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実験医学別冊 決定版 質量分析活用スタンダード~代謝物からタンパク質、食品・環境の分析まで質量分析のポテンシャルを活かしきる戦略とプロトコール

  • ページ数 : 363頁
  • 書籍発行日 : 2023年7月
  • 電子版発売日 : 2023年7月5日
¥7,920(税込)
ポイント : 432 pt (6%)
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商品情報

内容

質量分析の応用幅が広がる! もっと高度な解析に挑戦できる!

研究から検査まで幅広く使われる質量分析法の鉄板プロトコールを網羅.実例集だから試料・目的に合った分離法や機器の選び方,実験の流れやコツがよくわかる.さらに基礎知識や発展的解析法までをも収載した決定版.

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序文

はじめに

近年の質量分析装置(質量分析計)のめざましい発展により高感度で高解像度の質量分析が行えるようになり,さまざまな分野で利用されるようになった.しかし,質量分析計の高度化により装置のオペレーションが難しくなったうえに,新たな測定技術が開発され分析方法の選択がより複雑になったことから,質量分析に対するハードルが高くなっているように思う.また,感度,解像度が飛躍的に向上し特殊な分析が可能な最新の装置で,実際どんなデータが取得できるのか理解することは簡単ではなく,その性能を十分に活用することができていないケースが多い.さらに,質量分析計は検出器であるため,分析プロセスのなかの1 つである質量分析を理解するだけでは目的とするデータを取得することは難しい.サンプルの前処理,クロマト分離,データ解析についても十分に理解したうえで分析を実施することが必要になる.このような状況であるため,質量分析したいサンプルがでてきたときに,どの装置でどうやって分析をしてよいかがわからず途方に暮れる人もいるのではないだろうか.質量分析は非常に複雑で高度な技術と多くのノウハウを必要とするが,それらの一つひとつをしっかり理解し正しく使いこなせば,きっとあなたの必要とするデータ・知見を得ることができるはずである.本書は,初心者が質量分析を使いこなすために必要な知識,ノウハウを理解・習得するための手っ取り早く効果的な方法として,ケーススタディーを学ぶことが重要だという考えのもとで企画・編集を行った.初心者の方には,まずは質量分析でどんなことができるのか,それを行うにはどんな機器や手順が必要なのかをケーススタディーで学んでいただきたい.一方で,本書の対象は初心者に限らない.それぞれの著者の方にはこれまでの経験に基づくノウハウやコツも含めて記載いただいているので,現在類似の分析をされている中級者の方にもたいへん参考になると思う.ぜひ本書を活用して自身の分析技術のレベルアップにもつなげていただきたい.また,装置を持っていない方にも質量分析でどのようなデータをとれるかを理解していただくことができ,共同研究やアウトソーシングの際に非常に役立つと思う.

質量分析のプロトコールが記載された書籍は非常に少ない.それは,分析対象,分析方法によって多種多様な分析手法が存在し,それらを一般化した形で体型的にまとめることは難しいことが理由だと考えられる.本書は,さまざまな分野で質量分析を用いて第一線でご活躍されている研究者の方に,プロトコールを公開していただく形で執筆いただいたこれまでにないプロトコール集である.多くの著者,関係者の方々のご協力により本書を出版することができたことは言うまでもない.本書の趣旨をご理解いただき,惜しみなくプロトコールを公開いただいた著者の方々,最新の質量分析技術について解説いただいた著者の方々に心から感謝申し上げるしだいである.また,編者の松本先生,松田先生,山本先生,そして,羊土社の方々には,企画から編集に至るまで多くのミーティングの機会を設けて十分な意見交換をさせていただいたお陰で,本書の目的を十分に共有することができ,多くの方に有効活用いただける質量分析のバイブルとして理想的な形でまとめることができた.その多大な尽力に改めて深謝申し上げる.今後,本書により質量分析ユーザーが増え,さらにさまざまな研究開発が発展することを心から願っている.


2023年6月

編者を代表して
馬場健史

目次

はじめに【馬場健史】

基礎編:質量分析法の基本知識

1 質量分析法の使い分けガイド 測りたいサンプルはどうやって分析するの?【馬場健史】

2 速習 マススペクトロメトリー MSとMS/MSについて【松田史生】

3 速習 GC/MS GCカラムとEI,CI【及川 彰】

4 速習 LC/MS ESI法とLCカラム【山本敦史】

5 速習 MALDI-MS【三浦大典】

6 速習 プロテオミクス 測定モード(DDA,SRM,MRM,DIA)について【松本雅記】

7 速習 無機イオン分析 ICP-MSの原理と得られるデータ【谷水雅治】

8 速習 質量分析法を用いた定量分析【松井誠一】

実践編:各分野の手法別の活用プロトコール

Ⅰ 代謝物

1 LC-MS ターゲット分析 中性糖およびフラボノイド類の一斉解析【及川 彰,佐々木亮介】

2 LC-MS/MS ターゲット分析 臨床バイオマーカー探索を始める前に【野見山倫子,瀬戸山大樹】

3 LC-MS/MS ターゲット分析 低分子バイオマーカーの定性・定量【前川正充】

4 LC-MS/MS ターゲット分析 生体試料における薬物由来の代謝物を探る【佐々木智子】

5 GC-MS ターゲット分析 培地成分・組織で特定のアミノ酸を精確に定量する【岡橋伸幸】

6 LC-MS マルチターゲット分析 培養細胞でエネルギー代謝を定量する【和泉自泰】

7 GC-MS マルチターゲット分析 食品の揮発性成分を一斉分析・定量する【飯島陽子】

8 LC-MS/MS ノンターゲット/ターゲット分析 機能性成分を定量する【市来弥生,酒井美穂,十一浩典】

Ⅱ タンパク質

1 試料調製 ゲル内消化【小林大樹】

2 試料調製 相間移動溶解法(PTS法)【増田 豪】

3 試料調製 SP3法【川島祐介】

4 定量解析 DIAによるラベルフリーシングルショットプロテオーム解析【川島祐介】

5 定量解析 SILAC法による定量プロテオミクス【幡野 敦,松本雅記】

6 定量解析 内部標準ペプチドを用いたタンパク質絶対量の定量【大槻純男】

7 定量解析 アイソバリックタグを用いた定量解析【津曲和哉,小形公亮,石濱 泰,今見考志】

8 機能プロテオミクス IP-MS法【足達俊吾】

9 機能プロテオミクス 近位依存性ビオチン化標識法【松本雅記】

10 機能プロテオミクス リン酸化プロテオーム解析【足立 淳,新藏秋奈】

11 機能プロテオミクス タンパク質末端ペプチドの濃縮【石濱 泰,西田紘士,津曲和哉】

12 機能プロテオミクス ユビキチン化プロテオーム解析とユビキチン鎖絶対定量【佐伯 泰,土屋 光,遠藤彬則,冨田拓哉】

Ⅲ 検査・材料・無機

1 食品・環境の検査 食品・環境の検査における分析【坂井隆敏】

2 食品・環境の検査 ターゲット分析における分析方法の妥当性評価【小林憲弘】

3 食品・環境の検査 試料の採取および保存【木村久美子】

4 食品・環境の検査 有機汚染物質の質量分析のための前処理【中田典秀】

5 食品・環境の検査 AIQSを用いた1,000物質のスクリーニング分析【門上希和夫,中島大介】

6 MALDI-MSによる微生物迅速同定のための試料調製法【寺本華奈江】

7 MALDI-TOFMSを用いた高分子材料分析【佐藤貴弥】

8 無機分析【谷水雅治】

発展編:発展的な分析法や役立つ情報など

Ⅰ 発展的分析法

1 細胞核プロテオミクスの現状【幡野 敦,松本雅記】

2 co-fractionation MS 新たな網羅的タンパク質複合体解析法【𠮷川治孝】

3 HDX-MSの概要と活用事例【山口祐希,野田勝紀,池田智彦,内山 進】

4 血漿ぺプチドーム解析技術による生理活性ペプチド探索【小寺義男】

5 ゲル電気泳動を活用したトップダウンプロテオミクス【武森信曉】

6 安定同位体標識を活用した代謝フラックス解析【松田史生】

7 1細胞プロテオームと1細胞メタボロームの技術開発【和泉自泰】

8 新しいフラグメンテーション【高橋秀典,高原健太郎,建田 潮】

Ⅱ 役立つ情報

1 プロテオームデータリポジトリ【奥田修二郎】

2 オンラインツールを活用した低分子マススペクトルの解析【松田史生,三枝大輔】

Ⅲ 各分野での質量分析計の活用例

1 バイオ医薬品【川瀬直樹,川崎ナナ】

2 新規汚染物質の探索における質量分析の活用【山本敦史】

3 法医学における質量分析の活用【奈女良 昭】


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書籍情報

  • ISBN:9784758122641
  • ページ数:363頁
  • 書籍発行日:2023年7月
  • 電子版発売日:2023年7月5日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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