執筆いただいた先生方,ならびに本書を企画いただき,多くの貴重な助言をいただいた上岡里織さんをはじめ,中外医学社編集部のみなさまに感謝申し上げます.


2023年5月

赤井 靖宏

目次

CHAPTER 1 腎疾患の考え方

1 診断のゴールドスタンダード「腎生検」:どんな時に行うか?〈中川直樹〉

2 尿蛋白の評価方法:試験紙の落とし穴,1日尿蛋白推定法の落とし穴,蓄尿はきちんと採集できている?〈佐々木彰〉

3 腎機能の評価法:eGFR使用のポイント,どんな時にシスタチンCを活用するか?〈安藤康宏〉

CHAPTER 2 急性腎障害(AKI)

【AKIの診断】

1 急性腎障害(AKI)とは? どのように診断するか?〈西本雅俊〉

2 どんな患者がAKIを起こしやすいか?〈三宅晃弘〉

3 AKIの鑑別診断:忘れやすい鑑別診断は?〈三宅晃弘〉

【AKIの治療】

4 AKIは早く透析したほうがよいのか?〈梅原皆斗,草場哲郎〉

5 AKIにおける利尿薬の使い方:ループ利尿薬はボーラス?持続静注? トルバプタンの役割は?〈杉本俊郎〉

【AKIの予後】

6 AKIは腎機能が完全に回復するか? AKI・CKD連関とは?:AKIも積もれば……〈村島美穂〉

[AKIトピックス]

(1)新型コロナウイルス感染症とAKIの考え方〈北村浩一〉

(2)心不全患者のAKI〈赤井靖宏〉

(3)造影剤腎症〈原 裕樹〉

(4)薬剤性AKIとは?〈岡本恵介〉

CHAPTER 3 慢性腎臓病(CKD)

【CKDの診断】

1 慢性腎臓病(CKD)とは? 重症度分類と実臨床における使い方〈赤井靖宏〉

2 CKD発症の危険因子とは?〈森 克仁〉

【CKDの管理】

3 CKDの管理で考えるポイント:どんな症例で治療を急ぐのか?〈森 龍彦〉

4 CKD治療の基本:生活管理のポイントは?〈江里口雅裕〉

5 CKDは外堀から攻める!:生活習慣病の適正管理〈八田 告〉

6 食事療法のポイント:塩分制限はなぜ必要か? K制限は必要か? 低たんぱく食はCKD進展抑制に有用か?〈高橋直生,岩野正之〉

7 運動療法:腎臓が悪いと運動はだめ?〈篠遠朋子,萬代新太郎〉

【CKDの治療】

8 CKDの治療は何を目的に行うか?:透析だけではない.心血管疾患はCKDの最大の合併症〈齊藤 慶,藤井秀毅〉

9 RAS阻害薬はいつまで続けるか? やめるとどうなるか?〈池田紘幸,家原典之〉

10 CKDの新たな治療薬:SGLT2阻害薬,ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬〈柴田 茂〉

【CKDが進行したら】

11 進行期CKDの管理〈難波倫子〉

12 いつ腎臓専門医に紹介するか?〈對馬英雄〉

13 腎代替療法とは? どうやって選択するか?〈美馬 晶〉

14 「私,透析はしません」と言われたら?〈中田憲司,常喜信彦,酒井 謙〉

[CKDトピックス]

新型コロナウイルス感染症とCKD〈横井秀基〉

CHAPTER 4 よくある腎疾患の診断と管理

1 IgA腎症:日々の診療で最も遭遇する可能性の高い糸球体腎炎にどう対応するか?〈北村浩一〉

2 膜性腎症:どのように診断し,対応するか?〈鈴木 智〉

3 急速進行性糸球体腎炎:見逃さないポイントは?〈鮫島謙一〉

4 糖尿病性腎症:新たな概念と新たな治療とは?〈津田昌宏〉

5 多発性囊胞腎:どのように診断するか?〈仲谷慎也〉

6 腎硬化症:どんな病気なの?〈森本勝彦〉

[よくある腎疾患トピックス]

見逃さない!ネフローゼ症候群〈原 将之〉

CHAPTER 5 輸液と電解質異常

【輸液】

1 輸液治療に必要な基本知識:輸液はなぜ必要か?〈立石 悠〉

2 外来での輸液療法〈原田幸児〉

3 入院患者の輸液:どんな時,どんな輸液を行うか?〈河野圭志〉

4 輸液治療のピットフォール:輸液によって新たな病気を作っていないか?〈岡本恵介〉

【電解質異常】

5 ナトリウム異常:よく遭遇するナトリウム異常の鑑別診断と治療,専門医紹介のタイミング〈貴島夕加里,志水英明〉

6 カリウム異常:よく遭遇するカリウム異常の鑑別診断と治療,専門医紹介のタイミング〈龍華章裕〉

7 カルシウム異常:よく遭遇するカルシウム異常の鑑別診断と治療,専門医紹介のタイミング〈渡瀬謙仁〉

CHAPTER 6 腎代替療法

【透析】

1 どうなったら透析を始めるのか?〈松井 勝〉

2 血液透析の原理と種類:HD,HDF,HHDなど〈花田 繁〉

3 腹膜透析の原理と種類:CAPD,APDなど〈浅井利大〉

4 血液透析で起こりやすい合併症〈西尾利樹〉

5 腹膜透析で起こりやすい合併症〈谷山佳弘〉

【腎移植】

6 腎移植について知ってほしいこと〈今井直彦〉

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 10.0 以降

    外部メモリ:18.6MB以上(インストール時:44.6MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:74.5MB以上

  • android icon

    AndroidOS 5.0 以降

    外部メモリ:18.6MB以上(インストール時:44.6MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:74.5MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784498224841
  • ページ数:300頁
  • 書籍発行日:2023年6月
  • 電子版発売日:2023年6月1日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。